基本情報

薬効分類

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬・HMG-CoA還元酵素阻害薬配合剤詳しく見る

  • 小腸におけるコレステロール吸収阻害作用をあらわす薬と肝臓でのコレステロール合成阻害作用をあらわす薬を配合した製剤で、主に血液中のコレステロールを低下させることで脂質異常症を改善し動脈硬化などを予防する薬
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬・HMG-CoA還元酵素阻害薬配合剤の代表的な商品名
  • アトーゼット配合錠
  • ロスーゼット配合錠

効能・効果詳しく見る

  • 高コレステロール血症
  • 家族性高コレステロール血症

注意すべき副作用詳しく見る

胃炎腹部膨満便秘ALT増加AST増加γ−GTP増加Al−P増加アナフィラキシー血管神経性浮腫浮腫

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1日1回1錠(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mg)を食後に経口投与する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 黄疸
    • 過敏症
    • 肝癌
    • 肝硬変
    • 急性肝炎
    • 重篤な肝機能障害
    • 慢性肝炎の急性増悪
    • 肝代謝能が低下
    • テラプレビル投与中
    • オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中
    • グレカプレビル・ピブレンタスビル投与中
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦

副作用

主な副作用

胃炎腹部膨満便秘ALT増加AST増加γ−GTP増加Al−P増加浮腫全身倦怠肺炎結膜炎

重大な副作用

アナフィラキシー血管神経性浮腫発疹過敏症状中毒性表皮壊死融解症Toxic Epidermal NecrolysisTEN皮膚粘膜眼症候群Stevens−Johnson症候群多形紅斑水疱性発疹横紋筋融解症ミオパシー筋肉痛脱力感CK上昇CPK上昇血中ミオグロビン上昇尿中ミオグロビン上昇急性腎障害重篤な腎障害広範な筋肉痛筋肉圧痛著明なCK上昇著明なCPK上昇免疫介在性壊死性ミオパシー劇症肝炎肝炎肝機能障害黄疸無顆粒球症汎血球減少症血小板減少症高血糖糖尿病口渇頻尿全身倦怠感間質性肺炎発熱咳嗽呼吸困難胸部X線異常

上記以外の副作用

口腔ヘルペス帯状疱疹インフルエンザ悪夢睡眠障害不眠不眠症うつ病抑うつ眩暈しびれ頭痛異常感覚錯感覚味覚異常眠気健忘症脳梗塞坐骨神経痛末梢性ニューロパチー期外収縮動悸頻脈洞性徐脈悪心嘔吐消化不良腹痛下痢膵炎口唇炎口内炎口内乾燥口腔内不快感口のしびれ舌のしびれ舌炎舌痛胸やけ胃食道逆流性疾患胃不快感心窩部痛心窩部疼痛疼痛鼓腸放屁腹部不快感下腹部痛軟便排便回数増加胆汁うっ滞性黄疸胆石症胆嚢炎皮膚そう痒症ざ瘡蕁麻疹発赤光線過敏皮膚乾燥皮膚亀裂脱毛症爪障害関節痛筋痙縮背部痛頚のこり肩こりこわばり感四肢痛筋肉疲労疲労筋力低下筋炎腱炎腱痛蛋白尿血尿着色尿排尿困難胸痛無力症顔面浮腫四肢浮腫熱感血中CK増加血中CPK増加BUN増加HbA1c増加アミラーゼ増加肝機能検査異常血圧上昇血小板数減少血中ACTH増加血中K増加血中LDH増加血中TSH増加血中アルドステロン減少血中クレアチニン増加血中コリンエステラーゼ増加血中コルチゾール増加血中テストステロン減少血中ビリルビン増加血中ブドウ糖増加血中ミオグロビン増加血中リン増加血中鉄減少血中尿酸増加体重増加白血球数減少食欲減退耳鳴霧視ほてり貧血低血糖女性化乳房勃起不全

