処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アムロジピンOD錠2.5mg「JG」の基本情報
基本情報
末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げたり、狭心症の発作を予防する薬
- アムロジン ノルバスク
- アダラート
- アテレック
- カルブロック
- コニール
- 狭心症
- 高血圧症
- 1.成人への投与:1).高血圧症:アムロジピンとして2.5〜5mgを1日1回経口投与する
- なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる
- 2).狭心症:アムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する
- なお、症状に応じ適宜増減する
- 2.小児への投与:高血圧症:6歳以上の小児には、アムロジピンとして2.5mgを1日1回経口投与する
- なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- 過度に血圧の低い
- 肝機能障害
- 重篤な腎機能障害
- 注意
- 緊急な治療を要する不安定狭心症
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 幼児・小児
- 投与に際する指示
- 幼児・小児
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 6歳以上の小児(6歳〜14歳)
- 投与に際する指示
- 6歳以上の小児(6歳〜14歳)
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 降圧作用を有する薬剤
- 相互に作用を増強
- 薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤
- 本剤の血中濃度が上昇
- エリスロマイシン
- 本剤の血中濃度が上昇
- ジルチアゼム
- 本剤の血中濃度が上昇
- リトナビル
- 本剤の血中濃度が上昇
- イトラコナゾール
- 本剤の血中濃度が上昇
- 肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤
- 本剤の血中濃度が低下
- リファンピシン類
- 本剤の血中濃度が低下
- シンバスタチン
- AUCが77%上昇
- タクロリムス水和物
- 血中濃度が上昇し腎障害等のタクロリムスの副作用が発現
- グレープフルーツジュース
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年9月更新)
・ニフェジピンと迷うが、合剤にも使用されており、最も使用頻度が高くなるというとアムロジピンになる。腎臓内科医なのでN型、T型のチャネルも意識して使用するケースもあり、シルニジピンやベニジピンの使用も多い。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・副作用も少なく、降圧作用もあり必要に応じて2.5mgから10mgまで加減できる。明らかな臓器障害を認めないときにはファーストで使用できる。効果不十分なら、配合剤も豊富にあるので使いやすい。(70歳代病院勤務医、一般内科)
・半減期が長く緩やかに効くため立ち眩みなどの副作用が少ない印象。また、1日1回で確実に効くため内服タイミングを調節しやすい。(40歳代病院勤務医、腎臓内科)
・強い降圧効果が得られて日内変動が少ない点がよいと感じている。ただし、副作用の浮腫を生じる人がいるので最近ではシルニジピンを使うことが多くなってきた。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・1日1回投与で半減期も長く、降圧効果も安定しているため使いやすい。OD錠もあるので対応しやすい。下肢浮腫や口内炎を稀にだが認めるのが欠点である。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年1月更新)
・際立った副作用が少ない点が第一、ある程度降圧効果の予測ができて確実性があるので使いやすい。腎臓内科ですが、まずは体血圧の降下が第一なので難しいことをいわずに、アムロジピンから入ることも多いです。(40歳代病院勤務医、腎臓内科)
・効果が強いこと、2.5mg〜10mgまで高血圧の適応があること等で第一選択薬です。ただし、浮腫が多い印象はあります。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・最も信頼できて効果も安定しています。半減期が長いのが最大の利点です。(50歳代開業医、一般内科)
・効果が服用後すぐに発現する。作用の強さが強すぎず、弱すぎず、使いやすい。半錠でも使える。副作用がない。(80歳以上病院勤務医、一般内科)
・1日1回である程度24時間降圧が得られること、過降圧が生じにくいこと、副作用があまりないことで第一選択にしています。(60歳代診療所勤務医、総合診療科)
・効果のピークまでの速さ、降圧効果、効果の持続性、どれをとっても非の打ちどころのない完成品。2.5mg、5mg、10mgの剤型があるのも便利。次の一手として、これを含む配合剤に展開できるのも便利。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年12月更新)
・重大な副作用は経験していませんが、1例に歯肉の増殖がみられました。(60歳代病院勤務医、一般外科)
・大多数の先生方が実感されているとは思いますが、副作用で重篤なものがなく、とにかく使いやすい。内科以外の先生でも処方されているケースが多い印象です。特に肝機能や腎機能が良くないか不明で時間的な猶予が無い場合は安全性重視で「まずはこのクスリで降圧を」と考えます。(40歳代病院勤務医、循環器内科)
・大規模臨床試験において、この薬に戦いを挑んで、まともに勝った薬をほとんど知らない。唯一の敗北は、CARTER試験で、シルニジピンよりも蛋白尿が減らなかったことくらいか? 確実な効果と高い安全性を持ち、「コツの要らないてんぷら粉」みたいな便利な薬。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・作用が安定している。24時間以上安定して効果がある。臓器保護作用が大規模試験で確証されている。副作用が少ない。(50歳代開業医、一般内科)
