日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ゾーミッグRM錠2.5mgの基本情報

先発品(後発品あり)
一般名
製薬会社
薬価・規格
574.2円(2.5mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
トリプタン系薬

脳内における血管収縮作用や抗炎症作用などにより、片頭痛時の痛みなどを和らげる薬

トリプタン系薬
  • イミグラン
  • ゾーミッグ
  • レルパックス
  • マクサルト
  • アマージ
効能・効果
  • 片頭痛<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>
注意すべき副作用
圧迫感 、 頭痛 、 動悸 、 悪心 、 口内乾燥 、 嘔吐 、 傾眠 、 めまい 、 知覚減退 、 知覚過敏
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人にはゾルミトリプタンとして1回2.5mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する
    • なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること
    • また、2.5mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から5mgを経口投与することができる
  • ただし、1日の総投与量を10mg以内とすること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は片頭痛の頭痛発現時に限り使用し、予防的に使用しないこと
  • 7.2. 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと(このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること)
  • 7.3. 重度肝機能障害患者では、1日の総投与量を5mg以内とするなど慎重に投与すること〔9.3.1、16.6.2参照〕
  • 7.4. CYP1A2阻害剤と併用する場合は、本剤の1日の総投与量を5mg以内とするなど慎重に投与すること〔10.2参照〕

副作用

主な副作用
圧迫感 、 頭痛 、 動悸 、 悪心 、 口内乾燥 、 嘔吐 、 傾眠 、 めまい 、 知覚減退 、 知覚過敏 、 異常感覚
重大な副作用
アナフィラキシー 、 アナフィラキシーショック 、 不整脈 、 狭心症 、 心筋梗塞 、 虚血性心疾患 、 虚血性心疾患様症状 、 一過性胸痛 、 一過性胸部圧迫感 、 重篤な発作性頻脈 、 薬剤の使用過多による頭痛 、 てんかん様発作
上記以外の副作用
無力症 、 熱感 、 重圧感 、 絞扼感 、 疼痛 、 関節痛 、 背部痛 、 頚部痛 、 倦怠感 、 頻脈 、 消化管虚血 、 消化管梗塞 、 腸管虚血 、 腸管梗塞 、 脾梗塞 、 血性下痢 、 腹痛 、 嚥下困難 、 多尿 、 尿意切迫 、 筋肉痛 、 疲労 、 じん麻疹 、 血管浮腫 、 過敏症状 、 高血圧 、 下痢 、 頻尿 、 筋脱力

