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ニセルゴリン細粒1%「サワイ」の基本情報
基本情報
脳循環を改善し脳への栄養や酸素を送りやすくすることで脳梗塞後のめまいや意欲の低下などを改善する薬
- ケタス
- サアミオン
- セロクラール
- 脳梗塞後遺症の慢性脳循環障害による意欲低下の改善
- ニセルゴリンとして、1日量15mgを3回に分けて経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 頭蓋内出血後止血が完成していない
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年3月更新)
・基本この系統の薬はほとんど使用しないが、昔からの使い慣れでニセルゴリンがやや多い。(50歳代病院勤務医、精神科)
・最近はほとんど処方しないが、あえて処方するとするとニセルゴリン。(50歳代病院勤務医、リハビリテーション科)
・前頭葉機能低下や短期記憶障害に対して時々有効な印象があるから。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
・副作用が少なく臨床効果が高いと感じているから。(70歳代診療所勤務医、耳鼻咽喉科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年7月更新)
・脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善に効果的である。(50歳代開業医、消化器外科)
・意外と文献があり、エビデンスもある。(60歳代病院勤務医、脳神経内科)
・大抵は紹介を受けた薬をそのまま継続していますが、ニセルゴリン以外の処方を紹介されることはほとんどなくなりました。(50歳代開業医、一般内科)
・昔から処方しており、副作用もほとんど経験したことなく、使いやすい。(60歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年11月更新)
・いずれの薬剤もほとんど処方しなくなっています。かろうじてニセルゴリンが残っています。めまい、ふらつきを訴える人にはイブジラスト、イフェンプロジル、アデノシン三リン酸を使うことはあります。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・脳梗塞後の意欲の低下を改善する効果があり、重篤な副作用がない。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
・ニセルゴリン以外は効果を感じたことはありません。(50歳代病院勤務医、精神科)
添付文書
脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善。
ニセルゴリンとして、1日量15mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1.消化器:(頻度不明)食欲不振、下痢、便秘、悪心、腹痛、口渇。
2.肝臓:(頻度不明)肝機能障害。
3.循環器:(頻度不明)眩暈、立ちくらみ、動悸、ほてり。
4.精神神経系:(頻度不明)眠気、倦怠感、頭痛、耳鳴、不眠。
5.過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒。
(禁忌)
頭蓋内出血後止血が完成していないと考えられる患者[出血を助長する恐れがある]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)で次世代の発育抑制が報告されている]。
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(取扱い上の注意)
安定性試験:分包包装(分包をアルミピロー包装(乾燥剤入り))及びバラ包装(ポリエチレン瓶(乾燥剤入り))したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
(保管上の注意)
遮光、開封後防湿。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。