・降圧なら外来処方は圧倒的にアムロジピン、入院患者の持続静注での投与はニカルジピン。抗不整脈ならジルチアぜム、ベラパミル。抗不整脈薬か降圧薬かで違う気がする。(20歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・長時間作用、確実でマイルドな降圧効果、ジェネリック製剤もおそらく安定した効果。他にも良い薬はあるでしょうが、誰も異論は唱えないと思います。(60歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年8月更新)
・アダラートやコニールほど強すぎず、アテレックほど弱すぎない点が良い。初めてCa拮抗薬を使う患者さんなど、どのくらい効くものか様子見としてちょうどいい。(40歳代病院勤務医、総合診療科)
・発売してからしばらく経っているため、効果と副作用に関する情報が豊富で患者に薦めやすい。(60歳代病院勤務医、小児科)
・副作用も見当がついており、安心して使えるから。剤形もいろいろあって使いやすい。(60歳代開業医、一般内科)
・他の薬剤と比べて圧倒的に持続時間が長く効果も優れています。ただ、浮腫の副作用が若干気になるときは他の製剤を使います。(50歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年3月更新)
・頻拍や徐脈無く確実に降圧出来る。腎機能も特に問題にはならない。第一選択薬としては、ベストである。(60代開業医、循環器内科)
・時々浮腫を訴える人がいますが、それ以外は大きな副作用も無く使いやすい。(30代病院勤務医、一般内科)
・作用時間が比較的長く、効果がマイルドであることから、高齢者にも安心して使用できます。(50代診療所勤務医、総合診療科)
・半減期が長くて、早朝高血圧を改善する効果が高い。また降圧配合剤で一番多いカルシウム拮抗薬の成分であり、配合剤への切り替え時には、その配合剤の降圧効果を見る上で判断がしやすい。(50代開業医、一般内科)
・利点は、効果減弱が起こりにくいこと、拡張期高血圧を改善すること、服薬を忘れても血圧がすぐには上昇しないこと。欠点は、立ち上がりが遅いこと、休薬による血圧上昇がすぐには見られないため自己調節する患者さんがいること。(50代開業医、眼科)
・使い慣れているので。頻拍傾向の時にはカルブロックやアテレックを使用しますが、ルーチンに処方するのはアムロジピンです。(50代病院勤務医、その他の診療科)
添付文書
高血圧症、狭心症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は効果発現が緩徐であるため、緊急な治療を要する不安定狭心症には効果が期待できない。
1.成人への投与:
1).高血圧症:アムロジピンとして2.5〜5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
2).狭心症:アムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減する。
2.小児への投与:
高血圧症:6歳以上の小児には、アムロジピンとして2.5mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.6歳以上の小児への投与に際しては、1日5mgを超えない。
2.本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜から吸収されることはないため、唾液又は水で飲み込む。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).無顆粒球症、白血球減少、血小板減少:無顆粒球症、白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).房室ブロック:房室ブロック(初期症状:徐脈、眩暈等)が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).横紋筋融解症:横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).肝臓:(頻度不明)ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、肝機能障害、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇、黄疸、腹水。
2).循環器:(頻度不明)浮腫[10mgへの増量により高頻度に認められたとの報告がある]、ほてり(熱感、顔面潮紅等)、動悸、血圧低下、胸痛、期外収縮、洞房ブロック又は房室ブロック、洞停止、心房細動、失神、頻脈、徐脈。
3).精神・神経系:(頻度不明)眩暈・ふらつき、頭痛・頭重、眠気、振戦、末梢神経障害、気分動揺、不眠、錐体外路症状。
4).消化器:(頻度不明)心窩部痛、便秘、嘔気・嘔吐、口渇、消化不良、下痢・軟便、排便回数増加、口内炎、腹部膨満、胃腸炎、膵炎。
5).筋・骨格系:(頻度不明)筋緊張亢進、筋痙攣、背痛、関節痛、筋肉痛。
6).泌尿・生殖器:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇、頻尿・夜間頻尿、尿管結石、尿潜血陽性、尿中蛋白陽性、勃起障害、排尿障害。
7).代謝異常:(頻度不明)血清コレステロール上昇、CK上昇(CPK上昇)、高血糖、糖尿病、尿中ブドウ糖陽性。
8).血液:(頻度不明)赤血球減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、白血球増加、紫斑、血小板減少。
9).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒、蕁麻疹、光線過敏症、多形紅斑、血管炎、血管浮腫[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
10).口腔:(頻度不明)(連用により)歯肉肥厚[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
