処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
イフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「サワイ」の基本情報
基本情報
脳循環を改善し脳への栄養や酸素を送りやすくすることで脳梗塞後のめまいや意欲の低下などを改善する薬
- ケタス
- サアミオン
- セロクラール
- 脳梗塞後遺症の眩暈の改善
- 脳出血後遺症の眩暈の改善
- 1回イフェンプロジル酒石酸塩として20mgを1日3回毎食後経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 頭蓋内出血発作後止血が完成していない
- 慎重投与
- 心悸亢進
- 低血圧
- 脳梗塞発作直後
- 希望禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 出血傾向を来すと考えられる薬剤
- 出血傾向が増強
- ドロキシドパ
- 作用を減弱
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年3月更新)
・いわゆるめまいの患者さんにイフェンプロジル酒石酸塩などをよく使い慣れており、効果もそれなりであった。(70歳代病院勤務医、脳神経外科)
・印象は顕著ではないがNMDA受容体拮抗作用による鎮痛補助薬効果にも期待している。(50歳代病院勤務医、緩和ケア科)
・昔から使っていて目立った副作用の経験もなく使いやすい。(40歳代病院勤務医、精神科)
・脳卒中後のめまいにそこそこ効果がある印象がある。(30歳代病院勤務医、脳神経内科)
・抗血栓作用に加え、認知症予防の効果が期待できる。(60歳代開業医、脳神経外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年7月更新)
・透析患者さんのめまいによく使用します。メリスロンやセファドールは透析の方は使いにくいので。(40歳代病院勤務医、腎臓内科)
・近所の脳外科医はこれをよく処方しています。その流れで自分も出すことが多いです。(50歳代開業医、一般内科)
・ほとんど使わないのですが、使うとしてセロクラールでしょうか。脳梗塞後ふらふらがという訴えが続くような場合に。(50歳代病院勤務医、緩和ケア科)
・脳梗塞後の眩暈感に著効する例がある。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
・使い慣れているから。(50歳代病院勤務医、腎臓内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年11月更新)
・提携している脳神経外科の推奨薬品でもあり、効果が確認できているから。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・めまいなど平衡障害の改善率が高く、不眠、興奮などの副作用が少ない。(50歳代病院勤務医、神経内科)
・脳梗塞後遺症のめまいにも著効例があるので気に入っている。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
・セロクラールを使用しています。他はあまり使いません。(60歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年10月更新)
・セロクラールは昔からある薬で、副作用に対する心配がない。また、脳梗塞と脳出血の両方に対して適応があるのも、安心できるゆえんである。(60代勤務医、総合診療科)
・昔から、使い慣れています。α受容体を阻害する作用があり、脳血管を広げて血流を改善させ、意欲低下や眩暈を良くしていると思います。(50代勤務医、一般内科)
・ほとんど使いませんが、めまいがあり、いわゆる椎骨動脈循環不全の患者さんには処方しています。(50代診療所勤務医、総合診療科)
・重大な副作用発現の経験がなく、比較的安心して処方できる。意欲低下症例に対し、症状の改善をみた。(60代開業医、一般内科)
・脳神経外科にコンサルト、加療後、当外来を再受診された患者様によく処方されていて、特に問題なく経過しているため、病状を安定させる薬として位置付けています。(60代診療所勤務医、一般内科)
・特別効く印象はないが、メマリー等との組み合わせで、多少なりとも認知症の周辺症状(BPSD)を抑制できるかもしれないと思っている。(50代勤務医、消化器外科)
・脳循環代謝改善薬の再評価の際、生き残った数少ない薬の1つと理解しています。(70歳以上勤務医、神経内科)
・昔からセロクラールを使い慣れているので、よく処方しています。アバン、カランが懐かしいです。(40代勤務医、精神科)
・正直な印象として、治療効果には疑問を持っています。エビデンスがあれば教えていただきたいです。(40代勤務医、整形外科)
添付文書
脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴う眩暈の改善。
1回イフェンプロジル酒石酸塩として20mgを1日3回毎食後経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐、食欲不振、胸やけ、下痢、便秘、口内炎、腹痛。
2.精神神経系:(頻度不明)頭痛、眩暈、不眠、眠気。
3.過敏症:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒感。
4.循環器:(頻度不明)動悸、立ちくらみ、頻脈、顔面潮紅、のぼせ感。
5.肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
6.血液:(頻度不明)貧血。
7.その他:(頻度不明)顔面浮腫、上肢のしびれ感・下肢のしびれ感。
(禁忌)
頭蓋内出血発作後止血が完成していないと考えられる患者。
(慎重投与)
1.脳梗塞発作直後の患者[脳内盗血現象を起こす恐れがある]。
2.低血圧のある患者[血圧低下を増強する恐れがある]。
3.心悸亢進のある患者[心機能を亢進させる恐れがある]。
(相互作用)
併用注意:
1.出血傾向を来すと考えられる薬剤[出血傾向が増強される恐れがある(本剤の血小板粘着能・凝集能抑制作用による)]。
2.ドロキシドパ[ドロキシドパの作用を減弱する恐れがある(本剤のα1受容体遮断作用による)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(取扱い上の注意)
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、本品は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。