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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

アデムパス錠0.5mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
685.9円(0.5mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
リオシグアト(肺高血圧症治療薬)

血管拡張に関わるcGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を促進することにより、血管拡張作用をあらわし肺高血圧症の症状を改善する薬

リオシグアト(肺高血圧症治療薬)
  • アデムパス
効能・効果
  • 肺動脈性肺高血圧症
  • 外科的治療不適応の慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • 外科的治療後に残存した慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • 外科的治療後に再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症
注意すべき副作用
頭痛 、 消化不良 、 浮動性眩暈 、 低血圧 、 鼻閉 、 悪心 、 胃痛 、 腹部痛 、 下痢 、 嘔吐
用法・用量(主なもの)
  • 1.用量調節期:リオシグアトとして1回1.0mg1日3回経口投与から開始する
  • 2週間継続して収縮期血圧が95mmHg以上で低血圧症状を示さない場合には、2週間間隔で1回用量を0.5mgずつ増量するが、最高用量は1回2.5mg1日3回までとする
  • 収縮期血圧が95mmHg未満でも低血圧症状を示さない場合は、現行の用量を維持するが、低血圧症状を示す場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する
  • 2.用量維持期:用量調節期に決定した用量を維持する
  • 用量維持期においても、最高用量は1回2.5mg1日3回までとし、低血圧症状を示すなど、忍容性がない場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 透析中
    • HIVプロテアーゼ阻害剤投与中
    • アゾール系抗真菌剤投与中
    • 硝酸剤投与中
    • 一酸化窒素<NO>供与剤投与中
    • 重度腎機能障害
    • 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>
    • クレアチニンクリアランス15mL/min未満
    • ホスホジエステラーゼ<PDE>5阻害剤投与中
    • オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦

副作用

主な副作用
頭痛 、 消化不良 、 浮動性眩暈 、 低血圧 、 鼻閉 、 悪心 、 胃痛 、 腹部痛 、 下痢 、 嘔吐 、 胃食道逆流
重大な副作用
重度喀血 、 重度肺出血
上記以外の副作用
便秘 、 嚥下障害 、 胃炎 、 腹部膨満 、 動悸 、 潮紅 、 失神 、 呼吸困難 、 貧血 、 末梢性浮腫 、 疲労 、 顔面浮腫 、 鼻出血 、 胃腸炎