11).その他:(頻度不明)全身倦怠感、しびれ、脱力感、耳鳴、鼻出血、味覚異常、疲労、咳、発熱、視力異常、呼吸困難、異常感覚、多汗、血中カリウム減少、女性化乳房、脱毛、鼻炎、体重増加、体重減少、疼痛、皮膚変色。
(禁忌)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
2.ジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.過度に血圧の低い患者[更に血圧が低下する恐れがある]。
2.肝機能障害のある患者[本剤は主に肝で代謝されるため、肝機能障害患者では、血中濃度半減期の延長及び血中濃度−時間曲線下面積(AUC)が増大することがあり、高用量(10mg)において副作用の発現率が高まる可能性があるので、増量時には慎重に投与する]。
3.高齢者。
4.重篤な腎機能障害のある患者[一般的に腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下することがある]。
(重要な基本的注意)
1.降圧作用に基づく眩暈等が現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
2.本剤は血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められるので、本剤投与中止後に他の降圧剤を使用するときは、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(相互作用)
本剤の代謝には主として薬物代謝酵素CYP3A4が関与していると考えられている。
併用注意:
1.降圧作用を有する薬剤[相互に作用を増強する恐れがあるので、慎重に観察を行うなど注意して使用する(相互に作用を増強する恐れがある)]。
2.CYP3A4阻害剤(エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、イトラコナゾール等)[エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある(本剤の代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる)]。
3.CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)[本剤の血中濃度が低下する恐れがある(本剤の代謝が促進される可能性が考えられる)]。
4.グレープフルーツジュース[本剤の降圧作用が増強される恐れがあるので、同時服用をしないように注意する(グレープフルーツに含まれる成分が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する可能性が考えられる)]。
5.シンバスタチン[シンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある(機序不明)]。
6.タクロリムス[併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し腎障害等のタクロリムスの副作用が発現する恐れがあるので、併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整する(本剤とタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる)]。
(高齢者への投与)
高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされていること及び高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く、血中濃度半減期が長くなる傾向が認められているので、低用量(2.5mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間延長及び分娩時間延長することが認められている]。
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下と反射性頻脈を起こすことがある。
2.過量投与時の処置:心機能・呼吸機能のモニターを行い、頻回に血圧を測定し、著しい血圧低下が認められた場合は、四肢の挙上、輸液の投与等、心血管系に対する処置を行う(症状が改善しない場合は、循環血液量及び排尿量に注意しながら昇圧剤の投与を考慮する)、本剤は蛋白結合率が高いため、透析による除去は有効ではない。また、本剤服用直後に活性炭を投与した場合、本剤のAUCは99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、本剤過量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報告されている。
(適用上の注意)
1.分割後:分割後は早めに使用する(分割後やむを得ず保存する場合には、湿気、光を避けて保存する)。
2.薬剤交付時:
1).PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
2).本剤をPTPシートから取り出して保存する場合は、湿気、光を避けて保存するよう指導する。
3.服用時:本剤は舌の上にのせ唾液を湿潤させ、唾液のみで服用可能である(また、水で服用することもできる)。
(その他の注意)
因果関係は明らかでないが、本剤による治療中に心筋梗塞や不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。
(取扱い上の注意)
1.取扱い上の注意:
1).使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。
2).アルミピロー開封後は湿気を避けて保存する。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃・相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
(保管上の注意)
気密容器。
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