処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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テモカプリル塩酸塩錠1mg「TCK」の基本情報
基本情報
- 腎実質性高血圧症
- 高血圧症
- 腎血管性高血圧症
- テモカプリル塩酸塩として1日1回2〜4mg経口投与する
- 但し、1日1回1mgから投与を開始し、必要に応じ4mgまで漸次増量する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 血管浮腫
- アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中
- 遺伝性血管浮腫
- 後天性血管浮腫
- 特発性血管浮腫
- 薬剤による血管浮腫
- デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
- トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
- ポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
- アリスキレンフマル酸塩投与中の糖尿病<著しい血圧コントロール不良を除く>
- 原則禁止
- 高カリウム血症
- 両側性腎動脈狭窄
- 片腎で腎動脈狭窄
- eGFR<60mL/分/1.73㎡の腎障害でアリスキレンフマル酸塩併用
- 希望禁止
- 手術前24時間
- 慎重投与
- 高カリウム血症
- 重篤な肝障害
- 重篤な腎障害
- 両側性腎動脈狭窄
- クレアチニンクリアランスが30mL/分以下
- 血清クレアチニン値が3mg/dLを超える
- 片腎で腎動脈狭窄
- アリスキレンフマル酸塩を併用
- 注意
- 血液透析中
- 厳重な減塩療法中
- 高カリウム血症
- 重症高血圧症
- 手術前24時間
- 腎機能障害
- 利尿降圧剤投与中
- 両側性腎動脈狭窄
- 血清カリウム値が高くなりやすい
- 片腎で腎動脈狭窄
- コントロール不良の糖尿病
- eGFR<60mL/分/1.73㎡の腎障害でアリスキレンフマル酸塩併用
- アリスキレンフマル酸塩を併用
- 投与に際する指示
- 血液透析中
- 厳重な減塩療法中
- 重症高血圧症
- 重篤な腎障害
- 利尿降圧剤投与中
- クレアチニンクリアランスが30mL/分以下
- 血清クレアチニン値が3mg/dLを超える
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 原則禁止
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- カリウム保持性利尿剤
- 血清カリウム値が上昇
- スピロノラクトン
- 血清カリウム値が上昇
- トリアムテレン
- 血清カリウム値が上昇
- カリウム補給剤
- 血清カリウム値が上昇
- 塩化カリウム<補給剤>
- 血清カリウム値が上昇
- 降圧利尿剤
- 一過性の急激な血圧低下
- トリクロルメチアジド
- 一過性の急激な血圧低下
- ヒドロクロロチアジド
- 一過性の急激な血圧低下
- リチウム製剤
- 他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用によりリチウム中毒
- 炭酸リチウム
- 他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用によりリチウム中毒
- 交感神経遮断剤
- 降圧作用が増強
- グアネチジン硫酸塩
- 降圧作用が増強
- ニトログリセリン
- 降圧作用が増強
- アリスキレンフマル酸塩
- 腎機能障害
- アンジオテンシン2受容体拮抗剤
- 腎機能障害
- アリスキレンフマル酸塩
- 高カリウム血症
- アンジオテンシン2受容体拮抗剤
- 高カリウム血症
- アリスキレンフマル酸塩
- 低血圧
- アンジオテンシン2受容体拮抗剤
- 低血圧
- 非ステロイド系抗炎症剤
- 降圧作用が減弱
- 非ステロイド系抗炎症剤
- 腎機能を悪化
- カリジノゲナーゼ製剤
- 過度の血圧低下
- インスリン製剤
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖
- 経口血糖降下剤
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖
処方理由
添付文書
高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症。
テモカプリル塩酸塩として1日1回2〜4mg経口投与する。但し、1日1回1mgから投与を開始し、必要に応じ4mgまで漸次増量する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面腫脹、舌腫脹、声門腫脹、喉頭腫脹を症状とする血管浮腫が現れることがあるので、このような場合には、気管の閉塞を起こしやすくなるので、直ちに投与を中止し、アドレナリンの皮下注射、気道確保など適切な処置を行う。また、腹痛を伴う腸管血管浮腫が現れることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し適切な処置を行う。
2).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
3).血小板減少:血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
4).高カリウム血症:重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
5).天疱瘡様症状:天疱瘡様症状が現れることがあるので、紅斑、水疱、そう痒、発熱、粘膜疹等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.重大な副作用(類薬)
1).汎血球減少、無顆粒球症:他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、汎血球減少、無顆粒球症が報告されている。
2).急性腎不全、ネフローゼ症候群:他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、急性腎不全、ネフローゼ症候群が報告されている。
3.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹、そう痒、蕁麻疹[発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
2).血液:貧血、白血球減少、好酸球増多、血小板減少[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止する]。
3).精神神経系:眩暈、頭痛・頭重、眠気。
4).消化器:嘔気、食欲不振、胃部不快感、嘔吐、下痢、腹痛。
5).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇、肝機能異常。
6).循環器:動悸、低血圧。
7).腎臓:BUN上昇、血清クレアチニン上昇。
8).その他:咳嗽、咽頭不快感、CK上昇(CPK上昇)、血清カリウム上昇、嗄声、胸部不快感、口渇、顔面潮紅、倦怠感、味覚異常、浮腫、抗核抗体陽性例、低血糖。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度呼吸困難を伴う血管浮腫を発現する恐れがある]。
