処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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ノルモナール錠15mgの基本情報
基本情報
体内の余分な水分などを尿によって排泄し、血圧やむくみなどを改善する薬
- ナトリックス,テナキシル
- ヒドロクロロチアジド「トーワ」
- フルイトラン
- ベハイド
- 本態性高血圧症
- トリパミドとして、1回15mgを1日1〜2回(朝食後又は朝・昼食後)経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
- 急性腎障害
- 無尿
- 体液中のカリウム減少
- 体液中のナトリウム減少
- デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
- 患者の属性に応じた注意事項
- 授乳婦
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 急性腎障害
- 無尿
- 体液中のカリウム減少
- 体液中のナトリウム減少
- デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
- 慎重投与
- 嘔吐
- 肝機能障害
- 肝疾患
- 下痢
- 減塩療法
- 高カルシウム血症
- 交感神経切除後
- 重篤な冠硬化症
- 重篤な腎障害
- 進行した肝硬変症
- 痛風
- 糖尿病
- 副甲状腺機能亢進症
- 重篤な脳動脈硬化症
- 心疾患のある高齢者
- ACTH投与中
- ジギタリス製剤投与中
- 糖質副腎皮質ホルモン投与中
- 原則禁止
- 授乳婦
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 乳児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 乳児(0日〜364日)
- 高齢者(65歳〜)
- 心疾患のある高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
- 低ナトリウム血症
- バルビツール酸誘導体
- 起立性低血圧を増強
- アヘンアルカロイド系麻薬
- 起立性低血圧を増強
- エタノール摂取
- 起立性低血圧を増強
- カテコールアミン製剤
- 作用を減弱
- ノルエピネフリン
- 作用を減弱
- 糖尿病用薬
- 作用を減弱
- 非脱分極性筋弛緩剤
- 麻痺作用を増強
- ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物
- 麻痺作用を増強
- パンクロニウム臭化物
- 麻痺作用を増強
- 血圧降下剤
- 降圧作用を増強
- ジギタリス剤
- 心臓に対する作用を増強し不整脈
- ジゴキシン
- 心臓に対する作用を増強し不整脈
- ジギトキシン
- 心臓に対する作用を増強し不整脈
- 糖質副腎皮質ホルモン剤
- 低カリウム血症
- ACTH
- 低カリウム血症
- アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
処方理由
添付文書
本態性高血圧症。
トリパミドとして、1回15mgを1日1〜2回(朝食後又は朝・昼食後)経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
総症例8,095例中、293例(3.62%)の副作用が報告されている(再審査終了時)。
1.重大な副作用
1).低ナトリウム血症(頻度不明):倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行う。
2).低カリウム血症(0.1〜5%未満):倦怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2).腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇等、(0.1%未満)血中クレアチニン上昇等。
3).代謝異常:(0.1〜5%未満)高尿酸血症、(0.1%未満)高血糖症、痛風悪化、(頻度不明)低クロル性アルカローシス、血中カルシウム上昇、総コレステロール上昇[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
4).皮膚:(0.1%未満)光線過敏症[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
5).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
6).消化器:(0.1〜5%未満)悪心・嘔吐、(0.1%未満)食欲不振、便秘、口渇、下痢、(頻度不明)胃部不快感、腹部膨満感。
7).循環器:(0.1%未満)動悸。
8).精神神経系:(0.1〜5%未満)眩暈・ふらつき、頭痛・頭重、(0.1%未満)耳鳴、しびれ感、いらいら感。
9).その他:(0.1〜5%未満)倦怠感、(0.1%未満)脱力感、胸苦しさ、顔面潮紅、(頻度不明)冷汗。
(禁忌)
1.無尿の患者[無尿の患者では利尿が期待できず、本剤が体内に貯留し中毒性の副作用(肝障害、皮膚障害)を起こす恐れがある]。
2.急性腎障害の患者[急性腎障害患者ではBUN、クレアチニン、カリウムが上昇し、ナトリウム、クロルが低下するが、本剤の使用によりBUN、クレアチニンが上昇し、電解質バランスを乱すことがある]。
3.体液中のナトリウム減少・体液中のカリウム減少が明らかな患者[本剤の使用により体液中のナトリウム・カリウムを更に低下させ低ナトリウム血症、低カリウム血症を誘発する恐れがある]。
4.チアジド系薬剤又はその類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルホンアミド誘導体)に対し過敏症の既往歴のある患者[本剤の代謝産物がチアジドと類似の代謝産物を有しているので、スルホンアミドを含むチアジドによる過敏症の発現例では同様の過敏症が発現する恐れがある]。
