処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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ジギラノゲン注0.4mgの基本情報
基本情報
- 急性中毒の心不全の治療
- 急性中毒の心不全の予防
- 急性中毒の頻脈の治療
- 急性中毒の頻脈の予防
- 急性熱性疾患の心不全の治療
- 急性熱性疾患の心不全の予防
- 急性熱性疾患の頻脈の治療
- 急性熱性疾患の頻脈の予防
- 狭心症の心臓喘息
- 狭心症の肺水腫
- 狭心症のうっ血性心不全
- 虚血性心疾患の心臓喘息
- 虚血性心疾患の肺水腫
- 虚血性心疾患のうっ血性心不全
- 高血圧症の心臓喘息
- 高血圧症の肺水腫
- 高血圧症のうっ血性心不全
- 甲状腺機能亢進症の心臓喘息
- 甲状腺機能亢進症の肺水腫
- 甲状腺機能亢進症のうっ血性心不全
- 甲状腺機能低下症の心臓喘息
- 甲状腺機能低下症の肺水腫
- 甲状腺機能低下症のうっ血性心不全
- 手術の心不全の治療
- 手術の心不全の予防
- 手術の頻脈の治療
- 手術の頻脈の予防
- 出産の心不全の治療
- 出産の心不全の予防
- 出産の頻脈の治療
- 出産の頻脈の予防
- ショックの心不全の治療
- ショックの心不全の予防
- ショックの頻脈の治療
- ショックの頻脈の予防
- 心筋梗塞の心臓喘息
- 心筋梗塞の肺水腫
- 心筋梗塞のうっ血性心不全
- 心筋疾患の心臓喘息
- 心筋疾患の肺水腫
- 心筋疾患のうっ血性心不全
- 心疾患の心臓喘息
- 心疾患の肺水腫
- 心疾患のうっ血性心不全
- 腎疾患の心臓喘息
- 腎疾患の肺水腫
- 腎疾患のうっ血性心不全
- 心房細動の頻脈
- 心房粗動の頻脈
- 心膜炎の心臓喘息
- 心膜炎の肺水腫
- 心膜炎のうっ血性心不全
- 先天性心疾患の心臓喘息
- 先天性心疾患の肺水腫
- 先天性心疾患のうっ血性心不全
- 肺性心の心臓喘息
- 肺性心の肺水腫
- 肺性心のうっ血性心不全
- 発作性上室性頻拍
- 弁膜疾患の心臓喘息
- 弁膜疾患の肺水腫
- 弁膜疾患のうっ血性心不全
- 1.デスラノシドとして1).急速飽和療法(飽和量:0.8〜1.6mg):初回0.4〜0.6mg、以後0.2〜0.4mgを2〜4時間ごとに静脈内(又は筋肉内)注射し、十分効果の現れるまで続ける
- 但し、筋肉内注射は疼痛を伴う
- 2).比較的急速飽和療法:1日0.4〜0.6mgを静脈内(又は筋肉内)注射し、十分効果の現れるまで2〜4日間続ける
- 但し、筋肉内注射は疼痛を伴う
- 3).維持療法:1日0.2〜0.3mgを静脈内(又は筋肉内)注射する
- 但し、筋肉内注射は疼痛を伴う
- 2.デスラノシドとして、小児に対して1).急速飽和療法:(1).新生児・低出生体重児:1日0.03〜0.05mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する
- (2).2歳以下:1日0.04〜0.06mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する
- (3).2歳以上:1日0.02〜0.04mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する
- 2日で飽和し以後維持量とする
- 但し、筋肉内注射は疼痛を伴う
- 2).維持療法:飽和量の1/4を静脈内(又は筋肉内)注射する
- 但し、筋肉内注射は疼痛を伴う
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- ジギタリス中毒
- 洞房ブロック
- 特発性肥大性大動脈弁下狭窄
- 閉塞性心筋疾患
- 房室ブロック
- シアナミド投与中
- ジスルフィラム投与中
- 原則禁止
- 本剤投与中の患者にカルシウム注射剤を投与
- 本剤投与中の患者にスキサメトニウム塩化物水和物を投与
- 慎重投与
- 急性心筋梗塞
- 血液透析
- 高カルシウム血症
- 心室性期外収縮
- 低カリウム血症
- 低マグネシウム血症
- 電解質異常
- WPW症候群
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ジスルフィラム
- 顔面紅潮
- シアナミド
- 顔面紅潮
- ジスルフィラム
- 血圧低下
- シアナミド
- 血圧低下
- ジスルフィラム
- 胸部圧迫感
- シアナミド
- 胸部圧迫感
- ジスルフィラム
- 心悸亢進
- シアナミド
- 心悸亢進
- ジスルフィラム
- 呼吸困難
- シアナミド
- 呼吸困難
- ジスルフィラム
- 失神
- シアナミド
- 失神
- ジスルフィラム
- 頭痛
- シアナミド
- 頭痛
- ジスルフィラム
- 悪心
- シアナミド
- 悪心
- ジスルフィラム
- 嘔吐
- シアナミド
- 嘔吐
- ジスルフィラム
- 眩暈
- シアナミド
- 眩暈
- ジスルフィラム
- 痙攣
- シアナミド
- 痙攣
- グルコン酸カルシウム注射剤
- 静注により急激に血中カルシウム濃度が上昇すると心毒性が急激に発現
- L−アスパラギン酸カルシウム注射剤
- 静注により急激に血中カルシウム濃度が上昇すると心毒性が急激に発現
- 塩化カルシウム注射剤
- 静注により急激に血中カルシウム濃度が上昇すると心毒性が急激に発現
- スキサメトニウム塩化物水和物
- 重篤な不整脈
- カリウム排泄型利尿剤
- 本剤の作用を増強
- チアジド系薬剤
- 本剤の作用を増強
- エタクリン酸
- 本剤の作用を増強
- クロルタリドン
- 本剤の作用を増強
- フロセミド
- 本剤の作用を増強
- アセタゾラミド
- 本剤の作用を増強
- アムホテリシンB
- 本剤の作用を増強
- エンビオマイシン
