処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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カフコデN配合錠の基本情報
基本情報
コデインによる咳中枢への作用などにより咳を抑え呼吸症状などを改善する薬
- サリパラ・コデイン液
- カフコデN
- フスコデ
- コデインリン酸塩,リン酸コデイン
- かぜ症候群の解熱
- かぜ症候群の鎮咳
- かぜ症候群の鎮痛
- 気管支炎の鎮咳
- 1回2錠、1日3回経口投与する
- なお、12歳以上の小児には、年齢により、適宜減量する
副作用
注意事項
- 禁止
- アスピリン喘息
- 過敏症
- 下部尿路に閉塞性疾患
- 気管支喘息発作中
- 重篤な肝障害
- 重篤な呼吸抑制
- 重篤な心機能不全
- 重篤な腎障害
- 消化性潰瘍
- 前立腺肥大
- 閉塞隅角緑内障
- 重篤な血液異常
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
- カテコールアミン投与中
- 18歳未満の重篤な肺疾患
- 18歳未満の肥満
- 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 慎重投与
- 開放隅角緑内障
- 過敏症
- 肝障害
- 気管支喘息
- 血液異常
- 高血圧症
- 甲状腺機能異常
- 呼吸機能障害
- 出血傾向
- 消化性潰瘍
- 心機能異常
- 腎障害
- 代謝性アシドーシス
- 脱水症状
- てんかん
- 脳器質的障害
- 副腎皮質機能低下症
- アルコール多量常飲
- グルタチオン欠乏
- 注意
- 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰
- 18歳未満の重篤な肺疾患
- 18歳未満の肥満
- 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 禁止
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 虚弱者(衰弱者を含む)
- 注意
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 禁止
- 18歳未満の肥満(0歳〜17歳)
- 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(0歳〜17歳)
- 18歳未満の重篤な肺疾患(0歳〜17歳)
- 12歳未満の小児(0歳〜11歳)
- 相対禁止
- 新生児(0日〜27日)
- 慎重投与
- 12歳以上の小児(12歳〜14歳)
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 18歳未満の肥満(0歳〜17歳)
- 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(0歳〜17歳)
- 18歳未満の重篤な肺疾患(0歳〜17歳)
- 長期間投与されている女性
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- アセトアミノフェン
- 重篤な肝障害
- カテコールアミン製剤
- 不整脈
- エピネフリン
- 不整脈
- イソプロテレノール
- 不整脈
- カテコールアミン製剤
- 心停止
- エピネフリン
- 心停止
- イソプロテレノール
- 心停止
- エタノール摂取
- 呼吸抑制
- 中枢抑制剤
- 呼吸抑制
- フェノチアジン系薬剤
- 呼吸抑制
- バルビツール酸誘導体
- 呼吸抑制
- クロルプロマジン
- 呼吸抑制
- ペルフェナジン
- 呼吸抑制
- フェノバルビタール
- 呼吸抑制
- 吸入麻酔剤
- 呼吸抑制
- エーテル
- 呼吸抑制
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 呼吸抑制
- 三環系抗うつ剤
- 呼吸抑制
- イミプラミン塩酸塩
- 呼吸抑制
- β−遮断剤
- 呼吸抑制
- アルプレノロール
- 呼吸抑制
- プロプラノロール
- 呼吸抑制
- エタノール摂取
- 低血圧
- 中枢抑制剤
- 低血圧
- フェノチアジン系薬剤
- 低血圧
- バルビツール酸誘導体
- 低血圧
- クロルプロマジン
- 低血圧
- ペルフェナジン
- 低血圧
- フェノバルビタール
- 低血圧
- 吸入麻酔剤
- 低血圧
- エーテル
- 低血圧
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 低血圧
- 三環系抗うつ剤
- 低血圧
- イミプラミン塩酸塩
- 低血圧
- β−遮断剤
- 低血圧
- アルプレノロール
- 低血圧
- プロプラノロール
- 低血圧
- エタノール摂取
- 顕著な鎮静
- 中枢抑制剤
- 顕著な鎮静
- フェノチアジン系薬剤
- 顕著な鎮静
- バルビツール酸誘導体
- 顕著な鎮静
- クロルプロマジン
- 顕著な鎮静
- ペルフェナジン
- 顕著な鎮静
- フェノバルビタール
- 顕著な鎮静
- 吸入麻酔剤
- 顕著な鎮静
- エーテル
- 顕著な鎮静
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 顕著な鎮静
- 三環系抗うつ剤
- 顕著な鎮静
- イミプラミン塩酸塩
- 顕著な鎮静
- β−遮断剤
- 顕著な鎮静
- アルプレノロール
- 顕著な鎮静
- プロプラノロール
- 顕著な鎮静
- エタノール摂取
- 昏睡
- 中枢抑制剤
- 昏睡
- フェノチアジン系薬剤
- 昏睡
- バルビツール酸誘導体
- 昏睡
- クロルプロマジン
- 昏睡
- ペルフェナジン
- 昏睡
- フェノバルビタール
- 昏睡
- 吸入麻酔剤
- 昏睡
- エーテル
- 昏睡
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 昏睡
- 三環系抗うつ剤
- 昏睡
- イミプラミン塩酸塩
- 昏睡
- β−遮断剤
- 昏睡
- アルプレノロール
- 昏睡
- プロプラノロール
- 昏睡
- エタノール摂取
- アセトアミノフェンを服用したところ肝不全
- クマリン系抗凝血剤
- 作用を増強
- ワルファリン
- 作用を増強
- 甲状腺ホルモン剤
- メチルエフェドリン塩酸塩による交感神経刺激作用が増強
- レボチロキシン
- メチルエフェドリン塩酸塩による交感神経刺激作用が増強
- リオチロニン
- メチルエフェドリン塩酸塩による交感神経刺激作用が増強
- キサンチン系薬剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- テオフィリン
- 過度の中枢神経刺激作用
- アミノフィリン製剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- コリンテオフィリン
- 過度の中枢神経刺激作用
- カフェイン
- 過度の中枢神経刺激作用
- 中枢興奮剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- エフェドリン含有製剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
- カフェインを含むもの<コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など>
処方理由
添付文書
1.かぜ症候群における鎮咳、鎮痛、解熱。
2.気管支炎における鎮咳。
1回2錠、1日3回経口投与する。なお、12歳以上の小児には、年齢により、適宜減量する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック:ショックを起こすことがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).アナフィラキシー:アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
