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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

レルパックス錠20mgの基本情報

先発品(後発品あり)
一般名
製薬会社
薬価・規格
665.8円(20mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
トリプタン系薬

脳内における血管収縮作用や抗炎症作用などにより、片頭痛時の痛みなどを和らげる薬

トリプタン系薬
  • イミグラン
  • ゾーミッグ
  • レルパックス
  • マクサルト
  • アマージ
効能・効果
  • 片頭痛<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>
注意すべき副作用
頭痛 、 浮動性めまい 、 傾眠 、 眠気 、 異常感覚 、 感覚減退 、 回転性めまい 、 筋緊張亢進 、 熱感 、 潮紅
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する
    • なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること
    • また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる
  • ただし、1日の総投与量を40mg以内とする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと
  • 7.2. 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと(このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること)
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 虚血性心疾患
    • 心筋梗塞
    • 脳血管障害
    • 末梢血管障害
    • 異型狭心症
    • 冠動脈攣縮
    • 重度肝機能障害
    • エルゴタミン投与中
    • エルゴタミン誘導体含有製剤投与中
    • コントロールされていない高血圧症
    • 一過性脳虚血発作
    • 5−HT1B/1D受容体作動薬投与中
    • HIVプロテアーゼ阻害薬投与中

副作用

主な副作用
頭痛 、 浮動性めまい 、 傾眠 、 眠気 、 異常感覚 、 感覚減退 、 回転性めまい 、 筋緊張亢進 、 熱感 、 潮紅 、 嘔気
重大な副作用
アナフィラキシー 、 アナフィラキシーショック 、 虚血性心疾患 、 虚血性心疾患様症状 、 不整脈 、 狭心症 、 心筋梗塞 、 一過性胸痛 、 一過性胸部圧迫感 、 てんかん様発作 、 重篤な発作性頻脈 、 薬剤の使用過多による頭痛
上記以外の副作用
口内乾燥 、 消化不良 、 腹痛 、 疲労 、 咽喉絞扼感 、 多汗 、 胸部絞扼感 、 無力症 、 悪寒 、 咽喉頭疼痛 、 疼痛 、 背部痛 、 胸痛 、 胸部圧迫感 、 頻脈 、 動悸 、 血圧上昇 、 嘔吐 、 発疹 、 皮膚そう痒症 、 蕁麻疹 、 血管浮腫 、 倦怠感 、 筋痛 、 筋無力症