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 透析中
    • HIVプロテアーゼ阻害剤投与中
    • アゾール系抗真菌剤投与中
    • 硝酸剤投与中
    • 一酸化窒素<NO>供与剤投与中
    • 重度腎機能障害
    • 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>
    • クレアチニンクリアランス15mL/min未満
    • ホスホジエステラーゼ<PDE>5阻害剤投与中
    • オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中
  • 希望禁止
    • 喫煙
    • 肺静脈閉塞性疾患
  • 慎重投与
    • 腎機能障害
    • 抗凝固療法中
    • 軽度又は中等度の肝機能障害<Child−Pugh分類A又はB>
    • クレアチニンクリアランス15〜80mL/min未満
    • 投与前の収縮期血圧が95mmHg未満
    • 間質性肺病変を伴う肺動脈性肺高血圧症
  • 注意
    • 喫煙
    • 肺静脈閉塞性疾患
    • 抗凝固療法中
    • 肺動脈性肺高血圧症のWHO機能分類クラス4
    • 間質性肺病変を伴う肺動脈性肺高血圧症
  • 投与に際する指示
    • 腎機能障害
    • クレアチニンクリアランス15〜80mL/min未満
患者の属性に応じた注意事項
  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 原則禁止
    • 授乳婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 妊婦・産婦
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 妊娠する可能性(11歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
血液凝固阻止剤
気道出血が起こる
硝酸剤
有意な収縮期血圧の低下
一酸化窒素<NO>供与剤
有意な収縮期血圧の低下
ニトログリセリン
有意な収縮期血圧の低下
亜硝酸アミル
有意な収縮期血圧の低下
硝酸イソソルビド
有意な収縮期血圧の低下
ニコランジル
有意な収縮期血圧の低下
PDE5阻害薬
症候性低血圧
シルデナフィル
症候性低血圧
タダラフィル
症候性低血圧
塩酸バルデナフィル
症候性低血圧
アゾール系抗真菌剤
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
イトラコナゾール
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
ボリコナゾール
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
リトナビル
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
ロピナビル・リトナビル配合剤
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
インジナビル
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
アタザナビル
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
サキナビル
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
ケトコナゾール
本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇
アゾール系抗真菌剤
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
イトラコナゾール
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
ボリコナゾール
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
リトナビル
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
ロピナビル・リトナビル配合剤
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
インジナビル
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
アタザナビル
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
サキナビル
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
ケトコナゾール
本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下
エルロチニブ
本剤の血中濃度が上昇
ゲフィチニブ
本剤の血中濃度が上昇
強いCYP1A1阻害薬
本剤の血中濃度が上昇
シクロスポリン
本剤の血中濃度が上昇
強いP−gp/BCRP阻害薬
本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇
エリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇
ネルフィナビル
本剤の血中濃度が上昇
強力なCYP3A阻害剤
本剤の血中濃度が上昇
CYP1A1で代謝される薬剤
血中濃度が上昇
イストラデフィリン
血中濃度が上昇
グラニセトロン
血中濃度が上昇
エルロチニブ
血中濃度が上昇
制酸剤経口剤
本剤のAUCが34%減少しCmaxは56%低下
水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム<経口>
本剤のAUCが34%減少しCmaxは56%低下
ボセンタン
本剤のAUCが27%減少
フェニトイン
本剤の血中濃度が低下
カルバマゼピン
本剤の血中濃度が低下
フェノバルビタール
本剤の血中濃度が低下
強いCYP3A誘導薬
本剤の血中濃度が低下
飲食物との相互作用
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1.外科的治療不適応の慢性血栓塞栓性肺高血圧症又は外科的治療後に残存した慢性血栓塞栓性肺高血圧症・外科的治療後に再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症。
2.肺動脈性肺高血圧症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、最新の慢性血栓塞栓性肺高血圧症又は肺動脈性肺高血圧症に対する治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討する。
2.肺動脈性肺高血圧症のWHO機能分類クラス4における有効性及び安全性は確立していない。

用法・用量(添付文書全文)

1.用量調節期:リオシグアトとして1回1.0mg1日3回経口投与から開始する。2週間継続して収縮期血圧が95mmHg以上で低血圧症状を示さない場合には、2週間間隔で1回用量を0.5mgずつ増量するが、最高用量は1回2.5mg1日3回までとする。収縮期血圧が95mmHg未満でも低血圧症状を示さない場合は、現行の用量を維持するが、低血圧症状を示す場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。
2.用量維持期:用量調節期に決定した用量を維持する。用量維持期においても、最高用量は1回2.5mg1日3回までとし、低血圧症状を示すなど、忍容性がない場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.患者の状態に応じて1回1.0mg1日3回より低用量からの開始も考慮する。
2.投与間隔は約6〜8時間間隔とすることが望ましい(但し、1回の服用を忘れた場合には、次回の服用時刻に1回用量を服用させる)。
3.3日間以上投与が中断した場合、再開時には、開始時の用量を考慮し、「用法・用量」に従い用量調節を行う。

副作用(添付文書全文)