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 黄疸
    • 過敏症
    • 肝癌
    • 肝硬変
    • 急性肝炎
    • 重篤な肝機能障害
    • 慢性肝炎の急性増悪
    • 肝代謝能が低下
    • テラプレビル投与中
    • オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中
    • グレカプレビル・ピブレンタスビル投与中
  • 相対禁止
    • 腎機能に関する臨床検査値に異常
  • 希望禁止
    • 中等度肝機能障害
  • 慎重投与
    • アルコール中毒
    • 肝障害
    • 筋ジストロフィー
    • 甲状腺機能低下症
    • 腎障害
    • 糖尿病
    • フィブラート系薬剤投与中
    • 免疫抑制剤投与中
    • エリスロマイシン投与中
    • アゾール系抗真菌薬投与中
    • ニコチン酸製剤投与中
    • 遺伝性筋疾患
    • 薬剤性筋障害
    • シクロスポリン併用
    • フィブラート系薬剤併用
  • 注意
    • 腎機能に関する臨床検査値に異常
    • 中等度肝機能障害
    • 複合型高脂血症
    • フィブラート系薬剤併用

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
フィブラート系薬剤 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
ベザフィブラート 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
ニコチン酸製剤 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
ニセリトロール 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
免疫抑制剤 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
シクロスポリン 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
アゾール系抗真菌剤 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
イトラコナゾール 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
エリスロマイシン 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
フィブラート系薬剤 自覚症状<筋肉痛・脱力感>
フィブラート系薬剤 CK<CPK>上昇
ベザフィブラート CK<CPK>上昇
ニコチン酸製剤 CK<CPK>上昇
ニセリトロール CK<CPK>上昇
免疫抑制剤 CK<CPK>上昇
シクロスポリン CK<CPK>上昇
アゾール系抗真菌剤 CK<CPK>上昇
イトラコナゾール CK<CPK>上昇
エリスロマイシン CK<CPK>上昇
フィブラート系薬剤 血中及び尿中ミオグロビン上昇
ベザフィブラート 血中及び尿中ミオグロビン上昇
ニコチン酸製剤 血中及び尿中ミオグロビン上昇
ニセリトロール 血中及び尿中ミオグロビン上昇
免疫抑制剤 血中及び尿中ミオグロビン上昇
シクロスポリン 血中及び尿中ミオグロビン上昇
アゾール系抗真菌剤 血中及び尿中ミオグロビン上昇
イトラコナゾール 血中及び尿中ミオグロビン上昇
エリスロマイシン 血中及び尿中ミオグロビン上昇
フィブラート系薬剤 血清クレアチニン上昇
フィブラート系薬剤 腎機能の悪化
フィブラート系薬剤 胆石症
テラプレビル アトルバスタチンのAUCが7.9倍に上昇
テラプレビル アトルバスタチンの血中濃度が上昇
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル アトルバスタチンの血中濃度が上昇
テラプレビル 重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<横紋筋融解症を含むミオパシー等>
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル 重篤な又は生命に危険を及ぼすような副作用が発現
グレカプレビル・ピブレンタスビル アトルバスタチンのAUCが8.28倍・Cmaxが22.0倍に上昇
グレカプレビル・ピブレンタスビル アトルバスタチンの血中濃度が上昇し副作用が発現
フィブラート系薬剤 筋肉痛
ベザフィブラート 筋肉痛
ニコチン酸製剤 筋肉痛
ニセリトロール 筋肉痛
免疫抑制剤 筋肉痛
シクロスポリン 筋肉痛
アゾール系抗真菌剤 筋肉痛
イトラコナゾール 筋肉痛
エリスロマイシン 筋肉痛
フィブラート系薬剤 脱力感
ベザフィブラート 脱力感
ニコチン酸製剤 脱力感
ニセリトロール 脱力感
免疫抑制剤 脱力感
シクロスポリン 脱力感
アゾール系抗真菌剤 脱力感
イトラコナゾール 脱力感
エリスロマイシン 脱力感
免疫抑制剤 エゼチミブ及びシクロスポリンの血中濃度の上昇
シクロスポリン エゼチミブ及びシクロスポリンの血中濃度の上昇
シクロスポリン アトルバスタチンのAUC0−24hrが8.7倍に上昇
クラリスロマイシン アトルバスタチンの血漿中薬物濃度の有意な上昇
HIVプロテアーゼ阻害剤 アトルバスタチンのAUCが約1.7倍に上昇
メシル酸ネルフィナビル アトルバスタチンのAUCが約1.7倍に上昇
グラゾプレビル アトルバスタチンの血漿中薬物濃度の上昇
レテルモビル アトルバスタチンの血漿中薬物濃度の上昇
エファビレンツ アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下
リファンピシン類 アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下
ベキサロテン アトルバスタチンのAUCが約50%低下
陰イオン交換樹脂剤<経口> エゼチミブの血中濃度の低下
コレスチミド<経口> エゼチミブの血中濃度の低下
コレスチラミン<経口> エゼチミブの血中濃度の低下
陰イオン交換樹脂剤<経口> アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が約25%低下
コレスチミド<経口> アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が約25%低下
コレスチラミン<経口> アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が約25%低下
ジゴキシン 血漿中ジゴキシン濃度が上昇
経口避妊薬 血漿中濃度の上昇
ノルエチステロン・エチニルエストラジオール 血漿中濃度の上昇
クマリン系抗凝血剤 プロトロンビン時間国際標準比<INR>の上昇
ワルファリン プロトロンビン時間国際標準比<INR>の上昇

