処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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シベノール錠100mgの基本情報
基本情報
脈に関与する電気信号の一つであるNa(ナトリウム)イオンの通り道を塞ぎ、乱れた脈(主に頻脈)を整える薬
- リスモダン
- シベノール
- アスペノン
- メキシチール
- サンリズム
- 頻脈性不整脈
- シベンゾリンコハク酸塩として、1日300mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合には450mgまで増量し、1日3回に分けて経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
- 高度洞房ブロック
- 透析を必要とする腎不全
- 透析中
- 尿貯留傾向
- 閉塞隅角緑内障
- 高度房室ブロック
- モキシフロキサシン塩酸塩投与中
- バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
- トレミフェンクエン酸塩投与中
- フィンゴリモド塩酸塩投与中
- エリグルスタット酒石酸塩投与中
- うっ血性心不全
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 高度洞房ブロック
- 透析を必要とする腎不全
- 透析中
- 尿貯留傾向
- 閉塞隅角緑内障
- 高度房室ブロック
- モキシフロキサシン塩酸塩投与中
- バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
- トレミフェンクエン酸塩投与中
- フィンゴリモド塩酸塩投与中
- エリグルスタット酒石酸塩投与中
- うっ血性心不全
- 慎重投与
- 開放隅角緑内障
- 脚ブロック
- 血清カリウム低下
- 刺激伝導障害
- 重篤な肝機能障害
- 腎機能障害
- 心筋梗塞
- 心筋症
- 著明な洞性徐脈
- 治療中の糖尿病
- 洞房ブロック
- 弁膜症
- 房室ブロック
- 基礎心疾患
- 注意
- 透析を必要とする腎不全
- 腎機能障害
- 基礎心疾患
- 一時的ペーシング中
- 恒久的ペースメーカー使用中
- 基礎心疾患があり心不全
- 抗不整脈薬との併用
- 心筋梗塞があり心不全
- 心筋症があり心不全
- 弁膜症があり心不全
- 投与に際する指示
- 腎機能障害
- 基礎心疾患があり心不全
- 抗不整脈薬との併用
- 心筋梗塞があり心不全
- 心筋症があり心不全
- 弁膜症があり心不全
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 抗不整脈剤
- 心停止
- 塩酸バルデナフィル
- 心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>
- 塩酸モキシフロキサシン
- 心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>
- クエン酸トレミフェン
- 心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>
- フィンゴリモド塩酸塩
- 心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>
- エリグルスタット酒石酸塩
- 心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>
- 塩酸バルデナフィル
- QT延長
- 塩酸モキシフロキサシン
- QT延長
- クエン酸トレミフェン
- QT延長
- フィンゴリモド塩酸塩
- QT延長
- エリグルスタット酒石酸塩
- QT延長
- β−遮断剤
- 本剤の作用が増強
- プロプラノロール
- 本剤の作用が増強
- 糖尿病用薬
- 低血糖
- インスリン製剤
- 低血糖
- スルホニルウレア系薬剤
- 低血糖
- ビグアナイド系製剤
- 低血糖
- チアゾリジン系薬剤
- 低血糖
- 速効型食後血糖降下剤
- 低血糖
- α−グルコシダーゼ阻害剤
- 低血糖
- GLP−1アナログ
- 低血糖
- DPP−4阻害剤
- 低血糖
- SGLT2阻害剤
- 低血糖
処方理由
添付文書
次記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合:頻脈性不整脈。
シベンゾリンコハク酸塩として、1日300mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合には450mgまで増量し、1日3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤は次記のとおり腎機能障害患者では血中濃度が持続するので、血清クレアチニン値(Scr)を指標とした障害の程度に応じ投与量を減じるなど用法・用量の調整をする。なお、透析を必要とする腎不全患者には投与しない(本剤は透析ではほとんど除去されない)。
1).軽度〜中等度障害例(Scr:1.3〜2.9mg/dL):消失半減期が腎機能正常例に比し約1.5倍に延長する。
2).高度障害例(Scr:3.0mg/dL以上):消失半減期が腎機能正常例に比し約3倍に延長する。
2.高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすいので、少量(例えば1日150mg)から開始するなど投与量に十分に注意し、慎重に観察しながら投与する。
総症例数4,452例中、352例(7.91%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められ、主な副作用は口渇29件(0.65%)、低血糖、胃部不快感、ふらつき及びALT(GPT)上昇が各13件(0.29%)であった(再審査結果通知:1998年3月)。
1.重大な副作用
1).催不整脈作用:心室細動(0.1%未満)、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、上室性不整脈(各0.1〜5%未満)が現れ、心停止に至る場合もあるので、定期的に心電図検査を行い、異常な変動が観察された場合には、投与を中止し、抗不整脈薬を投与するなど適切な処置を行う。