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 虚血性心疾患
    • 心筋梗塞
    • 脳血管障害
    • 末梢血管障害
    • 異型狭心症
    • 冠動脈攣縮
    • 重度肝機能障害
    • エルゴタミン投与中
    • エルゴタミン誘導体含有製剤投与中
    • コントロールされていない高血圧症
    • 一過性脳虚血発作
    • 5−HT1B/1D受容体作動薬投与中
    • HIVプロテアーゼ阻害薬投与中
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 虚血性心疾患
    • 脳血管障害
    • WPW症候群
    • 重篤な不整脈
    • コントロールされている高血圧症
    • てんかんを起こしやすい器質的脳疾患
    • ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群
    • 冠動脈疾患の危険因子を有する
    • 心血管系の疾患が認められない
    • 心臓副伝導路と関連した不整脈
    • 痙攣を起こしやすい器質的脳疾患
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 小児等(0歳〜14歳)
    • 閉経後(50歳〜)
    • 40歳以上の男性(40歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
エルゴタミンを含有する製剤
血圧上昇
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
血圧上昇
エルゴタミン誘導体含有製剤
血圧上昇
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血圧上昇
マレイン酸エルゴメトリン
血圧上昇
マレイン酸メチルエルゴメトリン
血圧上昇
5−HT1B/1D受容体作動薬
血圧上昇
コハク酸スマトリプタン
血圧上昇
ゾルミトリプタン
血圧上昇
安息香酸リザトリプタン
血圧上昇
ナラトリプタン塩酸塩
血圧上昇
エルゴタミンを含有する製剤
血管攣縮が増強
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
血管攣縮が増強
エルゴタミン誘導体含有製剤
血管攣縮が増強
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血管攣縮が増強
マレイン酸エルゴメトリン
血管攣縮が増強
マレイン酸メチルエルゴメトリン
血管攣縮が増強
5−HT1B/1D受容体作動薬
血管攣縮が増強
コハク酸スマトリプタン
血管攣縮が増強
ゾルミトリプタン
血管攣縮が増強
安息香酸リザトリプタン
血管攣縮が増強
ナラトリプタン塩酸塩
血管攣縮が増強
HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇
リトナビル
本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇
ネルフィナビルメシル酸塩
本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇
マクロライド系抗生物質
本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大
エリスロマイシン
本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大
ジョサマイシン
本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大
クラリスロマイシン
本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大
マクロライド系抗生物質
本剤の血漿中濃度−時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大
エリスロマイシン
本剤の血漿中濃度−時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大
ジョサマイシン
本剤の血漿中濃度−時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大
クラリスロマイシン
本剤の血漿中濃度−時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大
マクロライド系抗生物質
血圧が上昇
エリスロマイシン
血圧が上昇
ジョサマイシン
血圧が上昇
クラリスロマイシン
血圧が上昇
イトラコナゾール
本剤のCmax・AUCが増大し血圧が上昇
ベラパミル
本剤のCmax・AUCが増大
デキサメタゾン
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
カルバマゼピン
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
リファンピシン類
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
セロトニン症候群
フルボキサミンマレイン酸塩
セロトニン症候群
塩酸パロキセチン水和物
セロトニン症候群
塩酸セルトラリン
セロトニン症候群
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
セロトニン症候群
塩酸ミルナシプラン
セロトニン症候群
デュロキセチン塩酸塩
セロトニン症候群
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
不安
フルボキサミンマレイン酸塩
不安
塩酸パロキセチン水和物
不安
塩酸セルトラリン
不安
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
不安
塩酸ミルナシプラン
不安
デュロキセチン塩酸塩
不安
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
焦燥
フルボキサミンマレイン酸塩
焦燥
塩酸パロキセチン水和物
焦燥
塩酸セルトラリン
焦燥
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
焦燥
塩酸ミルナシプラン
焦燥
デュロキセチン塩酸塩
焦燥
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
興奮
フルボキサミンマレイン酸塩
興奮
塩酸パロキセチン水和物
興奮
塩酸セルトラリン
興奮
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
興奮
塩酸ミルナシプラン
興奮
デュロキセチン塩酸塩
興奮
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
頻脈
フルボキサミンマレイン酸塩
頻脈
塩酸パロキセチン水和物
頻脈
塩酸セルトラリン
頻脈
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
頻脈
塩酸ミルナシプラン
頻脈
デュロキセチン塩酸塩
頻脈
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
発熱
フルボキサミンマレイン酸塩
発熱
塩酸パロキセチン水和物
発熱
塩酸セルトラリン
発熱
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
発熱
塩酸ミルナシプラン
発熱
デュロキセチン塩酸塩
発熱
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
反射亢進
フルボキサミンマレイン酸塩
反射亢進
塩酸パロキセチン水和物
反射亢進
塩酸セルトラリン
反射亢進
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
反射亢進
塩酸ミルナシプラン
反射亢進
デュロキセチン塩酸塩
反射亢進
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
協調運動障害
フルボキサミンマレイン酸塩
協調運動障害
塩酸パロキセチン水和物
協調運動障害
塩酸セルトラリン
協調運動障害
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
協調運動障害
塩酸ミルナシプラン
協調運動障害
デュロキセチン塩酸塩
協調運動障害
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
下痢
フルボキサミンマレイン酸塩
下痢
塩酸パロキセチン水和物
下痢
塩酸セルトラリン
下痢
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
下痢
塩酸ミルナシプラン
下痢
デュロキセチン塩酸塩
下痢
飲食物との相互作用
  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

トリプタン
この薬をファーストチョイスする理由(2017年11月更新)
  • ・信頼する薬剤師がレルパックスが1番良いと教えてくれたので今でも使ってる。(50歳代開業医、消化器内科)

  • ・10錠包装で残薬なく使い切りやすい。高額な薬剤ほど、また1回の処方量が多くない薬剤ほど、残薬が出ないような小包装が必要と思います。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・血液透析患者を多く診ているので、他の薬剤は使いにくい。(60歳代開業医、泌尿器科)

  • ・効果と副作用を検討した結果、レルパックスが一番使いやすいと考えている。使用結果にもほぼ満足していただいている。(60歳代開業医、循環器内科)

  • ・比較的長く効く。ファーストチョイスとして十分。(60歳代開業医、小児科)

  • ・効果発現がはやく、痛みに対して有効性が高い。(60歳代開業医、一般内科)