- 本剤の作用を増強
- ポリスチレンスルホン酸塩
- 本剤の作用を増強
- アムリノン
- 本剤の作用を増強
- メタラミノール
- 本剤の作用を増強
- 副腎皮質ホルモン剤
- 本剤の作用を増強
- カルシウム経口剤
- 本剤の作用を増強
- カルシウム含有製剤<カルシウム注射剤は原則併用禁忌>
- 本剤の作用を増強
- カルシウム含有高カロリー輸液
- 本剤の作用を増強
- ビタミンD
- 本剤の作用を増強
- カルシトリオール
- 本剤の作用を増強
- グアネチジン
- 本剤の作用を増強
- ラウオルフィア製剤
- 本剤の作用を増強
- β−遮断剤
- 本剤の作用を増強
- プロプラノロール
- 本剤の作用を増強
- アテノロール
- 本剤の作用を増強
- カルベジロール
- 本剤の作用を増強
- 交感神経作動薬
- 本剤の作用を増強
- エピネフリン
- 本剤の作用を増強
- オルシプレナリン
- 本剤の作用を増強
- イソプロテレノール
- 本剤の作用を増強
- 抗不整脈剤
- 本剤の作用を増強
- アミオダロン
- 本剤の作用を増強
- キニジン
- 本剤の作用を増強
- ピルメノール
- 本剤の作用を増強
- フレカイニド
- 本剤の作用を増強
- ピルジカイニド
- 本剤の作用を増強
- プロパフェノン
- 本剤の作用を増強
- ベプリジル
- 本剤の作用を増強
- 抗甲状腺剤
- 本剤の作用を増強
- チアマゾール
- 本剤の作用を増強
- プロピルチオウラシル
- 本剤の作用を増強
- カルシウム拮抗剤
- 本剤の作用を増強
- ベラパミル
- 本剤の作用を増強
- ジルチアゼム
- 本剤の作用を増強
- ニフェジピン
- 本剤の作用を増強
- 解熱鎮痛消炎剤
- 本剤の作用を増強
- インドメタシン製剤
- 本剤の作用を増強
- ジクロフェナク
- 本剤の作用を増強
- メチアジン酸
- 本剤の作用を増強
- シクロスポリン
- 本剤の作用を増強
- イトラコナゾール
- 本剤の作用を増強
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
- 本剤の作用を増強
- フルバスタチン
- 本剤の作用を増強
- トラゾドン
- 本剤の作用を増強
- スピロノラクトン
- 本剤の作用を増強
- カリウム排泄型利尿剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- チアジド系薬剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- エタクリン酸
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- クロルタリドン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- フロセミド
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- アセタゾラミド
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- アムホテリシンB
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- エンビオマイシン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ポリスチレンスルホン酸塩
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- アムリノン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- メタラミノール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- 副腎皮質ホルモン剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルシウム経口剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルシウム含有製剤<カルシウム注射剤は原則併用禁忌>
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルシウム含有高カロリー輸液
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ビタミンD
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルシトリオール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- グアネチジン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ラウオルフィア製剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- β−遮断剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- プロプラノロール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- アテノロール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルベジロール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- 交感神経作動薬