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 虚血性心疾患
    • 心筋梗塞
    • 脳血管障害
    • 末梢血管障害
    • 異型狭心症
    • 冠動脈攣縮
    • エルゴタミン投与中
    • エルゴタミン誘導体含有製剤投与中
    • コントロールされていない高血圧症
    • モノアミン酸化酵素阻害剤<MAO阻害剤>投与中
    • 一過性脳虚血性発作
    • 5−HT1B/1D受容体作動薬投与中
    • モノアミン酸化酵素阻害剤<MAO阻害剤>投与中止2週間以内
  • 慎重投与
    • 重度肝機能障害
    • CYP1A2阻害剤と併用
  • 注意
    • 虚血性心疾患
    • 脳血管障害
    • WPW症候群
    • 重篤な不整脈
    • 重度肝機能障害
    • コントロールされている高血圧症
    • てんかんを起こしやすい器質的脳疾患
    • ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群
    • 冠動脈疾患の危険因子を有する
    • 心血管系の疾患が認められない
    • 心臓副伝導路と関連した不整脈
    • 中等度肝機能障害
    • 痙攣を起こしやすい器質的脳疾患
  • 投与に際する指示
    • 重度肝機能障害
    • CYP1A2阻害剤と併用
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 小児等(0歳〜14歳)
    • 閉経後(50歳〜)
    • 40歳以上の男性(40歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
エルゴタミンを含有する製剤
血圧の上昇
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
血圧の上昇
エルゴタミン誘導体含有製剤
血圧の上昇
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血圧の上昇
マレイン酸エルゴメトリン
血圧の上昇
マレイン酸メチルエルゴメトリン
血圧の上昇
5−HT1B/1D受容体作動薬
血圧の上昇
コハク酸スマトリプタン
血圧の上昇
臭化水素酸エレトリプタン
血圧の上昇
安息香酸リザトリプタン
血圧の上昇
ナラトリプタン塩酸塩
血圧の上昇
エルゴタミンを含有する製剤
血管攣縮が増強
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
血管攣縮が増強
エルゴタミン誘導体含有製剤
血管攣縮が増強
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血管攣縮が増強
マレイン酸エルゴメトリン
血管攣縮が増強
マレイン酸メチルエルゴメトリン
血管攣縮が増強
5−HT1B/1D受容体作動薬
血管攣縮が増強
コハク酸スマトリプタン
血管攣縮が増強
臭化水素酸エレトリプタン
血管攣縮が増強
安息香酸リザトリプタン
血管攣縮が増強
ナラトリプタン塩酸塩
血管攣縮が増強
モノアミン酸化酵素阻害剤
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
CYP1A2阻害剤
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
シメチジン
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
フルボキサミンマレイン酸塩
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
キノロン系抗菌剤
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
シプロフロキサシン
本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長
モノアミン酸化酵素阻害剤
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
CYP1A2阻害剤
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
シメチジン
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
フルボキサミンマレイン酸塩
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
キノロン系抗菌剤
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
シプロフロキサシン
本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
セロトニン症候群
フルボキサミンマレイン酸塩
セロトニン症候群
塩酸パロキセチン水和物
セロトニン症候群
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
セロトニン症候群
塩酸ミルナシプラン
セロトニン症候群
デュロキセチン塩酸塩
セロトニン症候群
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
不安
フルボキサミンマレイン酸塩
不安
塩酸パロキセチン水和物
不安
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
不安
塩酸ミルナシプラン
不安
デュロキセチン塩酸塩
不安
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
焦燥
フルボキサミンマレイン酸塩
焦燥
塩酸パロキセチン水和物
焦燥
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
焦燥
塩酸ミルナシプラン
焦燥
デュロキセチン塩酸塩
焦燥
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
興奮
フルボキサミンマレイン酸塩
興奮
塩酸パロキセチン水和物
興奮
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
興奮
塩酸ミルナシプラン
興奮
デュロキセチン塩酸塩
興奮
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
頻脈
フルボキサミンマレイン酸塩
頻脈
塩酸パロキセチン水和物
頻脈
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
頻脈
塩酸ミルナシプラン
頻脈
デュロキセチン塩酸塩
頻脈
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
発熱
フルボキサミンマレイン酸塩
発熱
塩酸パロキセチン水和物
発熱
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
発熱
塩酸ミルナシプラン
発熱
デュロキセチン塩酸塩
発熱
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
反射亢進
フルボキサミンマレイン酸塩
反射亢進
塩酸パロキセチン水和物
反射亢進
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
反射亢進
塩酸ミルナシプラン
反射亢進
デュロキセチン塩酸塩
反射亢進
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
協調運動障害
フルボキサミンマレイン酸塩
協調運動障害
塩酸パロキセチン水和物
協調運動障害
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
協調運動障害
塩酸ミルナシプラン
協調運動障害
デュロキセチン塩酸塩
協調運動障害
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
下痢
フルボキサミンマレイン酸塩
下痢
塩酸パロキセチン水和物
下痢
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
下痢
塩酸ミルナシプラン
下痢
デュロキセチン塩酸塩
下痢

処方理由

トリプタン
この薬をファーストチョイスする理由(2021年8月更新)
  • ・口腔内速溶錠もあり頭痛後の嘔気のある時も使用可能であること、即効性があること、ジェネリックが使用できることで患者さんの薬剤費負担を軽減できることから第一選択としている。(60歳代診療所勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・副作用が少ない。効果も強い。口腔内崩壊錠がある。(50歳代開業医、脳神経外科)

  • ・使いやすい。患者さんからの希望が多い。(50歳代病院勤務医、精神科)

  • ・患者からの効果・有効性の評価が高い。(60歳代病院勤務医、整形外科)

  • ・口腔内速溶錠があるため使っている。(70歳代診療所勤務医、産科・婦人科)

トリプタン
この薬をファーストチョイスする理由(2019年12月更新)
  • ・以前より使い慣れているので安心感がある。効能はまあまあといったところで、効かない方もやや多い。重篤な副作用は少なく、概ね満足している。(50歳代病院勤務医、精神科)

