日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

カルタン細粒83%の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
8.1円(83%1g)
添付文書

基本情報

薬効分類
カルシウム製剤

体内にカルシウムを補充し、骨粗しょう症、高リン血症、消化器症状などを改善する薬

カルシウム製剤
  • アスパラ-CA
  • カルチコール
  • 乳酸カルシウム 乳石錠
  • 沈降炭酸カルシウム カルタン 炭カル錠
  • デノタス
高リン血症治療薬

リンを吸着し排泄させることで高リン血症を改善し、動脈硬化や骨折などを予防する薬

高リン血症治療薬
  • レナジェル フォスブロック
  • ホスレノール
  • キックリン
  • リオナ
  • カルタン
効能・効果
  • 慢性腎不全の高リン血症の改善
注意すべき副作用
便秘 、 Al−P上昇 、 γ−GTP上昇 、 LDH上昇 、 トリグリセライド上昇 、 AST上昇 、 代謝異常 、 アルカローシス 、 電解質失調 、 高カルシウム血症
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人には、沈降炭酸カルシウムとして1日3.0gを3回に分割して、食直後、経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)2週間で効果が認められない場合には、本剤の投与を中止し、リン摂取の制限等、他の適切な治療法に切り替えること
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 甲状腺機能低下症

副作用

主な副作用
便秘 、 Al−P上昇 、 γ−GTP上昇 、 LDH上昇 、 トリグリセライド上昇 、 AST上昇 、 代謝異常 、 アルカローシス 、 電解質失調 、 高カルシウム血症 、 血中カルシウム濃度として11mg/dL以上
上記以外の副作用
腎結石 、 尿路結石 、 下痢 、 悪心 、 胃酸反動性分泌 、 過敏症 、 そう痒感

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 甲状腺機能低下症
  • 注意
    • 高カルシウム血症
    • 心機能障害
    • 肺機能障害
    • 便秘
    • 無酸症
    • 薬物過敏症
    • 血中カルシウム濃度として11mg/dL以上
患者の属性に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
テトラサイクリン系抗生物質<経口>
相互に吸収が低下し効果が減弱
塩酸テトラサイクリン<服用>
相互に吸収が低下し効果が減弱
塩酸ミノサイクリン<服用>
相互に吸収が低下し効果が減弱
ニューキノロン系抗菌剤<経口>
相互に吸収が低下し効果が減弱
ノルフロキサシン<経口>
相互に吸収が低下し効果が減弱
オフロキサシン<服用>
相互に吸収が低下し効果が減弱
レボフロキサシン<経口>
相互に吸収が低下し効果が減弱
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
当該薬剤の吸収・排泄に影響
ポリスチレンスルホン酸カルシウム
当該薬剤の吸収・排泄に影響
キニジン硫酸塩水和物
当該薬剤の吸収・排泄に影響
活性型ビタミンD製剤
高カルシウム血症
アルファカルシドール
高カルシウム血症
カルシトリオール
高カルシウム血症
ロキサデュスタット
作用が減弱
飲食物との相互作用
  • 大量の牛乳

処方理由

高リン血症治療薬
この薬をファーストチョイスする理由(2019年6月更新)
  • ・比較的安価であり、透析患者にも使いやすいから(40歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・安価であり、飲みやすく、便が黒くなるとか腹部膨満といった副作用が少なく使いやすい。しかし、P低下作用は他剤より弱く、高Ca血症に注意が必要である。(60歳代病院勤務医、腎臓内科)

  • ・透析患者で使用している。便秘には注意を要するが、使用しやすい。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・小児では、他の薬剤は使いにくい。また非常に安価である。(60歳代病院勤務医、小児科)

  • ・2次性副甲状腺機能亢進症治療薬であるカルシウム受容体作動薬(オルケディア、パーサビブ、レグパラ)を投与する際に併用する。これらの薬剤によりCa値が下がり、最悪QT延長症候群から不整脈を惹起してしまうので、カルタンを入れてカルシウム値を上昇させる。(30歳代診療所勤務医、腎臓内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