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの<まいたけ、たらこ、インスタントコーヒー、かつお節、まぐろ など>

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.本剤を高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療の第一選択薬として用いない。
    2.適用の前に十分な検査を実施し、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮する。
    3.ホモ接合体性家族性高コレステロール血症については、LDLアフェレーシス等の非薬物療法の補助として、あるいはそれらの治療法が実施不能な場合に本剤の適用を考慮する。

    用法・用量(添付文書全文)

    1日1回1錠(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mg)を食後に経口投与する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.次のエゼチミブとアトルバスタチンカルシウム水和物の用法・用量を踏まえ、患者毎に本剤の適用を考慮する。
    1).エゼチミブ:通常、エゼチミブとして1回10mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
    2).アトルバスタチンカルシウム水和物:
    (1).高コレステロール血症:通常、アトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。
    (2).家族性高コレステロール血症:通常、アトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日40mgまで増量できる。
    2.原則として、エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして10mgを併用している場合、あるいはアトルバスタチンとして10mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mg)の適用を検討する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    国内の臨床試験では、272例中4例(1.5%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。
    1.重大な副作用
    1).過敏症(頻度不明):アナフィラキシー、血管神経性浮腫、発疹を含む過敏症状が現れたとの報告があるので、このような症状が現れた場合には投与を中止する。
    2).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑等の水疱性発疹が現れたとの報告があるので、このような症状が現れた場合には投与を中止する。
    3).横紋筋融解症、ミオパシー(いずれも頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れ、急性腎障害等の重篤な腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には直ちに投与を中止する。また、ミオパシーが現れることがあるので、広範な筋肉痛、筋肉圧痛や著明なCK上昇(著明なCPK上昇)が現れた場合には投与を中止する。
    4).免疫介在性壊死性ミオパシー(頻度不明):免疫介在性壊死性ミオパシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行う。
    6).無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症(いずれも頻度不明):無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行う。
    7).高血糖、糖尿病(いずれも頻度不明):高血糖、糖尿病が現れることがあるので、口渇、頻尿、全身倦怠感等の症状の発現に注意するとともに、定期的に検査を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    8).間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎が現れることがあるので、長期投与であっても、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    2.その他の副作用
    1).感染症及び寄生虫症:(頻度不明)結膜炎、口腔ヘルペス、帯状疱疹、インフルエンザ、肺炎。
    2).精神障害:(頻度不明)悪夢、睡眠障害、不眠(不眠症)、うつ病、抑うつ。
    3).神経系障害:(頻度不明)眩暈、しびれ、頭痛、異常感覚、錯感覚、味覚異常、眠気、健忘症、脳梗塞、坐骨神経痛、末梢性ニューロパチー。
    4).心臓障害:(頻度不明)期外収縮、動悸、頻脈、洞性徐脈。