3.デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中の患者。
4.アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中(AN69を用いた血液透析施行中)の患者。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
6.アリスキレンフマル酸塩投与中の糖尿病<著しい血圧コントロール不良を除く>患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。
(慎重投与)
1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。
2.高カリウム血症の患者。
3.重篤な腎障害のある患者[過度の血圧低下が起こる恐れがあるので、クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、又は血清クレアチニン値が3mg/dLを超える場合には、投与量を減らすか、又は投与間隔をのばすなど慎重に投与する]。
4.重篤な肝障害のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
5.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。
2.高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。
3.本剤の投与によって次の患者では、初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:1)重症高血圧症患者、2)血液透析中の患者、3)利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)、4)厳重な減塩療法中の患者。
4.アリスキレンフマル酸塩を併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFR<60mL/分/1.73㎡の腎障害でアリスキレンフマル酸塩併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。
5.降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
6.手術前24時間は投与しないことが望ましい。
(相互作用)
1.併用禁忌:
1).デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行<リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ>[ショックを起こす恐れがある(陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートによりブラジキニンの産生が刺激され、更に本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇する)]。
2).アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析<AN69>[アナフィラキシーを発現することがある(陰性に荷電したAN69膜によりブラジキニンの産生が刺激され、更に本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇する)]。
2.併用注意:
1).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤(塩化カリウム<補給剤>等)[血清カリウム値が上昇する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する(<機序>本剤はアンジオテンシン2産生を抑制し、アルドステロンの分泌を低下させるため、カリウム排泄を減少させる<危険因子>腎障害のある患者)]。
2).利尿降圧剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等)[本剤初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす恐れがあるので、投与は少量より開始する(利尿降圧剤によるナトリウム排泄によって、レニン−アンジオテンシン系が亢進されているため、本剤によりアンジオテンシン2の産生が抑制されると、降圧作用が増強されると考えられている)]。
3).リチウム製剤(炭酸リチウム)[他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用によりリチウム中毒(カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、リシノプリル水和物)を起こすことが報告されているので、血中のリチウム濃度に注意する(明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、本剤がナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる)]。
4).アドレナリン作動性ニューロン遮断薬(グアネチジン硫酸塩)、ニトログリセリン[降圧作用が増強される恐れがある(両剤の降圧作用による)]。
5).アリスキレンフマル酸塩[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
6).アンジオテンシン2受容体拮抗剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
7).非ステロイド性消炎鎮痛剤:
(1).非ステロイド性消炎鎮痛剤[降圧作用が減弱する恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある)]。
(2).非ステロイド性消炎鎮痛剤[腎機能を悪化させる恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。
8).カリジノゲナーゼ製剤[本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある)]。
(高齢者への投与)
低用量(例えば1mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する[高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢拘縮、頭蓋顔面変形等が現れたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある]。
2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖が起こりやすいとの報告がある。
(取扱い上の注意)
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、本品は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
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