次記患者における高リン血症の改善:保存期及び透析中の慢性腎不全患者。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人には、沈降炭酸カルシウムとして1日3.0gを3回に分割して、食直後、経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
2週間で効果が認められない場合には、本剤の投与を中止し、リン摂取の制限等、他の適切な治療法に切り替えること。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 代謝異常:(頻度不明)アルカローシス等の電解質失調、*高カルシウム血症(*血中カルシウム濃度として11mg/dL以上)[*:異常が認められた場合には、カルシウム濃度の低い透析液への変更あるいは本剤の減量又は休薬等適切な処置を行うこと〔8.1、9.1.4参照〕]。
2). 長期・大量投与:(頻度不明)腎結石、尿路結石。
3). 消化器:(0.1〜5%未満)便秘、(頻度不明)下痢、悪心、胃酸反動性分泌等。
4). 過敏症:(頻度不明)そう痒感。
5). 肝臓:(0.1〜5%未満)Al−P上昇、γ−GTP上昇、LDH上昇、トリグリセライド上昇、AST上昇。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 甲状腺機能低下症の患者[カルシウムの利用が亢進し、症状を増悪するおそれがある]。
2.2. 炭酸カルシウムに対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 血中カルシウム濃度上昇を来すことがあるので、本剤の投与にあたっては、定期的に血中リン濃度及び血中カルシウム濃度を測定しながら慎重に投与すること〔9.1.4、11.2参照〕。
8.2. 血中マグネシウム濃度が上昇するおそれがあるので、本剤の投与が長期にわたる場合には、患者の状態を観察しながら必要に応じ、血中マグネシウム濃度を測定すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 薬物過敏症の既往歴のある患者。
9.1.2. 心機能障害、肺機能障害のある患者:血中カルシウム濃度の上昇により、心・肺機能をさらに抑制し、症状を増悪させることがある。
9.1.3. 便秘のある患者:カルシウム及びリンの排泄が阻害され血中リン、カルシウム濃度が上昇するおそれがある。
9.1.4. 高カルシウム血症(血中カルシウム濃度として11mg/dL以上)の患者:血中カルシウム濃度がさらに上昇し、副作用があらわれやすくなる〔8.1、11.2参照〕。
9.1.5. 無酸症の患者:本剤中の沈降炭酸カルシウムの溶解性が低下し、リンとの結合能が低下するため、効果が期待できない場合がある。
(高齢者)
減量するなど慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン塩酸塩<服用>、ミノサイクリン塩酸塩<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(ノルフロキサシン<服用>、オフロキサシン<服用>、レボフロキサシン<服用>等)[本剤のキレート作用により、相互に吸収が低下し効果が減弱することがあるので、併用する場合には本剤服用後2時間以上間隔をあけるなど注意すること(これらの薬剤は、カルシウムと難溶性の塩を生成し、抗生物質の腸管吸収を妨げる)]。
2). ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム[これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること(本剤は、無機質の微細な粉末を錠剤、細粒としたもので、種々の物質と結合する性質があり、また、二価の金属イオンとしてのキレート作用もある;同時に服用した他の併用薬剤の吸収を阻害することがあり、さらに、本剤は、アルカリ性であるため、消化管内のpHを上昇させ、あるいは体内に吸収後に体液のpHを上昇させることが考えられる)]。
3). キニジン硫酸塩水和物[これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること(本剤は、アルカリ性であるため、消化管内のpHを上昇させ、あるいは体内に吸収後に体液のpHを上昇させることが考えられる)]。
4). 大量の牛乳[milk−alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること(機序は不明である)]。
5). 活性型ビタミンD剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高カルシウム血症があらわれやすくなるので、異常が認められた場合には、これらの薬剤又は本剤を減量あるいは投与を中止すること(活性型ビタミンD製剤はカルシウムの吸収を促進する)]。
6). ロキサデュスタット[ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること(ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した)]。
(保管上の注意)
室温保存。

処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。