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- エピネフリン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- オルシプレナリン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- イソプロテレノール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- 抗不整脈剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- アミオダロン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- キニジン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ピルメノール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- フレカイニド
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ピルジカイニド
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- プロパフェノン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ベプリジル
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- 抗甲状腺剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- チアマゾール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- プロピルチオウラシル
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルシウム拮抗剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ベラパミル
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ジルチアゼム
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ニフェジピン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- 解熱鎮痛消炎剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- インドメタシン製剤
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- ジクロフェナク
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- メチアジン酸
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- シクロスポリン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- イトラコナゾール
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- フルバスタチン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- トラゾドン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- スピロノラクトン
- ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>
- カルバマゼピン
- 本剤の作用を減弱
- リファンピシン類
- 本剤の作用を減弱
- 甲状腺ホルモン剤
- 本剤の作用を減弱
- 乾燥甲状腺
- 本剤の作用を減弱
- レボチロキシン
- 本剤の作用を減弱
- リオチロニン
- 本剤の作用を減弱
- アカルボース
- 本剤の作用を減弱
- ブピバカイン塩酸塩
- 副作用を増強
- ヘパリン製剤
- 作用を減弱
- 制吐作用を有する薬剤
- ジギタリス中毒の症状<悪心・嘔吐・食欲不振等>を不顕化
- スルピリド
- ジギタリス中毒の症状<悪心・嘔吐・食欲不振等>を不顕化
- メトクロプラミド
- ジギタリス中毒の症状<悪心・嘔吐・食欲不振等>を不顕化
- ドンペリドン
- ジギタリス中毒の症状<悪心・嘔吐・食欲不振等>を不顕化
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
- カルシウムを含むもの<干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など>
- ビタミンDを含むもの<きくらげ、あんこう、しらす干し、いわし、にしん など>
処方理由
添付文書
1.次の疾患にもとづくうっ血性心不全(肺水腫、心臓喘息などを含む):先天性心疾患、弁膜疾患、高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、肺性心(肺血栓・塞栓症、肺気腫、肺線維症などによるもの)、その他の心疾患(心膜炎、心筋疾患など)、腎疾患、甲状腺機能亢進症ならびに甲状腺機能低下症など。
2.心房細動・心房粗動による頻脈、発作性上室性頻拍。
3.次の際における心不全及び各種頻脈の予防と治療:手術、急性熱性疾患、出産、ショック、急性中毒。
1.デスラノシドとして
1).急速飽和療法(飽和量:0.8〜1.6mg):初回0.4〜0.6mg、以後0.2〜0.4mgを2〜4時間ごとに静脈内(又は筋肉内)注射し、十分効果の現れるまで続ける。但し、筋肉内注射は疼痛を伴う。