  • ・口腔内崩壊錠があるため、内服のタイミングを逃さない。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・副作用が少なく効果が早い印象があります。(40歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・それなり効果あり。オレンジ味。服用しやすい。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)

トリプタン
この薬をファーストチョイスする理由(2016年7月更新)
  • ・様々なOD錠があるが、ゾルミトリプタンに関してはいつでもどこでも服用できる点で片頭痛患者に重宝する。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・口腔内崩壊錠のため、すぐに内服できるのが良い。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・RM錠があるのでよく使用しています。女性の片頭痛にはアマージを使用することが多いです。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)

  • ・当院では他の選択肢がないので使用している。副作用の項目を見ていると、実際に処方するのをためらってしまう。日経メディカルで処方例などを記事にして貰えるとありがたい。(60歳代病院勤務医、一般内科)

トリプタン
この薬をファーストチョイスする理由(2014年12月更新)
  • ・ゾーミッグは口腔内崩壊錠があり、飲みやすい。アマージも悪くないが効果発現が遅い。効果発現の早いゾーミッグを主に使っています。(60歳代開業医、産科・婦人科)

  • ・強過ぎず、弱過ぎずで使いやすい。剤形が限られるのでイミグランを使わざるを得ないことがある。あまり関係ないことだが、内科医が片頭痛について無知であるため、「精神的なもの」として紹介され、精神科医の私が診断し処方しているという状況を変えないといけないと思う。(40歳代病院勤務医、精神科)

  • ・長所として即効性があり、タイミングが遅れた場合でもある程度効果が期待できる。患者さんによってはあまり効果の期待できない人が存在する。(40歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・無効時に追加できる。(30歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・OD錠があるので、発作時に水なしで内服可能。(40歳代開業医、一般内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