    5).呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(頻度不明)咳嗽、呼吸困難。
    6).胃腸障害:(1%未満)胃炎、腹部膨満、便秘、(頻度不明)悪心、嘔吐、消化不良、腹痛、下痢、膵炎、口唇炎、口内炎、口内乾燥、口腔内不快感、口のしびれ、舌のしびれ、舌炎、舌痛、胸やけ、胃食道逆流性疾患、胃不快感、心窩部痛(心窩部疼痛)、鼓腸放屁、腹部不快感、下腹部痛、軟便、排便回数増加。
    7).肝胆道系障害:(頻度不明)胆汁うっ滞性黄疸、胆石症、胆嚢炎。
    8).皮膚及び皮下組織障害:(頻度不明)皮膚そう痒症、発疹、ざ瘡、蕁麻疹、発赤、光線過敏、皮膚乾燥、皮膚亀裂、脱毛症、爪障害。
    9).筋骨格系及び結合組織障害:(頻度不明)関節痛、筋肉痛、筋痙縮、背部痛、頚のこり・肩こり、こわばり感、四肢痛、筋肉疲労、筋力低下、筋炎、腱炎、腱痛。
    10).腎及び尿路障害:(頻度不明)蛋白尿、血尿、着色尿、排尿困難、頻尿。
    11).一般・全身障害及び投与部位の状態:(頻度不明)胸痛、無力症、浮腫(顔面浮腫・四肢浮腫等)、口渇、疼痛、熱感、発熱、全身倦怠(全身倦怠感)、疲労。
    12).臨床検査:(1%以上)ALT増加(GPT増加)、(1%未満)AST増加(GOT増加)、γ−GTP増加、Al−P増加、(頻度不明)血中CK増加(血中CPK増加)、BUN増加、HbA1c増加、アミラーゼ増加、肝機能検査異常、血圧上昇、血小板数減少、血中ACTH増加、血中K増加、血中LDH増加、血中TSH増加、血中アルドステロン減少、血中クレアチニン増加、血中コリンエステラーゼ増加、血中コルチゾール増加、血中テストステロン減少、血中ビリルビン増加、血中ブドウ糖増加、血中ミオグロビン増加、血中リン増加、血中鉄減少、血中尿酸増加、体重増加、白血球数減少。
    13).その他:(頻度不明)食欲減退、耳鳴、霧視、ほてり、貧血、低血糖、女性化乳房、勃起不全。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.重篤な肝機能障害のある患者及び肝代謝能が低下していると考えられる次のような患者;急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸[肝硬変患者において、アトルバスタチンの血漿中HMG−CoA還元酵素阻害活性体濃度が健康成人に比べて上昇した(AUCで4.4〜9.8倍)臨床試験成績があるので、これらの患者ではアトルバスタチンの血漿中濃度が上昇し、副作用の発現頻度が増加する恐れがあり、また、アトルバスタチンは主に肝臓において作用し代謝されるので、肝障害を悪化させる恐れがある]。
    3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦。
    4.テラプレビル投与中、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル投与中、グレカプレビル・ピブレンタスビル投与中の患者。
    (慎重投与)
    1.肝障害又はその既往歴のある患者、アルコール中毒の患者[エゼチミブでは肝機能障害の程度に応じて血漿中薬物濃度の上昇が認められ、アトルバスタチンは主に肝臓において作用し代謝されるので、肝障害を悪化させる恐れがある。また、アトルバスタチンではアルコール中毒の患者は、横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある]。
    2.腎障害又はその既往歴のある患者[アトルバスタチンでは横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能の悪化が認められている]。
    3.フィブラート系薬剤投与中(ベザフィブラート等)、免疫抑制剤投与中(シクロスポリン等)、ニコチン酸製剤投与中(ニセリトロール等)、アゾール系抗真菌薬投与中(イトラコナゾール等)、エリスロマイシン投与中の患者[一般にHMG−CoA還元酵素阻害剤とこれらの薬剤との相互作用により横紋筋融解症が現れやすい。また、エゼチミブとシクロスポリン併用により、エゼチミブ及びシクロスポリンの血中濃度の上昇が認められている]。
    4.糖尿病患者[エゼチミブでは空腹時血糖の上昇及びアトルバスタチンでは糖尿病の悪化が報告されている]。
    5.甲状腺機能低下症の患者、遺伝性筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある患者、薬剤性筋障害の既往歴のある患者[アトルバスタチンでは横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある]。
    6.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤は、エゼチミブ10mgとアトルバスタチンとして10mgとの配合剤であり、エゼチミブとアトルバスタチン双方の副作用が発現する恐れがあるため、適切に本剤の使用を検討する。
    2.あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮する。