2).比較的急速飽和療法:1日0.4〜0.6mgを静脈内(又は筋肉内)注射し、十分効果の現れるまで2〜4日間続ける。但し、筋肉内注射は疼痛を伴う。
3).維持療法:1日0.2〜0.3mgを静脈内(又は筋肉内)注射する。但し、筋肉内注射は疼痛を伴う。
2.デスラノシドとして、小児に対して
1).急速飽和療法:
(1).新生児・低出生体重児:1日0.03〜0.05mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する。
(2).2歳以下:1日0.04〜0.06mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する。
(3).2歳以上:1日0.02〜0.04mg/kgを3〜4回に分割、静脈内(又は筋肉内)注射する。
2日で飽和し以後維持量とする。但し、筋肉内注射は疼痛を伴う。
2).維持療法:飽和量の1/4を静脈内(又は筋肉内)注射する。但し、筋肉内注射は疼痛を伴う。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
飽和療法は過量になりやすいので、緊急を要さない患者には治療開始初期から維持療法による投与も考慮する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
1).ジギタリス中毒:次のような中毒症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には減量又は休薬し、改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行う。
(1).消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、下痢等[このような症状が現れた場合には減量又は休薬し、改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行う]。
(2).循環器:不整脈、頻脈、高度徐脈等[このような症状が現れた場合には減量又は休薬し、改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行う]。
(3).眼:視覚異常(光がないのにちらちら見える、黄視、緑視、複視等)[このような症状が現れた場合には減量又は休薬し、改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行う]。
(4).精神神経系:眩暈、頭痛、失見当識、錯乱等[このような症状が現れた場合には減量又は休薬し、改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行う]。
2).非閉塞性腸間膜虚血:非閉塞性腸間膜虚血が現れることがあり、腸管壊死に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、激しい腹痛、血便等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹、蕁麻疹、紫斑、浮腫等[症状が現れた場合には投与を中止する]。
2).その他:女性型乳房、筋力低下。
(禁忌)
1.房室ブロック、洞房ブロックのある患者[刺激伝導系を抑制し、房室伝導の遅延をもたらすためこれらを悪化させる]。
2.ジギタリス中毒の患者[中毒症状が悪化する]。
3.閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)のある患者[心筋収縮力を増強するため、左室流出路の閉塞を増悪し、症状を悪化させる]。
4.ジスルフィラム投与中、シアナミド投与中の患者。
5.本剤の成分又はジギタリス剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
(原則禁忌)
1.本剤投与中の患者にカルシウム注射剤を投与する。
2.本剤投与中の患者にスキサメトニウム塩化物水和物を投与する。
(慎重投与)
1.急性心筋梗塞のある患者[心筋収縮力増強により心筋虚血を増悪させる恐れがある]。
2.心室性期外収縮のある患者[中毒が発現した場合鑑別ができない恐れがある]。
3.心膜炎、肺性心のある患者[少量で中毒を起こす恐れがある]。
4.WPW症候群のある患者[副伝導路の伝導速度を速め、不整脈が増悪する恐れがある]。
5.電解質異常(低カリウム血症、高カルシウム血症、低マグネシウム血症等)のある患者[少量で中毒を起こす恐れがある]。
6.腎疾患のある患者[本剤の排泄が遅延し、中毒を起こす恐れがある]。
7.血液透析を受けている患者[本剤の排泄が遅延し、また、透析により、血清カリウム値が低下する可能性があるため、中毒を起こす恐れがある]。
8.甲状腺機能低下症のある患者[ジゴキシンの血中濃度が高くなることが報告されており、本剤の作用が増強する恐れがある]。
9.甲状腺機能亢進症のある患者[ジゴキシンの血中濃度が低くなることが報告されており、本剤の作用が減弱する恐れがある]。
10.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.本剤を投与する場合には観察を十分に行い、過去2〜3週間以内にジギタリス剤又はその他の強心配糖体が投与されているか否かを確認した後、慎重に投与量を決定する。
2.本剤の至適投与量は患者により個人差があるので、少量から投与を開始し、観察を十分に行い投与量を調節する。
(相互作用)
類薬ジゴキシンでは種々の薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合せについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は他剤を休薬する場合は本剤の血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、慎重に投与する。