3).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症:中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
4).顆粒球減少:顆粒球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).喘息発作の誘発:喘息発作を誘発することがある。
6).劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
7).間質性肺炎:間質性肺炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
8).間質性腎炎、急性腎障害:間質性腎炎、急性腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
9).呼吸抑制:呼吸抑制が現れることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(なお、ジヒドロコデインリン酸塩による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹、そう痒感、紅斑、発熱等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2).精神神経系:眠気、眩暈、視調節障害、発汗、倦怠感、神経過敏、頭痛、不眠、熱感、疲労、難聴、抑うつ、知覚異常、言語障害、思考異常、運動失調等。
3).循環器:不整脈、血圧変動、動悸、顔面潮紅、顔面蒼白等。
4).消化器:悪心・嘔吐、便秘、食欲不振、口渇、下痢、腹痛、腹部膨満感等。
5).血液:血小板減少、血小板機能低下(出血時間延長)、チアノーゼ等[観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
6).依存性:薬物依存[反復使用により生じることがあるので、観察を十分に行う]。
(警告)
1.本剤中のアセトアミノフェンにより重篤な肝障害が発現する恐れがあるので注意する。
2.本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤<一般用医薬品を含む>との併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがあることから、これらの薬剤との併用を避ける。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。
3.気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる恐れがある]。
4.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられる]。
5.消化性潰瘍のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
6.重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥る恐れがある]。
7.重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとる恐れがある]。
8.重篤な血液異常のある患者[重篤な転帰をとる恐れがある]。
9.重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ、心不全が悪化する恐れがある]。
10.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
11.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により、症状を悪化させる恐れがある]。
12.アドレナリン及びイソプロテレノール等のカテコールアミン投与中の患者[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがある]。
13.12歳未満の小児。
(慎重投与)
1.脳器質的障害のある患者[呼吸抑制増強する恐れがある]。
2.気管支喘息のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こす恐れがある]。
4.副腎皮質機能低下症のある患者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
5.てんかんの患者[中枢神経刺激作用により発作を起こす恐れがある]。
6.心機能異常のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
7.呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。
8.高血圧症の患者[交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させる恐れがある]。
9.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍の再発を促す恐れがある]。
10.肝障害又はその既往歴のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
11.腎障害又はその既往歴のある患者[腎機能が悪化する恐れがある]。
12.血液異常又はその既往歴のある患者[血液障害を起こす恐れがある]。
13.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがある]。
14.甲状腺機能異常のある患者[甲状腺機能異常を悪化させる恐れがある]。
15.開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
16.過敏症の既往歴のある患者。
17.衰弱者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
18.アルコール多量常飲者[肝障害が現れやすくなる]。
19.高齢者。
20.12歳以上の小児。
21.絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある患者[肝障害が現れやすくなる]。
(重要な基本的注意)
1.用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止する。なお、12歳以上の小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分行う。
2.重篤な呼吸抑制のリスクが増加する恐れがあるので、18歳未満の肥満、18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は18歳未満の重篤な肺疾患を有する患者には投与しない。
3.眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意する。
(相互作用)
本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩は、主として肝代謝酵素UGT2B7、UGT2B4及び一部CYP3A4、CYP2D6で代謝される。
1.併用禁忌:カテコールアミン製剤(アドレナリン<ボスミン>、イソプロテレノール<プロタノール等>等)[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあるので併用を避ける(メチルエフェドリン塩酸塩と相加的に交感神経刺激作用を増強させる)]。
2.併用注意:
1).アルコール(飲酒):
(1).アルコール(飲酒)[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こる恐れがある(相加的に作用を増強させる)]。