片頭痛<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は、国際頭痛学会による片頭痛診断基準により、「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と診断が確定された場合にのみ使用すること。特に次のような患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
5.1.1. 今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
5.1.2. 片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛の症状や経過とは異なる頭痛・随伴症状のある者はクモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので投与前に問診、診察、検査を十分に行い頭痛の原因を確認してから投与すること。
5.2. 家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人にはゾルミトリプタンとして1回2.5mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、2.5mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から5mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を10mg以内とすること。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤は片頭痛の頭痛発現時に限り使用し、予防的に使用しないこと。
7.2. 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと(このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること)。
7.3. 重度肝機能障害患者では、1日の総投与量を5mg以内とするなど慎重に投与すること〔9.3.1、16.6.2参照〕。
7.4. CYP1A2阻害剤と併用する場合は、本剤の1日の総投与量を5mg以内とするなど慎重に投与すること〔10.2参照〕。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシーショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)。
11.1.2. 不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状(頻度不明):本剤投与後、一過性胸痛、一過性胸部圧迫感等の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがあるので、このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと〔9.1.1、11.2参照〕。
11.1.3. 頻脈(WPW症候群における)(頻度不明):WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が、本剤を投与したWPW症候群の既往のある患者で認められている〔9.1.2参照〕。
11.1.4. 薬剤の使用過多による頭痛(頻度不明)〔8.2参照〕。
11.1.5. てんかん様発作(頻度不明)〔9.1.4参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)じん麻疹、血管浮腫等の過敏症状。
2). 循環器:(0.1%以上5%未満)動悸、(0.1%未満)高血圧、(頻度不明)頻脈、*消化管虚血又は*消化管梗塞(*腸管虚血、*腸管梗塞、*脾梗塞等)[*:血性下痢又は腹痛を呈することがある]。
3). 消化器:(0.1%以上5%未満)悪心、口内乾燥、嘔吐、腹痛、(0.1%未満)下痢、(頻度不明)嚥下困難。
4). 精神神経系:(0.1%以上5%未満)傾眠、めまい、知覚減退、知覚過敏、異常感覚、頭痛。
5). 泌尿器:(0.1%未満)頻尿、(頻度不明)多尿、尿意切迫。
6). 筋・骨格系:(0.1%未満)筋脱力、(頻度不明)筋肉痛。
7). その他:(0.1%以上5%未満)無力症、熱感、*重圧感、*絞扼感、*疼痛、*圧迫感[*:これらの症状は通常一過性であるが、ときに激しい場合があり、胸部、咽喉頭部を含む身体各部でおこる可能性がある、また、痛みは頭痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、頚部痛等を含む〔11.1.2参照〕]、倦怠感、(頻度不明)疲労。
なお、発現頻度は承認時までの国内臨床試験(普通錠)及び使用成績調査(普通錠及びRM錠)の合計より算出した。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある]。
2.3. 脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある]。
2.4. 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる]。
2.5. コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引きおこすことがある]。
2.6. エルゴタミン投与中、エルゴタミン誘導体含有製剤投与中、あるいは他の5−HT1B/1D受容体作動薬投与中の患者〔10.1参照〕。
2.7. モノアミン酸化酵素阻害剤<MAO阻害剤>投与中、あるいはモノアミン酸化酵素阻害剤<MAO阻害剤>投与中止2週間以内の患者〔10.1、16.7.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあるので、このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.2. 本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと〔11.1.4参照〕。
8.3. 片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 虚血性心疾患の可能性のある患者:例えば、次のような患者では不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある〔11.1.2参照〕[1)虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、2)閉経後の女性、3)40歳以上の男性、4)冠動脈疾患の危険因子を有する患者]。
9.1.2. ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者〔11.1.3参照〕。
9.1.3. 脳血管障害の可能性のある患者:脳血管障害があらわれるおそれがある。
9.1.4. てんかんを起こしやすい器質的脳疾患あるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者:てんかん様発作が発現したとの報告がある〔11.1.5参照〕。
9.1.5. コントロールされている高血圧症患者:一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇が少数の患者でみられたとの報告がある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 中等度肝機能障害又は重度肝機能障害患者:血中濃度が上昇するおそれがある〔7.3、16.6.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で経口投与後に乳汁中への移行が認められている)。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(相互作用)
本剤は、主にCYP1A2で活性代謝物に代謝され、A型モノアミン酸化酵素(MAO)で不活性代謝物に代謝される〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:
1). エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>)、エルゴタミン誘導体含有製剤(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩<ジヒデルゴット>、エルゴメトリンマレイン酸塩<エルゴメトリンF>、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩<メテルギン>)〔2.6参照〕[血圧の上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがあるので、本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと(5−HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる)]。
2). 5−HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタンコハク酸塩<イミグラン>、エレトリプタン臭化水素酸塩<レルパックス>、リザトリプタン安息香酸塩<マクサルト>、ナラトリプタン塩酸塩<アマージ>)〔2.6参照〕[血圧の上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがあるので、本剤投与後に他の5−HT1B/1D受容体作動薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと(併用により相互に作用を増強させる)]。
3). MAO阻害剤〔2.7、16.7.1参照〕[本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長し、本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加するおそれがあるので、MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止2週間以内の患者には本剤を投与しないこと(A型MAO阻害剤により本剤の代謝が阻害され、本剤の作用が増強される可能性が考えられる)]。
10.2. 併用注意:
1). CYP1A2阻害剤(シメチジン、フルボキサミンマレイン酸塩、キノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン塩酸塩等)等)〔7.4参照〕[本剤及び活性代謝物の消失半減期<t1/2>が延長し、本剤及び活性代謝物の血中濃度−時間曲線下面積<AUC>が増加する(本剤の主要代謝酵素であるCYP1A2を阻害するため、作用が増強される可能性が考えられる)]。
2). 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(フルボキサミンマレイン酸塩、パロキセチン塩酸塩水和物等)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(ミルナシプラン塩酸塩、デュロキセチン塩酸塩)[セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある(セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させるため、5−HT1B/1D受容体作動薬との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる)]。
(過量投与)
13.1. 症状
外国で、健康人に本剤50mgを単回経口投与した際、鎮静(傾眠・無力症)が認められた。
13.2. 処置
過量投与時、本剤の消失半減期は約3時間であり、少なくとも15時間、あるいは症状・徴候が持続する限り患者をモニターすること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. 本剤はブリスターシートから取り出して服用すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2. ブリスターシートから取り出す際には、指の腹で押し出さず、裏面の目印箇所からシートを剥がして本剤を取り出すこと。
14.1.3. 本剤は吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。
14.1.4. 本剤は口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ(水なし)でも服用可能であるが、口腔粘膜から吸収されることはないため、水なしで服用した場合は唾液で飲み込むこと。
(取扱い上の注意)
吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。

処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。