処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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プリビナ液0.05%の基本情報
基本情報
交感神経を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させ充血をとることにより鼻づまりを改善する薬
- トラマゾリン
- プリビナ
- コールタイジン
- 上気道諸疾患の充血
- 上気道諸疾患のうっ血
- 上気道粘膜表面麻酔時の局所麻酔剤の効力持続時間の延長
- 鼻腔内には1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- MAO阻害剤投与中
- 慎重投与
- 冠動脈疾患
- 眩暈
- 高血圧症
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 不眠
- 禁止
- 乳児
- 幼児・小児
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 幼児・小児
- 禁止
- 2歳未満の乳・幼児(0歳〜1歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 急激な血圧上昇
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年5月更新)
・漫然と使用すると鼻閉が悪化するため、なるだけ屯用で使用するようにと指導して処方している。使用方法を守らない患者さんには処方を断ることもある。(40歳代病院勤務医、精神科)
・前医が漫然と処方してきたような患者では、即効性がある分こだわりが強く、肥厚性鼻炎のリスクがある旨を伝えて離脱を進めると関係が険悪化することが多く、悩ましい薬剤。(40歳代病院勤務医、感染症科)
・血管収縮薬の点鼻薬は、乱用すると、薬剤性肥厚性鼻炎になり、鼻閉が悪化するので、滅多に処方しない。どうしても、という患者のみ。(60歳代開業医、耳鼻咽喉科)
・すぐに鼻の通りが良くなるが、すぐに効果は切れます。寝る前に点鼻すると良い。自分で使っている。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
・即効性に優れており、鼻閉のため点鼻ステロイドが使えない時にはまず使用しているが、両者の併用は非常に効果的。(60歳代病院勤務医、リハビリテーション科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年10月更新)
・大抵の場合は一剤型しか置いていないのでそれにするしかないが、効果は同等である。鼻づまりはパフォーマンスに直結するので、薬剤性鼻炎のリスクはありつつも自身使わざるを得ないという実情がある。(40歳代病院勤務医、小児科)
・患者さんからの要望で処方することはありますが、あんまり使うと鼻粘膜がかえって肥厚するのですよと処方を制限するようにしています。(40歳代病院勤務医、循環器内科)
・アレルギー性鼻炎で鼻閉のある患者さんに点鼻薬を使うと鼻閉が取れるので評判がいいです。(50歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・経鼻内視鏡の前準備にも使っており、使い慣れているし、副作用も認めていないから。(60歳代開業医、一般内科)
・薬剤性鼻炎を惹起する可能性があるので、できれば処方したくない。(50歳代病院勤務医、耳鼻咽喉科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年4月更新)
・効果の発現は早いが一時的なので、短期間の使用に限定している。(50歳代開業医、消化器外科)
・基本的には使用しない方針だが、鼻閉で夜間眠れないと話す患者には処方している。(50歳代開業医、小児科)
・経鼻内視鏡を実施する時に使用している。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・副作用防止のため、使用期間や使用量、濃度には気を使っている。(50歳代開業医、小児科)
・即効性がある点は気に入っています。ただし、点鼻の際に浸みること、効果が切れるとそれ以前より鼻閉が強くなる欠点があります。(50歳代病院勤務医、一般内科)
添付文書
上気道諸疾患の充血・うっ血、上気道粘膜表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長。
鼻腔内には1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.過敏症:(頻度不明)過敏症状[症状が現れた場合には使用を中止する]。
2.精神神経系:(頻度不明)眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、眩暈、不眠症。
3.循環器:(頻度不明)血圧上昇。
4.呼吸器:(頻度不明)くしゃみ。
5.胃腸:(頻度不明)悪心・嘔吐。
6.鼻:(頻度不明)鼻熱感、鼻刺激痛、鼻乾燥感、嗅覚消失、反応性鼻充血、鼻漏。
7.長期使用:(頻度不明)顆粒球減少、反応性低下。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2歳未満の乳・幼児[本剤の作用が強く現れ、ショックを起こすことがある]。
3.MAO阻害剤投与中の患者[併用により、急激な血圧上昇を起こす恐れがある]。
(慎重投与)
1.冠動脈疾患のある患者[冠動脈疾患を悪化させる恐れがある]。
2.高血圧症の患者[血圧が上昇する恐れがある]。
3.甲状腺機能亢進症の患者[本剤に対する感受性が高まる恐れがある]。
4.糖尿病の患者[血糖値が上昇する恐れがある]。
5.交感神経作用薬による不眠、眩暈等の既往のある患者[本剤の作用が強く現れる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
連用又は頻回使用により反応性低下や局所粘膜二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、又は適切な休薬期間をおいて使用する。
(相互作用)
併用禁忌:MAO阻害剤[急激な血圧上昇が起こる恐れがある(本剤はアドレナリン作動薬であり、MAO阻害剤の投与を受けている患者では、ノルアドレナリンの蓄積が増大しているため、併用した場合急激な血圧上昇が起こる恐れがある)]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への使用)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用する[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない]。
(小児等への使用)
1.過量投与により、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状が現れやすいので、使用しないことが望ましい。
2.やむを得ず小児に使用する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行う。
(過量投与)
1.過量投与時の徴候、症状:主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。
過量投与時に幼・小児では顕著な鎮静が現れ、迅速な処置が必要となり、幼・小児でみられる症状に次のようなものがある[1)呼吸機能:呼吸数低下又はチェーン・ストークス型不規則呼吸、二次性肺水腫、2)心血管系:頻脈、高血圧、反射性徐脈、重度の場合;一過性血圧上昇の後に低血圧及びショック、心律動障害、冠動脈収縮に伴う狭心症様症状、3)中枢神経系:一過性興奮及び反射亢進、次いで体温低下や意識障害等の中枢神経系抑制、瞳孔散大、一過性神経過敏、頭痛、眠気、眩暈、4)皮膚・粘膜:四肢冷却、蒼白、発汗、悪寒]。
2.過量投与時の処置:微温の等張食塩液で鼻腔内を繰り返しすすぎ、洗浄液を吐き出させる、過量投与時、患者の意識障害がみられる場合や幼・小児では頭を下げた姿勢をとらせ、鼻をすすぎ、同時に嚥下を避けるために鼻−咽頭腔の吸引を行う。
特別な処置法は知られていないが、その薬理作用から次のような処置法が考えられる。
1).過量投与による呼吸不全:酸素供給、気管内挿管、人工呼吸。
2).過量投与による高血圧:動脈及び中心静脈圧をモニターしながらα−ブロッカー(フェントラミンの点滴静注等)又は直接的血管拡張作用のある薬剤(ヒドララジン静注等)の投与。
3).過量投与による低血圧:両下肢を挙上し、血漿増量剤を投与(血管作用薬が必要な場合、その効果をモニターし、用量を調節しながら投与)。
4).過量投与による心律動障害:不整脈の一般的処置法に準ずる。
5).過量投与による痙攣、興奮性亢進状態:酸素供給、十分な換気、ジアゼパム又は短時間作用型バルビツール酸系の投与(抗痙攣剤が換気不全を悪化させることがあり、また興奮状態から突然中枢神経抑制状態に変わることがあるので注意する)。
(適用上の注意)
眼科用として使用しない。
(その他の注意)
外国において類似化合物(塩酸キシロメタゾリン)による治療中、原因不明の突然死が報告されている。
(取扱い上の注意)
1.調剤上の留意点:本品を小分けする場合は、微生物の混入等汚染が起きないよう注意し、一度小分けしたものは、本品容器に戻さない。また、汚染が起きたときは使用しない。
2.使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。
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