1.併用禁忌:ジスルフィラム<ノックビン>、シアナミド<シアナマイド>[顔面紅潮、血圧低下、胸部圧迫感、心悸亢進、呼吸困難、失神、頭痛、悪心、嘔吐、眩暈、痙攣等が現れる恐れがある(本剤はエタノールを含有しているため、ジスルフィラム・シアナミド−アルコール反応を起こす恐れがある)]。
2.原則併用禁忌:
1).カルシウム注射剤(グルコン酸カルシウム水和物注射剤<カルチコール注射液等>、L−アスパラギン酸カルシウム注射剤、塩化カルシウム水和物注射剤)[静注により急激に血中カルシウム濃度が上昇すると心毒性が急激に発現する恐れがあるので、カルシウム値の補正に用いるなど、やむを得ず投与する場合には、低濃度で緩徐に投与するなど注意する(心筋細胞内カルシウム濃度の上昇により、本剤の心筋収縮作用が増強される)]。
2).スキサメトニウム塩化物水和物<スキサメトニウム、レラキシン>[併用により重篤な不整脈を起こす恐れがある(スキサメトニウム塩化物水和物の血中カリウム増加作用又はカテコールアミン放出が原因と考えられている)]。
3.併用注意:
1).本剤の作用を増強する恐れのある薬剤:
措置方法は「過量投与」の項参照。
(1).利尿剤(カリウム排泄型利尿剤(チアジド系利尿剤、エタクリン酸、クロルタリドン、フロセミド等)、アセタゾラミド)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(過度の利尿により、血中カリウム値が低下しやすくなる恐れがある)]。
(2).抗生物質製剤(アムホテリシンB、エンビオマイシン)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(これらの薬物により血中カリウム値が低下するためと考えられている)]。
(3).ポリスチレンスルホン酸塩[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(腸内のカリウムイオンとのイオン交換により、血中カリウム値が低下する恐れがある)]。
(4).強心剤(アムリノン)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(過度の利尿により低カリウム血症が起こるためと考えられている)]。
(5).強心剤(メタラミノール)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(薬力学的相互作用により不整脈が現れる恐れがある)]。
(6).副腎皮質ホルモン剤[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(副腎皮質ホルモンにより低カリウム血症が起こるためと考えられている)]。
(7).カルシウム経口剤、カルシウム含有製剤<カルシウム注射剤は原則併用禁忌>(カルシウム含有高カロリー輸液等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(これらの薬剤により血中カルシウム値が上昇するためと考えられている)]。
(8).ビタミンD製剤(カルシトリオール等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(ビタミンD製剤により血中カルシウム値が上昇するためと考えられている)]。
(9).血圧降下剤(グアネチジン、レセルピン系薬剤)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(薬力学的相互作用により、伝導抑制の増強、徐脈の誘発が現れる恐れがある)]。
(10).β−遮断剤(プロプラノロール、アテノロール、カルベジロール等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(薬力学的相互作用により、伝導抑制の増強、徐脈の誘発が現れる恐れがあり、また、カルベジロールではジゴキシンの血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(11).交感神経刺激剤(アドレナリン、オルシプレナリン、イソプレナリン等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(薬力学的相互作用により不整脈が現れる恐れがある)]。
(12).不整脈用剤(アミオダロン、キニジン、ピルメノール、フレカイニド、ピルジカイニド、プロパフェノン、ベプリジル等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(ジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告があり、また、薬力学的相互作用により、刺激伝導抑制等が現れる恐れがある)]。
(13).抗甲状腺製剤(チアマゾール、プロピルチオウラシル)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(甲状腺機能亢進の改善に伴いクリアランスが正常になるため、ジゴキシンの血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(14).カルシウム拮抗剤(ベラパミル、ジルチアゼム、ニフェジピン等)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(ジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(15).