処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
マンニットT注15%の基本情報
基本情報
- 眼内圧降下
- 脳圧降下
- 脳容積縮小
- 外傷後の急性腎不全の治療
- 外傷後の急性腎不全の予防
- 術後の急性腎不全の治療
- 術後の急性腎不全の予防
- 術中の急性腎不全の治療
- 術中の急性腎不全の予防
- 薬物中毒時の急性腎不全の治療
- 薬物中毒時の急性腎不全の予防
- D−マンニトールとして、1回体重1kg当たり1.0〜3.0gを15〜20%高張液として点滴静注する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 但し、D−マンニトールとして1日量200gまでとする
- 投与速度は100mL/3〜10分とする
副作用
注意事項
- 禁止
- 急性頭蓋内血腫
- 慎重投与
- 腎機能障害
- 脱水状態
- 糖尿病性腎症
- 尿閉
- 全身性疾患<心疾患・肝疾患など>により腎機能低下
- 注意
- 著明な乏尿
- 腎機能が不十分
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
1.術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療する場合。
2.脳圧降下及び脳容積縮小を必要とする場合。
3.眼内圧降下を必要とする場合。
D−マンニトールとして、1回体重1kg当たり1.0〜3.0gを15〜20%高張液として点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、D−マンニトールとして1日量200gまでとする。投与速度は100mL/3〜10分とする。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献等を参考にした。
1.重大な副作用
1).急性腎不全:大量投与により急性腎不全が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症):代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).循環器:(0.1%未満)胸部圧迫感。
2).脳圧変動:(0.1%未満)頭痛、悪心、眩暈。
3).腎臓:(頻度不明)腎障害(大量投与時)。
4).その他:(0.1〜5%未満)脱水症状[口渇、電解質失調等]、(0.1%未満)悪寒。
(禁忌)
急性頭蓋内血腫の存在する患者[急性頭蓋内血腫を疑われる患者に頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血していたものが頭蓋内圧の減少と共に再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血の恐れのないことを確認しない限り、本剤を投与しない]。
(慎重投与)
1.脱水状態の患者[本剤の利尿作用により症状が悪化することがある]。
2.尿閉又は糖尿病性腎症等の腎機能障害のある患者[腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血漿量が増加することにより、急性腎不全が現れることがある]。
3.全身性疾患<心疾患・肝疾患など>により腎機能低下している患者[腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血漿量が増加することにより、急性腎不全が現れることがある]。
4.高齢者。
(重要な基本的注意)
著明な乏尿又は腎機能が不十分と思われる患者への使用に際して、次の負荷テスト(マンニトールテスト)を行うことが望ましい:負荷テスト(マンニトールテスト)[マンニトール注射液の0.2g/kgあるいは12.5gを3〜5分間かけて1回投与し、少なくとも1時間当たり30〜50mLの尿量が2〜3時間出るようならば、腎機能は十分と考えられるので治療を開始する(もし十分な尿量が得られなければ、もう1回同量投与し、2回投与しても尿量が十分でなければ、マンニトールによる治療は中止する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:排泄の亢進による急激な脱水症状が現れることがあり、また、急性腎不全が現れることがある。
2.過量投与時の処置:脱水症状の場合には、細胞外液補充液の投与を行う。また、過量投与による急性腎不全の場合には、排泄が減少することがあるので、このようなときには限外濾過や血液透析などの適切な処置を行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静注にのみ使用する。
2.投与前:冬期又は冷所に保存するとき、D−マンニトールの結晶が析出することがあるが、このような場合には、加温・振盪し溶解させ、放冷して使用する(性状、効果には影響がない)。
3.投与時:D−マンニトールには強い利尿作用があるので、術中はカテーテルの挿入等により排尿の処理をしておくことが望ましい。
(取扱い上の注意)
1.<使用前の注意>
1).内容液が漏れている場合や、内容液に混濁・浮遊物等の異常が認められるときは使用しない。
2).冬期又は冷所に保存するとき、D−マンニトールの結晶が析出することがあるが、このような場合には、加温・振盪し溶解させ、放冷したのち使用する。
3).排出口をシールしているフィルムがはがれているときは使用しない。
2.<調製時の注意>
1).使用時には排出口をシールしているフィルムをはがす。
2).注射針は、無菌的操作により、ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通する(斜めに刺すと、ゴム栓や排出口内壁の削り片が薬液中に混入したり、容器を刺通し液漏れの原因となったりすることがある)。
3).薬剤を配合するときには、よく転倒混和し、配合変化に注意する。
3.<投与時の注意>
1).本品に通気針(エア針)は不要である。
2).輸液セット等のびん針を接続する際は、ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通する。
3).連結管を用いた2バッグ以上の連続投与は原則として行わない。
4.<ソフトバッグの取扱い上の注意>
1).本品は軟らかいプラスチックのバッグなので、鋭利なもの等で傷つけない(液漏れの原因となる)。
2).包装袋より取り出したまま保管すると、内容液が蒸散する可能性があるので、速やかに使用するか包装袋に戻し封をする。
3).容器の目盛りは目安として使用する。
5.安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。