    3.投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止する。
    4.腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用する。腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいので、やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状<筋肉痛・脱力感>の発現、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止する。
    5.アトルバスタチン投与中に近位筋脱力、CK高値(CPK高値)、炎症を伴わない筋線維壊死、抗HMG−CoA還元酵素抗体陽性(抗HMGCR抗体陽性)等を特徴とする免疫介在性壊死性ミオパシーが現れ、投与中止後も持続する例が報告されているので、患者の状態を十分に観察する(なお、免疫抑制剤投与により改善がみられたとの報告例がある)。
    6.アトルバスタチン投与中に劇症肝炎等の肝炎が現れることがあるので、悪心・嘔吐、倦怠感等の症状が現れた場合には投与を中止し、医師等に連絡するよう患者に指導し、本剤の投与開始又はアトルバスタチンの増量時より12週までの間に1回以上、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行う。
    7.中等度肝機能障害を有する患者には投与しないことが望ましい[エゼチミブの血漿中濃度が上昇する恐れがある]。
    8.甲状腺機能低下症、閉塞性胆嚢胆道疾患、慢性腎不全、膵炎等の疾患の合併、血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は、原疾患の治療、薬剤の切り替え等を可能な限り実施した上で本剤での治療を考慮する。
    9.エゼチミブとフィブラート系薬剤併用に関しては、使用経験が限られているため、併用する場合は、胆石症などの副作用の発現に注意する[フィブラート系薬剤では胆汁へのコレステロール排泄を増加させ、胆石形成がみられることがあり、エゼチミブはイヌで胆嚢胆汁中のコレステロール濃度の上昇が報告されている]。
    (相互作用)
    アトルバスタチンは、主として肝の薬物代謝酵素CYP3A4により代謝される。
    1.併用禁忌:
    1).テラプレビル<テラビック>[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンのAUCが7.9倍に上昇したとの報告があり、アトルバスタチンの血中濃度が上昇し、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<横紋筋融解症を含むミオパシー等>が起こる恐れがある(<機序>テラプレビルによるCYP3A4の阻害が考えられている)]。
    2).オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル<ヴィキラックス>[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇し、重篤な又は生命に危険を及ぼすような副作用が発現しやすくなる恐れがある(<機序>リトナビルのCYP3A4阻害作用及びパリタプレビルによるアトルバスタチンの肝への取り込み阻害に基づく作用によるものと考えられている)]。
    3).グレカプレビル・ピブレンタスビル<マヴィレット>[アトルバスタチンとグレカプレビル・ピブレンタスビル(400mg・120mg)の併用により、アトルバスタチンのAUCが8.28倍・Cmaxが22.0倍に上昇したとの報告があり、アトルバスタチンの血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる恐れがある(<機序>グレカプレビル及びピブレンタスビルによるアトルバスタチンの肝への取り込み阻害及び乳癌耐性蛋白(BCRP)阻害に基づく作用によるものと考えられている)]。
    2.併用注意:
    1).フィブラート系薬剤(ベザフィブラート等)[HMG−CoA還元酵素阻害剤との併用により筋肉痛、脱力感、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある(<機序>フィブラート系薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている<危険因子>腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者)]。
    2).ニコチン酸製剤(ニセリトロール等)[HMG−CoA還元酵素阻害剤との併用により筋肉痛、脱力感、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある(<機序>ニコチン酸製剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている<危険因子>腎機能障害)]。
    3).免疫抑制剤:
    (1).免疫抑制剤(シクロスポリン等)[エゼチミブとの併用によりエゼチミブ及びシクロスポリンの血中濃度の上昇がみられたため、本剤と併用する場合は、シクロスポリンの血中濃度のモニターを十分に行う(<機序>不明<危険因子>腎機能障害)]。
    (2).免疫抑制剤(シクロスポリン等)[①HMG−CoA還元酵素阻害剤との併用により筋肉痛、脱力感、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある(<機序>シクロスポリンとHMG−CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用、シクロスポリンによるHMG−CoA還元酵素阻害剤の代謝・胆汁中排泄に対する競合阻害に基づく相互作用、シクロスポリンによる本剤の肝への取り込み阻害に基づく相互作用が示唆されている<危険因子>腎機能障害)、②アトルバスタチンとシクロスポリンとの併用により、アトルバスタチンのAUC0−24hrが8.7倍に上昇したとの報告がある(<機序>シクロスポリンとHMG−CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用、シクロスポリンによるHMG−CoA還元酵素阻害剤の代謝・胆汁中排泄に対する競合阻害に基づく相互作用、シクロスポリンによる本剤の肝への取り込み阻害に基づく相互作用が示唆されている<危険因子>腎機能障害)]。
    4).アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等)、エリスロマイシン[HMG−CoA還元酵素阻害剤との併用により筋肉痛、脱力感、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある(<機序>アゾール系抗真菌薬又はエリスロマイシンによるHMG−CoA還元酵素阻害剤の代謝阻害が示唆されている<危険因子>腎機能障害)]。
    5).クラリスロマイシン[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度の有意な上昇(Cmax:+55.9%、AUC0−Tlast:+81.8%)がみられたとの報告がある(<機序>クラリスロマイシンによるHMG−CoA還元酵素阻害剤の代謝阻害が示唆されている)]。
    6).HIVプロテアーゼ阻害剤(メシル酸ネルフィナビル等)[アトルバスタチンとメシル酸ネルフィナビルとの併用により、アトルバスタチンのAUCが約1.7倍に上昇するとの報告がある(<機序>これらの薬剤によるCYP3A4の阻害が考えられている)]。
    7).グラゾプレビル[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度の上昇がみられた(Cmax:5.66倍、AUC0−∞:3.00倍)(<機序>グラゾプレビルによる腸管のCYP3A及び乳癌耐性蛋白(BCRP)の阻害が考えられている)]。
    8).レテルモビル[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度の上昇がみられた(Cmax:2.17倍、AUC0−∞:3.29倍)(<機序>レテルモビルによるCYP3Aの阻害、アトルバスタチンの肝への取り込み阻害及び乳癌耐性蛋白(BCRP)の阻害が考えられている)]。
    9).グレープフルーツジュース[アトルバスタチンとグレープフルーツジュース1.2L/日との併用により、アトルバスタチンのAUC0−72hrが約2.5倍に上昇したとの報告がある(<機序>グレープフルーツジュースによるCYP3A4の阻害が考えられている)]。
    10).エファビレンツ[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:−12%、AUC0−24hr:−43%)との報告がある(<機序>エファビレンツによるCYP3A4の誘導が考えられている)]。
    11).リファンピシン[リファンピシン投与17時間後にアトルバスタチンを投与したところアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:−40%、AUC:−80%)との報告がある(<機序>リファンピシンによるCYP3A4の誘導が考えられている)]。
    12).ベキサロテン[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンのAUCが約50%低下したとの報告がある(<機序>ベキサロテンによるCYP3A4の誘導が考えられている)]。
    13).陰イオン交換樹脂:
    (1).陰イオン交換樹脂<経口>(コレスチミド<経口>、コレスチラミン<経口>等)[エゼチミブとの併用によりエゼチミブの血中濃度の低下がみられたため、本剤は陰イオン交換樹脂の投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与する(<機序>エゼチミブが陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延あるいは減少する可能性がある)]。
