処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アンブロキソール塩酸塩内用液0.75%「タイヨー」の基本情報
基本情報
病原体や異物などを痰や鼻汁によって体外へ排出しやすくすることで気管支の炎症や喘息、慢性副鼻腔炎などによる症状を和らげる薬
- ビソルボン
- ムコソルバン
- ムコダイン
- 気管支拡張症の去痰
- 気管支喘息の去痰
- 急性気管支炎の去痰
- 塵肺症の去痰
- 肺結核の去痰
- 慢性気管支炎の去痰
- 慢性副鼻腔炎の排膿
- 手術後の喀痰喀出困難の去痰
- 1回2mL(アンブロキソール塩酸塩として15mg)を1日3回経口投与する
- なお、年齢・症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年5月更新)
・1日1回の内服ですむ。COPD患者は循環器疾患の合併が多いので去痰薬1つをとっても薬剤数を減らしたい。(30歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・副作用がとても少なく、効果があって、剤形が高齢者など嚥下機能に問題があっても、飲みやすい。(50歳代診療所勤務医、脳神経内科)
・1日1回の内服でよい徐放剤があるので、好んで処方している。(40歳代病院勤務医、脳神経外科)
・効果は問題なく、1日1回製剤など剤形選択が可能なため、よく処方している。(60歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
・短い期間投与がほとんどなので、確実に有効かどうか判断は難しいが、少なくとも副作用の出現はない。(70歳代開業医、一般内科)
・3回投与タイプと1回投与タイプがあり、さらにOD錠もあるため使用しやすい。(50歳代開業医、一般内科)
・喀痰が固くて排出が困難な症例に効果的であると感じています。(50歳代病院勤務医、神経内科)
・徐放カプセルがあり、重宝している。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・以前からあって、使い慣れている。(70歳代病院勤務医、呼吸器内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年3月更新)
・1日1回の投与で済むため管理がしやすく、服薬コンプライアンスも良い。(40歳代開業医、一般内科)
・気管支上皮や繊毛細胞に対する改善効果を期待して処方しています。(50歳代開業医、一般内科)
・効果が強い。ドライシロップから徐放錠まで剤型がいろいろあって便利。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・痰の改善のみならず線毛運動の改善効果もあり、呼吸器症状が目に見えて改善する。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・気管支の痰排泄を促進するため、有効性が高いと考えている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・ムコソルバンLを夕食後1回服用で、しばしば処方している。コンプライアンスが良いことが理由。(40歳代開業医、一般内科)
・上気道にはカルボシステイン、下気道にはアンブロキソールというように使い分けている。ダーゼンやエンピナースが消えていったのは残念。(50歳代開業医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年7月更新)
・以前からある薬剤で、使い慣れており、安心感があるから。(40代病院勤務医、消化器内科)
・薬疹が少ない。使い慣れている。(50代開業医、皮膚科)
・クララ細胞を刺激することで、「痰を滑らせて切る」という画期的な薬剤のため。(40代病院勤務医、小児科)
・長時間作用型の、1日1回の剤形があるのが良い。有効性のデータも、比較的納得できるものが多い。(50代診療所勤務医、循環器内科)
・最近、ムコソルバンLの誕生で、薬価的には高くなったが、老人を主体に、眠前1回投与での早朝の喀痰に効果を上げている。服薬アドヒアランスもいい。(60代開業医、一般内科)
・医師になった当初より、去痰薬が必要になった際は、アンブロキソール+カルボシステインの組み合わせで処方するのが常でした。(50代病院勤務医、一般内科)
・ムコダインもよく処方しますが、ムコソルバンの方が粒が小さく、高齢者にも出しやすい。(30代病院勤務医、精神科)
・副作用がほぼなく、使いやすい。難点として、苦いのが小児には嫌われるところ……。(50代病院勤務医、神経内科)
添付文書
1.次記疾患の去痰:急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難。
2.慢性副鼻腔炎の排膿。
1回2mL(アンブロキソール塩酸塩として15mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).消化器:(頻度不明)胃不快感、胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)。
2).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒、血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。
3).肝臓:(頻度不明)肝機能障害[AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等]。
4).その他:(頻度不明)口内しびれ感、上肢のしびれ感、眩暈。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている]。
(取扱い上の注意)
1.開封後は密栓して保存する。
2.安定性試験結果の概要:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、アンブロキソール塩酸塩内用液0.75%「タイヨー」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
(保管上の注意)
遮光・気密容器。
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