(2).アルコール(飲酒)[アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある(アルコールによりアセトアミノフェンから肝毒性を持つN−アセチル−p−ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される)]。
2).中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸系薬剤等(クロルプロマジン、ペルフェナジン、フェノバルビタール等))、吸入麻酔剤(エーテル等)、モノアミン酸化酵素阻害剤、三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩等)、β−遮断剤(アルプレノロール、プロプラノロール等)[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こる恐れがある(相加的に作用を増強させる)]。
3).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与する(ジヒドロコデインリン酸塩が作用を増強させるが、その作用機序は不明である;アセトアミノフェンが血漿蛋白結合部位において競合することで、その抗凝血作用を増強させる)]。
4).甲状腺製剤(レボチロキシン、リオチロニン等)[メチルエフェドリン塩酸塩による交感神経刺激作用が増強される(甲状腺ホルモンがメチルエフェドリン塩酸塩の感受性を増大させると考えられている)]。
5).キサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、コリンテオフィリン、カフェイン等)、中枢神経興奮剤(マオウ等)[過度の中枢神経刺激作用が現れることがある(中枢神経刺激作用を増強させる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する[副作用が現れやすい]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦<12週以内あるいは妊娠後期>又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[サリチル酸製剤(アスピリン等)では動物試験(ラット)で催奇形性作用が、また、ヒトで、妊娠後期にアスピリンを投与された患者及びその新生児に出血異常が現れたとの報告がある]。
2.妊娠後期の婦人へのアセトアミノフェンの投与により胎児動脈管収縮を起こすことがある。
3.妊娠後期のラットにアセトアミノフェンを投与した実験で弱い胎仔動脈管収縮の報告がある。
4.分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)が現れるとの報告がある。
5.外国において、分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制が現れるとの報告がある。
6.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[ジヒドロコデインの類似化合物(コデイン)で、母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告がある。なお、授乳中でCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra−rapid Metabolizer)では、母乳中のジヒドロモルヒネ濃度が高くなる恐れがある。ジフェンヒドラミンは、動物実験(ラット)で乳汁中に移行するとの報告がある]。
(小児等への投与)
1.12歳未満の小児には投与しない[呼吸抑制の感受性が高い(海外において、12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある)]。
2.12歳以上の小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する[呼吸抑制の感受性が高い(小児等に対する安全性は確立していない)]。
(過量投与)
1.アセトアミノフェン:
1).アセトアミノフェンの過量投与により肝臓壊死・腎臓壊死・心筋壊死(初期症状:悪心、嘔吐、発汗、全身倦怠感等)及びメトヘモグロビン血症が現れたとの報告がある。
2).総合感冒剤や解熱鎮痛剤等の配合剤には、アセトアミノフェンを含むものがあり、本剤とこれら配合剤との偶発的な併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがある。
3).アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、アセチルシステインの投与を考慮する。
2.ジヒドロコデインリン酸塩:
1).徴候、症状:ジヒドロコデインの過量投与により、呼吸抑制、意識不明、痙攣、錯乱、血圧低下、重篤な脱力感、重篤な眩暈、嗜眠、心拍数減少、神経過敏、不安、縮瞳、皮膚冷感等を起こすことがある。
2).処置:ジヒドロコデインの過量投与時には次の治療を行うことが望ましい;(1)投与を中止し、気道確保、補助呼吸及び呼吸調節により適切な呼吸管理を行う、(2)麻薬拮抗剤投与を行い、患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する(なお、麻薬拮抗剤の作用持続時間はジヒドロコデインのそれより短いので、患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する)、(3)必要に応じて補液、昇圧剤等の投与又は他の補助療法を行う。
3.ブロモバレリル尿素:
1).徴候、症状:ブロモバレリル尿素の服用量の増加に伴い、麻酔深度が深くなり、覚醒までの時間も長くなる。ブロモバレリル尿素の過量投与時の急性中毒症状としては、中枢神経症状(四肢不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)が主なものであり、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等が起こる場合がある。
2).処置:ブロモバレリル尿素の過量投与時には通常、次のような処置が行われる;(1)未吸収のものを除去[催吐、胃内容物の吸引、胃洗浄、必要に応じ活性炭投与を行う]、(2)排泄促進[留置カテーテルによる導尿を行い、フロセミド40〜80mgを静注し、利尿反応を見ながら反復投与する]、(3)呼吸管理[気道の確保、必要に応じ気管内挿管、人工呼吸、酸素吸入を行う]、(4)対症療法[昇圧剤、強心剤、呼吸興奮剤等の投与(重症の場合は血液透析、血液灌流を行う)]。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.類似化合物(フェナセチン)の長期投与により、血色素異常を起こすことがあるので、長期投与を避ける。
2.腎盂腫瘍及び膀胱腫瘍の患者を調査したところ、類似化合物(フェナセチン)製剤を長期・大量に使用(例:総服用量1.5〜27kg、服用期間4〜30年)していた人が多いとの報告がある。また、類似化合物(フェナセチン)を長期・大量投与した動物実験で、腫瘍発生が認められたとの報告がある。
3.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
4.遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra−rapid Metabolizer)では、本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩の活性代謝産物であるジヒドロモルヒネの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなる恐れがある。
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