国際共同第3相試験2試験[慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験及び肺動脈性肺高血圧症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験]において、本剤が投与された490例(日本人30例を含む)中304例(62.0%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は頭痛93例(19.0%)、消化不良72例(14.7%)、浮動性眩暈65例(13.3%)、低血圧43例(8.8%)等であった(承認時)。
副作用の発現頻度は前記2試験に基づく。それ以外で報告されている副作用は頻度不明とした。
1.重大な副作用
喀血(0.2%)、肺出血(頻度不明):重度喀血又は重度肺出血が現れることがあるので、本剤投与中は観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).精神神経系:(10%以上)頭痛、浮動性眩暈。
2).感覚器:(1〜10%未満)鼻閉、(1%未満)鼻出血。
3).消化器:(10%以上)消化不良、(1〜10%未満)悪心、胃痛・腹部痛、下痢、嘔吐、胃食道逆流、便秘、嚥下障害、胃炎、腹部膨満、(頻度不明)胃腸炎。
4).循環器:(1〜10%未満)低血圧、動悸、潮紅、失神。
5).呼吸器:(1〜10%未満)呼吸困難。
6).血液:(1〜10%未満)貧血。
7).その他:(1〜10%未満)末梢性浮腫、疲労、顔面浮腫。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。
3.重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>のある患者[使用経験がなく、本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある]。
4.重度腎機能障害(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)のある又は透析中の患者[使用経験がなく、本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある]。
5.硝酸剤投与中又は一酸化窒素<NO>供与剤投与中(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)の患者。
6.ホスホジエステラーゼ<PDE>5阻害剤投与中の患者[症候性低血圧を起こすことがある]。
7.アゾール系抗真菌剤投与中(イトラコナゾール、ボリコナゾール)、HIVプロテアーゼ阻害剤投与中(リトナビル、ロピナビル・リトナビル、インジナビル、アタザナビル、サキナビル)、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中の患者[本剤の血中濃度が著しく上昇する恐れがある]。
(慎重投与)
1.抗凝固療法中の患者[気道出血が起こる可能性が高くなる]。
2.軽度又は中等度の肝機能障害<Child−Pugh分類A又はB>のある患者[血中濃度が上昇するので、用量調節期においては患者の状態を観察しながら慎重に投与する]。
3.腎機能障害(クレアチニンクリアランス15〜80mL/min未満)のある患者[血中濃度が上昇するので、用量調節期においては患者の状態を観察しながら慎重に投与するとともに、1回1.0mg1日3回より低用量からの開始も考慮する]。
4.投与前の収縮期血圧が95mmHg未満の患者[使用経験がなく、過度の血圧低下が起こる恐れがあるので、本剤の投与に際しては、患者における治療上のリスク・ベネフィットを考慮して慎重に判断し、本剤を投与する場合は、用量調節期において患者の状態を観察しながら慎重に投与する]。
5.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.肺静脈閉塞性疾患の患者では、心血管系の状態を著しく悪化させる恐れがあるため、本剤を投与しないことが望ましい。また、本剤の投与により肺水腫の徴候がみられた場合には、肺静脈閉塞性疾患との関連性を疑い、投与を中止する。
2.抗凝固療法中の患者では喀血が起こりやすく、本剤の投与により重篤で致死的な喀血の危険性が高まる可能性があるので、患者毎に本剤投与のリスク・ベネフィットを定期的に評価する。
3.本剤の投与に際しては、妊娠する可能性のある女性患者に次について説明及び指導し、必要に応じて妊娠検査を行い、妊娠していないことを確認する。
1).妊娠中に本剤を服用した場合に胎児に影響を及ぼす危険性がある。
2).本剤の服用開始後は確実な避妊法を用いる。
3).妊娠した場合もしくはその疑いがある場合には、直ちに医師に連絡する。
4.本剤は血管を拡張して血圧を低下させる作用を有しているので、本剤の投与に際しては、血管拡張作用により患者が有害な影響を受ける状態(降圧剤投与中、安静時低血圧、血液量減少、重度の左室流出路閉塞、自律神経機能障害等)にあるかどうかを十分検討する。
5.臨床試験において、眩暈等が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
6.喫煙者では非喫煙者に比べて本剤の血漿中濃度が低下するので、禁煙させることが望ましい。
7.特発性間質性肺炎に伴う症候性肺高血圧症を対象とした国際共同試験において、本剤投与群ではプラセボ投与群と比較して重篤な有害事象及び死亡が多く認められた。間質性肺病変を伴う肺動脈性肺高血圧症の患者に本剤を投与する場合は、間質性肺疾患の治療に精通した専門医に相談するなど、本剤投与によるリスクとベネフィットを考慮した上で、投与の可否を慎重に検討する。
(相互作用)
本剤は、主にCYP1A1、CYP2C8、CYP2J2及びCYP3Aにより代謝される。本剤はP−gp/BCRPの基質であるため、これらの阻害薬もしくは誘導薬により血漿中濃度が影響を受ける可能性がある。また、本剤及び主代謝物M−1はCYP1A1阻害作用がある(in vitro)。
1.併用禁忌:
1).硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)[本剤単回投与後にニトログリセリンを舌下投与したときに、プラセボ投与に比べて有意な収縮期血圧の低下が認められているので、併用しない(細胞内cGMP濃度が増加し、降圧作用を増強する)]。