2).ショック、アナフィラキシー:ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、血圧低下、発疹、浮腫等が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
3).心不全:心不全(0.1〜5%未満)、心原性ショック(0.1%未満)が現れることがあるので、定期的に心機能検査を行い、異常な変動が観察された場合には、投与を中止し、ドパミンの投与等適切な処置を行う。
4).低血糖:低血糖(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、定期的に血糖値測定を行い、また低血糖が疑われる症状(脱力感・倦怠感、発汗、冷感、意識障害、錯乱等)がみられた場合には、投与を中止し、必要に応じブドウ糖を投与する。
5).循環不全による肝障害:本剤の心機能抑制作用及び催不整脈作用に起因する循環不全によって重篤な肝障害(トランスアミナーゼの急激な上昇、LDHの急激な上昇を特徴とするショック肝:0.1%未満)が現れることがあるので、このような場合には、投与を中止し、早急にドパミンの投与等心機能改善のための処置を行うとともに、必要に応じ肝庇護療法など適切な処置を行う(なお、このような症例では、腎障害を伴うことがある)。
6).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
7).顆粒球減少、白血球減少、貧血、血小板減少:このような副作用(各0.1%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する。
8).間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎(頻度不明)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).循環器:(0.1〜5%未満)PQ延長、QRS幅延長、QTc延長、房室ブロック、脚ブロック、動悸、(0.1%未満)洞結節機能低下、徐脈、血圧低下[定期的に心電図検査、血圧測定を行い異常な変動が観察された場合には、減量、休薬等の適切な処置を行う]。
2).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、(0.1%未満)Al−P上昇[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する]。
3).泌尿器:(0.1〜5%未満)尿閉、排尿困難等の排尿障害[このような症状が発現した場合には、減量、休薬等の適切な処置を行う]。
4).腎臓:(0.1%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇。
5).眼:(0.1%未満)光視症、霧視等の視調節障害[このような症状が発現した場合には、減量、休薬等の適切な処置を行う]。
6).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)紅斑、そう痒感[観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
7).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、頭重、眩暈、ふらつき、眠気、振戦、(0.1%未満)立ちくらみ、幻覚。
8).消化器:(0.1〜5%未満)口渇、食欲不振、便秘、悪心、嘔吐、腹痛、腹部不快感、(0.1%未満)口内炎。
9).その他:(0.1〜5%未満)脱力感、倦怠感、冷汗、(0.1%未満)胸部圧迫感、息切れ、関節痛、鼻乾燥、インポテンス。
(禁忌)
1.高度房室ブロック、高度洞房ブロックのある患者[心停止を起こす恐れがある]。
2.うっ血性心不全のある患者[心機能抑制作用及び催不整脈作用により、心不全を悪化させる恐れがあり、また、循環不全により肝障害・腎障害が現れる恐れがある]。
3.透析中の患者[急激な血中濃度上昇により意識障害を伴う低血糖などの重篤な副作用を起こしやすい(本剤は透析ではほとんど除去されない)]。
4.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
5.尿貯留傾向のある患者[抗コリン作用により、尿閉を悪化させる恐れがある]。
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
7.バルデナフィル塩酸塩水和物投与中、モキシフロキサシン塩酸塩投与中、トレミフェンクエン酸塩投与中、フィンゴリモド塩酸塩投与中又はエリグルスタット酒石酸塩投与中の患者。
(慎重投与)
1.基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者。
2.刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者。
3.著明な洞性徐脈のある患者。
4.重篤な肝機能障害のある患者。
5.腎機能障害のある患者[蓄積しやすい傾向があるので、少量から開始するなど投与量に十分に注意し、慎重に観察しながら投与する]。
6.高齢者[腎機能が低下していることが多いので、腎機能障害のある患者に準じて投与する]。
7.治療中の糖尿病患者[低血糖が現れる恐れがあるので、血糖値に注意する]。
8.血清カリウム低下のある患者[催不整脈作用が誘発されやすいので、心電図変化に注意する]。
9.開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与に際しては、頻回に患者の状態を観察し、心電図、脈拍、血圧、心胸比を定期的に調べ、PQ延長、QRS幅増大、QT延長、徐脈、血圧低下等の異常所見が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止する。特に、次の患者又は場合には、心停止に至ることがあるので、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施する。