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

片頭痛<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与すること。特に次のような患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
・ 今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
・ 片頭痛と診断されたことはあるが片頭痛の症状や経過とは異なる頭痛及び随伴症状のある者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので投与前に問診、診察、検査を十分行い頭痛の原因を確認してから投与すること。
5.2. 家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと。
7.2. 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと(このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること)。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシーショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)。
11.1.2. 虚血性心疾患様症状(頻度不明):不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状があらわれることがあり、本剤投与後、一過性胸痛、一過性胸部圧迫感等の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがあるので、このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと〔9.1.1、11.2参照〕。
11.1.3. てんかん様発作(頻度不明)〔9.1.4参照〕。
11.1.4. 頻脈(WPW症候群における)(頻度不明):WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある〔9.1.2参照〕。
11.1.5. 薬剤の使用過多による頭痛(頻度不明)〔8.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 神経系:(1%以上)浮動性めまい、傾眠・眠気、異常感覚、頭痛、(1%未満)感覚減退、回転性めまい、筋緊張亢進。
2). 心・血管系:(1%以上)熱感、(1%未満)潮紅、(頻度不明)動悸、頻脈、血圧上昇。
3). 消化器系:(1%以上)嘔気、口内乾燥、(1%未満)消化不良、腹痛、(頻度不明)嘔吐。
4). 皮膚:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫。
5). その他:(1%以上)疲労、咽喉絞扼感、(1%未満)多汗、胸部絞扼感、無力症、悪寒、咽喉頭疼痛、疼痛、背部痛、(頻度不明)胸痛、倦怠感、筋痛、胸部圧迫感、筋無力症[咽喉絞扼感、胸部絞扼感、胸痛、胸部圧迫感の症状は通常一過性であるが、ときに激しい場合があり、胸部、咽喉頭部を含む身体各部でおこる可能性がある〔11.1.2参照〕]。
発現頻度は承認時の国内臨床試験及び外国で実施された第2相/第3相試験の結果に基づいている。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある]。
2.3. 脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある]。
2.4. 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる]。
2.5. コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある]。
2.6. 重度肝機能障害を有する患者〔9.3.1、16.6.3参照〕。
2.7. エルゴタミン投与中、エルゴタミン誘導体含有製剤投与中、他の5−HT1B/1D受容体作動薬投与中、あるいはHIVプロテアーゼ阻害薬投与中(リトナビル、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、ネルフィナビルメシル酸塩)の患者〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあるので、このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.2. 片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
8.3. 本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと〔11.1.5参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 虚血性心疾患の可能性のある患者:例えば、次のような患者では不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある〔11.1.2参照〕[1)虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、2)閉経後の女性、3)40歳以上の男性、4)冠動脈疾患の危険因子を有する患者]。
9.1.2. ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者:WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある〔11.1.4参照〕。
9.1.3. 脳血管障害の可能性のある患者:脳血管障害があらわれるおそれがある。
9.1.4. てんかんを起こしやすい器質的脳疾患あるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者:てんかん様発作がおこるおそれがある〔11.1.3参照〕。
9.1.5. コントロールされている高血圧症患者:一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇を引き起こすことがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重度肝機能障害を有する患者:投与しないこと(本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.6、16.6.3参照〕。
9.3.2. 肝機能障害を有する患者:本剤は主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがある〔16.6.3参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(本剤は投与後24時間までにヒト母乳中に約0.02%の移行が認められている(外国人データ))。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
血圧上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与すること。高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差は10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差は2.59mmHgであった(外国人データ)。
(相互作用)
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝される〔16.4.1参照〕。
10.1. 併用禁忌:
1). エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>)、エルゴタミン誘導体含有製剤(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩<ジヒデルゴット>、エルゴメトリンマレイン酸塩<エルゴメトリンF>、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩<メテルギン>)〔2.7参照〕[血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがあるので、本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与すること(5−HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる)]。
2). 5−HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタンコハク酸塩<イミグラン>、ゾルミトリプタン<ゾーミッグ>、リザトリプタン安息香酸塩<マクサルト>、ナラトリプタン塩酸塩<アマージ>)〔2.7参照〕[血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがあるので、本剤投与後に他の5−HT1B/1D受容体作動型の片頭痛薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと(併用により相互に作用を増強させる)]。
3). HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル<ノービア>、ネルフィナビルメシル酸塩<ビラセプト>)〔2.7参照〕[本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
10.2. 併用注意:
1). マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン)〔16.7.1参照〕[エリスロマイシンとの併用により、本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大、本剤の血漿中濃度−時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大し、軽度に血圧が上昇した(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
2). 抗真菌剤(イトラコナゾール)[イトラコナゾールとの併用により、本剤のCmax・AUCが増大し血圧が上昇するおそれがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
3). カルシウム拮抗剤(ベラパミル)〔16.7.2参照〕[ベラパミルとの併用により、本剤のCmax・AUCが増大した(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
4). 飲食物(グレープフルーツジュース)[本剤の作用が増強するおそれがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
5). 副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン)、抗てんかん剤(カルバマゼピン)、抗結核薬(リファンピシン)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある(酵素誘導剤により本剤の代謝が促進されるおそれがある)]。
6). 飲食物(セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort))[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある(セイヨウオトギリソウにより本剤の代謝が促進されるおそれがある)]。
7). 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(ミルナシプラン塩酸塩、デュロキセチン塩酸塩)[セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある(セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させるため、本剤との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる)]。
(過量投与)
13.1. 処置
過量投与時、本剤の消失半減期は約4時間であり、少なくとも20時間、あるいは症状・徴候が持続する限り患者をモニターすること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。

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