2).PDE5阻害剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>)[症候性低血圧を起こすことがあるので、これら薬剤と併用しない(細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼす恐れがある)]。
3).アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール<イトリゾール>、ボリコナゾール<ブイフェンド>)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル<ノービア>、ロピナビル・リトナビル<カレトラ>、インジナビル<クリキシバン>、アタザナビル<レイアタッツ>、サキナビル<インビラーゼ>)、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル<ヴィキラックス>[ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により本剤のAUCが150%増加しCmaxは46%上昇し、また、本剤の消失半減期が延長しクリアランスも低下したため、これら薬剤と併用しない(複数のCYP分子種(CYP1A1、CYP3A等)及びP−gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する)]。
2.併用注意:
1).CYP1A1阻害剤(エルロチニブ、ゲフィチニブ)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、強いCYP1A1阻害薬との併用には注意する(CYP1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する)]。
2).CYP1A1で代謝される薬剤(イストラデフィリン、グラニセトロン、エルロチニブ)[これら薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、併用には注意する(本剤及びM−1のCYP1A1阻害によりこれら薬剤のクリアランスが低下する)]。
3).シクロスポリン[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、強いP−gp/BCRP阻害薬との併用には注意する(P−gp/BCRP阻害により本剤のクリアランスが低下する)]。
4).制酸剤<服用>(水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム合剤<服用>等)[水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム合剤との併用により本剤のAUCが34%減少しCmaxは56%低下したため、制酸剤は本剤投与後1時間以上経過してから服用させる(消化管内pHの上昇により本剤のバイオアベイラビリティが低下する)]。
5).CYP3A阻害剤(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ネルフィナビル等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、強いCYP3A阻害薬との併用には注意する(CYP3A阻害により本剤のクリアランスが低下する)]。
6).ボセンタン[ボセンタンを併用した肺動脈性肺高血圧症患者において、本剤のAUCが27%減少した(CYP3Aの誘導により本剤のクリアランスが上昇する)]。
7).CYP3A誘導薬(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)等)[強いCYP3A誘導薬との併用により本剤の血中濃度が低下する可能性がある(CYP3A誘導により本剤のクリアランスが上昇する)]。
(高齢者への投与)
血中濃度の上昇が認められているので、用量調節期においては、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない(また妊娠可能な女性に対しては、適切な避妊を行うよう指導する)[動物実験において、ラットで心室中隔欠損、骨化遅延(胸骨分節骨化遅延)及び全胚吸収がヒトの8.1倍の全身曝露量で発現することが報告されており、また、ウサギで流産及び全胚吸収がそれぞれヒトの3.8倍及び12.6倍の全身曝露量で発現することが報告されている]。
2.授乳中の女性への投与は避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児等に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。
(過量投与)
1.徴候、症状:過量投与時は、過度の血圧低下等が起こる可能性がある。
2.処置:過量投与時は、症状に応じて適切な処置を行い、過度の血圧低下の場合は、昇圧剤投与等の支持療法を必要に応じて行う(なお、蛋白結合率が高いので、血液透析による除去は期待できない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
適応外であるが特発性間質性肺炎に伴う症候性肺高血圧症患者147例を対象とした国際共同プラセボ対照比較試験において、プラセボ投与群に比較して本剤投与群では重篤な有害事象及び死亡が多く認められ、試験が早期に中止された。主要投与期(二重盲検下)では、重篤な有害事象は本剤投与群で73例中27例(37.0%)、プラセボ投与群で74例中17例(23.0%)、死亡は本剤投与群で73例中8例(11.0%)、プラセボ投与群で74例中3例(4.1%)認められた。長期継続投与期(二重盲検期及び非盲検期)では、重篤な有害事象は本剤投与継続群で32例中12例(37.5%)、プラセボから本剤への切替え群で38例中21例(55.3%)、死亡は本剤投与継続群で32例中1例(3.1%)、プラセボから本剤への切替え群で38例中8例(21.1%)認められた。

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