1).基礎心疾患があり心不全(心筋梗塞があり心不全、弁膜症があり心不全、心筋症があり心不全等)を来す恐れのある患者には、心停止に至ることがあるので、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施する(心室頻拍、心室細動が発現する恐れが高いので、開始後1〜2週間は入院させる)。
2).高齢者には、心停止に至ることがあるので、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施する(入院させて開始することが望ましい)。
3).他の抗不整脈薬との併用の場合には、心停止に至ることがあるので、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施する(有効性、安全性が確立していない)。
4).腎機能障害のある患者には、心停止に至ることがあるので、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施する[本剤は腎臓からの排泄により体内から消失する薬剤であり、血中濃度が高くなりやすい。特に透析を必要とする腎不全患者では、急激に血中濃度が上昇する恐れがあるので投与しない]。
2.本剤の投与中は、臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査、血糖検査等)を定期的に行い、必要に応じて適宜本剤の血中濃度を測定し、異常が認められた場合には、減量、休薬等適切な処置を行う。特に高齢者及び腎機能障害患者では、血中濃度上昇により低血糖が、また、基礎心疾患のある患者では、心機能抑制作用及び催不整脈作用に起因する循環不全によって肝障害・腎障害が現れることがあるので、このような場合には投与を中止する。
3.本剤は心臓ペーシング閾値を上昇させる場合があるので、恒久的ペースメーカー使用中、あるいは一時的ペーシング中の患者に対しては十分注意して投与する(また、ペースメーカー使用中の患者に投与する場合は適当な間隔でペーシング閾値を測定し、異常が認められた場合には直ちに減量又は投与を中止する)。
4.本剤には抗コリン作用があり、その作用に基づくと思われる排尿障害、口渇、霧視、視調節障害等の症状が現れることがあるので、このような場合には減量するか投与を中止する。
5.1日用量450mgを超えて投与する場合、副作用発現の可能性が増大するので注意する。
6.眩暈、ふらつき、低血糖が現れることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
(相互作用)
本剤は尿中に未変化体として55〜62%排泄される。また、肝において主にCYP2D6及びCYP3A4で代謝される。
1.併用禁忌:バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、モキシフロキサシン塩酸塩<アベロックス>、トレミフェンクエン酸塩<フェアストン>、フィンゴリモド塩酸塩<イムセラ、ジレニア>、エリグルスタット酒石酸塩<サデルガ>[心室頻拍<Torsades de Pointesを含む>、QT延長を起こす恐れがある(本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させる恐れがあるため、併用により相加的に作用が増強する恐れがある)]。
2.併用注意:
1).β−受容体遮断剤(プロプラノロール)[本剤の作用が増強される可能性がある(機序は明らかではないが、動物実験において本剤とこれらの薬剤との併用による作用増強の可能性が報告されている)]。
2).糖尿病用薬(インスリン製剤、スルホニルウレア系薬剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、GLP−1受容体作動薬、DPP−4阻害剤、SGLT2阻害剤等)[低血糖が現れる恐れがある(動物実験において、本剤高用量投与時にインスリン分泌亢進が認められるとの報告があり、これらの薬剤との併用により血糖降下作用が増強される可能性がある)]。
(高齢者への投与)
高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすいので、定期的に心電図検査等を行い、PQ延長、QRS幅増大、QT延長、徐脈、血圧低下等の異常所見が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験で母乳中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
本剤の投与により、ブロムフェノールブルー系試験紙法での尿蛋白検査では偽陽性を呈することがあるので、尿蛋白検査ではスルホサリチル酸法を用いる。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:主として心電図変化、特に著しいQRS幅延長と心原性ショック等の心抑制症状の併発がみられる。また、腎不全があり、本剤の血中濃度が非常に高い場合は過量投与により低血糖を起こしやすく、また、まれに筋無力症(呼吸筋を含む)を起こす恐れがある。
2.過量投与時の処置:心電図、呼吸、血圧の監視及び一般的維持療法を行う(本剤は透析ではほとんど除去されないので、中毒時の治療法としては透析は有効ではない)。
1).過量投与時の処置:催吐、胃洗浄。
2).過量投与の治療法としては、乳酸ナトリウムを必要に応じカリウムとともに持続注入する。
3).過量投与による心抑制症状に対しては必要に応じてドパミン、ドブタミン、イソプレナリン等の投与を行う。
4).過量投与によるブロックがあればペースメーカーを装着する。また、過量投与時の処置薬剤で効果がみられない心電図異常に対してはペースメーカーを装着するか電気ショックを行うなど必要に応じた処置を行う。
5).過量投与による低血糖がみられている場合は、ブドウ糖の投与を行う。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(取扱い上の注意)
使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
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