5.デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>の患者。
(慎重投与)
1.進行した肝硬変症のある患者[肝性昏睡を誘発することがある]。
2.心疾患のある高齢者、重篤な冠硬化症又は重篤な脳動脈硬化症のある患者[急激な利尿が現れた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発する恐れがある]。
3.重篤な腎障害のある患者[低ナトリウム血症、低クロル血症を誘発するなど電解質バランスを乱すことがある]。
4.肝疾患・肝機能障害のある患者[類似化合物であるチアジドは肝機能を悪化させることがある]。
5.本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者[痛風や糖尿病を悪化させることがある]。
6.下痢、嘔吐のある患者[下痢、嘔吐による電解質失調を悪化させ低ナトリウム血症、低カリウム血症、低クロル血症を誘発する恐れがある]。
7.高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者[高カルシウム血症を誘発し、筋肉障害を誘発する恐れがある]。
8.ジギタリス製剤投与中の患者。
9.糖質副腎皮質ホルモン投与中又はACTH投与中の患者。
10.減塩療法を受けている患者[電解質バランスを乱しやすい]。
11.高齢者。
12.乳児[乳児は電解質失調を起こす恐れがある]。
13.交感神経切除後の患者[本剤の降圧作用が増強される]。
(重要な基本的注意)
1.本薬の利尿効果は急激に現れることがあるので、電解質失調、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量する。
2.連用する場合、電解質失調が現れることがあるので定期的に検査を行う。
3.降圧作用に基づく眩暈等が現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
(相互作用)
1.併用禁忌:デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿><ミニリンメルト>[低ナトリウム血症が発現する恐れがある(いずれも低ナトリウム血症が発現する恐れがある)]。
2.併用注意:
1).バルビツール酸誘導体[起立性低血圧を増強することがある(これらの薬剤の中枢抑制作用と本剤の降圧作用による)]。
2).アヘンアルカロイド系麻薬[起立性低血圧を増強することがある(アヘンアルカロイドの大量投与で血圧下降が現れることが報告されている)]。
3).アルコール[起立性低血圧を増強することがある(アルコールは心血管系の抑制作用があり、降圧作用を増強する)]。
4).昇圧アミン(ノルアドレナリン等)[昇圧アミンの作用を減弱することがあるので、手術前の患者に本剤を使用している場合には一時休薬等の処置を行う(血管壁の反応性を低下させ、また交感神経終末からの生理的ノルアドレナリンの放出を減少させると考えられる)]。
5).ツボクラリン及びその類似作用物質(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物、パンクロニウム臭化物)[麻痺作用を増強することがあるので、手術前の患者に本剤を使用している場合には一時休薬等の処置を行う(血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている)]。
6).他の降圧剤[降圧作用を増強する恐れがあるので、降圧薬の用量調節等に注意する(作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する)]。
7).ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン)[ジギタリスの心臓に対する作用を増強し不整脈等を起こすことがあるので、血清カリウム値に十分注意する(血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na・K−ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる(マグネシウム低下も同様の作用を示す))]。
8).糖質副腎皮質ホルモン、ACTH[低カリウム血症を起こす恐れがある(両薬剤ともカリウム排泄作用を持つ)]。
9).糖尿病用剤[糖尿病用剤の作用を減弱することがある(機序不明)]。
(高齢者への投与)
高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
1.高齢者では一般に過度の降圧、利尿は好ましくないとされている(脳梗塞、脱水、低血圧等による立ちくらみ、眩暈、失神等を起こすことがある)。
2.特に心疾患等で浮腫のある高齢者では、急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発する恐れがある。
3.高齢者では低ナトリウム血症、低カリウム血症が現れやすい。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人に投与することは避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる。
(小児等への投与)
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
患者の血清PBIを低下させることがある(しかし、この場合必ずしも甲状腺機能低下を意味しない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
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