    (2).陰イオン交換樹脂<経口>(コレスチミド<経口>、コレスチラミン<経口>等)[アトルバスタチンとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が約25%低下したが、LDLコレステロールの低下率はそれぞれを単独で使用したときより大きかったとの報告がある(<機序>これらの薬剤によるアトルバスタチンの吸収阻害(吸着)に基づく血漿中薬物濃度の低下が考えられている)]。
    14).ジゴキシン[アトルバスタチンとの併用により定常状態において血漿中ジゴキシン濃度が上昇する(アトルバスタチン10mg投与でCmax:+9.9%、AUC0−24hr:+3.6%、CLr:129→128mL/min、アトルバスタチン80mg投与でCmax:+20.0%、AUC0−24hr:+14.8%、CLr:160→149mL/min)ことが報告されているので、本剤を併用する場合は、ジゴキシンの血漿中薬物濃度のモニターを十分に行う(<機序>アトルバスタチンによるジゴキシンのP−糖蛋白質を介した排出の抑制が示唆されている)]。
    15).経口避妊薬(ノルエチンドロン−エチニルエストラジオール)[アトルバスタチンとの併用によりノルエチンドロン(Cmax:+24%、AUC0−24hr:+28%)及びエチニルエストラジオール(Cmax:+30%、AUC0−24hr:+19%)の血漿中濃度の上昇が認められたとの報告がある(<機序>アトルバスタチンによるノルエチンドロン及びエチニルエストラジオールの初回通過効果の減少が考えられている)]。
    16).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン等)[エゼチミブとの併用によりプロトロンビン時間国際標準比<INR>の上昇がみられたため、本剤を併用する場合には適宜INR検査を行う(<機序>不明)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では、副作用の発現に注意し、副作用が発現した場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う[一般に高齢者では、生理機能が低下しており、高齢者でアトルバスタチンのCmax増加、AUC0−∞増加することがあり、また、横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある]。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[エゼチミブとアトルバスタチンの併用投与において、ラットで胎仔発育抑制、ウサギで骨格奇形が認められている。アトルバスタチンの動物実験において、出生仔数減少及び生存・発育に対する影響が認められ、胎仔生存率低下と胎仔発育抑制が認められており、また、ラットに他のHMG−CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎仔骨格奇形が報告されている。更に、ヒトでは、他のHMG−CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3カ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形が現れたとの報告がある]。
    2.授乳中の婦人には投与しない[エゼチミブでは、ヒト母乳中への移行の有無は不明であるが、妊娠後から授乳期まで投与したラットで乳仔への移行が認められており、アトルバスタチンでは、ラットで乳汁中への移行が報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.イヌでエゼチミブ(0.03mg/kg/日以上)の1カ月間投与により、胆嚢胆汁コレステロール濃度が約2〜3倍増加したとの報告がある。しかし、300mg/kg/日をイヌに12カ月間投与しても胆石あるいは肝・胆管系への影響はみられなかった。マウスに2週間投与(5mg/kg/日)しても胆嚢胆汁コレステロール濃度への影響はみられなかった。
    2.複合型高脂血症患者を対象にエゼチミブとフェノフィブラートを併用した海外の臨床試験(625例が12週間以内、576例が1年以内の投与)において、血清トランスアミナーゼ上昇<基準値上限の3倍を超える連続した上昇>の発現率は、フェノフィブラート単独群で4.5%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で2.7%であり、同様に、胆嚢摘出術の発現率は、フェノフィブラート単独群で0.6%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で1.7%であった。CPK上昇(基準値上限の10倍を超える)についてはいずれの群でも認められなかった。また、エゼチミブとフェノフィブラート併用における一般的な有害事象は腹痛であった。なお、本試験は、頻繁に発現しない有害事象を群間で比較するようにはデザインされていない。
    (取扱い上の注意)
    光及び酸化を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出す。
    (保管上の注意)
    遮光、気密容器。

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