解熱・鎮痛・消炎剤(インドメタシン、ジクロフェナク、メチアジン酸等)、シクロスポリン、化学療法剤(イトラコナゾール、スルファメトキサゾール・トリメトプリム)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(ジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(16).HMG−CoA還元酵素阻害剤(フルバスタチン)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(機序は不明であるが、ジゴキシンの最高血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(17).トラゾドン[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(機序は不明であるが、ジゴキシンの血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
(18).利尿剤(スピロノラクトン)[本剤の作用を増強する恐れがあり、ジギタリス中毒の症状<嘔気・嘔吐・不整脈等>が現れる恐れがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意する(ジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある)]。
2).本剤の作用を減弱する恐れのある薬剤:
(1).カルバマゼピン[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与する(併用後、ジゴキシンの血中濃度が低下するとの報告がある)]。
(2).抗生物質製剤(リファンピシン)[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与する(肝薬物代謝酵素誘導により、ジゴキシンの血中濃度が低下するとの報告がある)]。
(3).甲状腺製剤(乾燥甲状腺、レボチロキシン、リオチロニン)[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与する(甲状腺機能低下の改善に伴いクリアランスが正常になるため、ジゴキシンの血中濃度が低下するとの報告がある)]。
(4).アカルボース[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与する(併用によりジゴキシンの血中濃度の低下が認められたとの報告がある)]。
(5).セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の排泄が促進され血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(ジゴキシンの血中濃度が低下するとの報告がある)]。
3).本剤により作用が増強される恐れのある薬剤:ブピバカイン塩酸塩水和物[ブピバカイン塩酸塩水和物の副作用を増強する恐れがある(薬力学的相互作用によると考えられている)]。
4).本剤により作用が減弱される恐れのある薬剤:ヘパリン[ヘパリンの作用を減弱する恐れがある(抗凝血作用に拮抗すると考えられている)]。
5).ジギタリス中毒の症状を不顕化する恐れがある薬剤:制吐作用を有する薬剤(スルピリド、メトクロプラミド、ドンペリドン等)[ジギタリス中毒の症状<悪心・嘔吐・食欲不振等>を不顕化する恐れがある(これらの薬剤の制吐作用のため本剤の中毒症状が判別しにくくなる)]。
(高齢者への投与)
高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、患者の状態を観察しながら、慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
小児等に投与する場合には副作用が現れやすいので、観察を十分に行い、慎重に投与量を決定する。
(過量投与)
1.過量投与時の徴候・症状:ジギタリス中毒が起こることがある。
2.治療:
1).過量投与の管理では、併用薬剤による過量投与、相互作用の可能性、体内薬物動態等を考慮する。
2).過量投与時、連続心電図モニターを行い、本剤による調律異常が疑われた場合には投与を中止する。
3).過量投与時、気道を確保し、換気と灌流を維持し、バイタルサイン、血液ガス、カリウムと本剤濃度をモニターする。
4).過量投与時、活性炭の投与で薬物の吸収を減らすことができる。
5).過量投与時、徐脈や心ブロックにはアトロピンやペースメーカーを用いる。
6).過量投与時の強制利尿、腹膜透析、活性炭による血液吸着の有効性は確立されていない。
(適用上の注意)
1.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、次記の点に注意する。
1).筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行う。筋肉内投与時同一部位への反復注射は行わない。特に新生児、低出生体重児、乳児、小児には注意する。
2).筋肉内投与時神経走行部位を避ける。
3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き部位をかえて注射する。
4).筋肉内投与時、注射部位に疼痛、硬結をみることがある。
2.アンプルカット時:ガラス微小片の混入を避けるため、エタノール綿等で清拭することが望ましい。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ジギラノゲン注0.4mgは通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
遮光。
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