処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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レボフロキサシン点眼液1.5%「日新」の基本情報
基本情報
細菌増殖を阻害し、抗菌作用をあらわすことで結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬
- エコリシン
- ベストロン
- ガチフロ
- クラビット
- ベガモックス
- 角膜炎
- 角膜潰瘍
- 眼瞼炎
- 結膜炎
- 麦粒腫
- 瞼板腺炎
- 涙嚢炎
- 眼科周術期の無菌化療法
- 1回1滴、1日3回点眼する
- なお、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 注意
- MRSAによる感染症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年11月更新)
・呼吸器感染症の患者を多く診察するため、緑膿菌を含めて幅広い菌種に効果が期待できる点、1日1回の服薬で済むためコンプライアンスが期待できる点が気に入っている。(40歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・肺炎や尿路感染症などの日常の感染症に効果が高いという印象がある。ただし、腎機能に対する配慮が必要。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・かなり長い間、各種感染症に使用して使い慣れている。薬剤耐性の問題もあるが、とりあえずそこそこいまだに効果は発揮している。(70歳代開業医、消化器内科)
・使い慣れており、エビデンスも豊富。尿路感染症に良く使用する。非定型肺炎にも有効。(40歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・実績が多い。教科書などにおける記載も豊富。呼吸器、尿路、さらには前立腺と移行性が良い。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年5月更新)
・レスピラトリーキノロンの中では、エビデンスが豊富で気にいって使用している。耳鼻科の特殊な症例を診ているわけでもなく、LVFXでは無効で、他の新世代ニューキノロン(ジェニナック、アベロックス、グレースビット)を使わなければならない症例に出くわしたことがない。(40歳代病院勤務医、脳神経内科)
・耐性菌の多さは仕方がないとして、使用経験の多さや新規ニューキノロン系薬剤の投与に慎重にならざるを得ないため重宝している。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・LVFXは腎機能障害の度合いに応じて減量が必要となる。透析患者さんでは初回500mgのあと隔日で250mg内服でよいので、透析ごとにコンプライアンスのチェックもできる。減量できる分、薬剤費(医療費)も少なくて済む。ニューキノロンなので結核の可能性がないことを確認してから使用することは心がけている。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・安価な後発品もあるので、使用することはありますが、以前から不適切処方によってニューキノロン自体が耐性化しつつあるので、できる限り使わないように避けています。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・ジェニナック等の処方も行いたいと考えているが、どうしても使い慣れたレボフロキサシンが処方の中心になってしまう。250mg錠と500mg錠の使い分けも日常診療で身についている点も重要と思う。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・有効性が広域で、内服が1日1回で飲み忘れが極めて少なく管理できる。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年3月更新)
・500mg分1なら、この後に出たニューキノロンと大差ないと考えている。ただ耐性菌(特に大腸菌で増えている)、結核を中途半端にカバーしてしまう点などを考慮してなるべくニューキノロンはエンピリックには使用しないようにしている。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・基本的には使用しません。βラクタムが使えない方で、代替薬として仕方なくLVFXを使用したことはありますが、3年以上も前です。ただしこれも経静脈投与での話です。経口FQはさらに以前にしか処方経験はありません。(50歳代病院勤務医、消化器内科)
・ニューキノロンの中では使用経験が一番多いですが、安易にニューキノロンは処方しないようにしています。発熱性好中球減少症やCOPDなど背景疾患がある人の肺炎でグラム染色ができない時のempiricalな処方薬として使用しています。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)
・クラビッド500mg、1日1回内服にて多くの感染症を治すことができます。ジェニナックも良く使います。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・やや広域のカバーが必要な肺炎でも外来治療できるが、耐性化もそこそこ進んでいる。NSAIDsや酸化マグネシウムとの相性が悪く、高齢者では使えないケースが案外多い。(30歳代病院勤務医、一般内科)
・一番使い慣れている。ただし、5日以上は出さない。結核感染が疑われるときは処方しない。セフェム系やペニシリン系では効果が期待しくいときに使用する。(60歳代開業医、循環器内科)
・1日1回投与でよい。レスピラトリーキノロンとして多くの使用経験がある。副作用は他のキノロンより少ない印象あり。(70歳以上病院勤務医、呼吸器内科)
・尿路感染ではいざという症例(腎盂腎炎など)にはよく効きますので、昔から使っています。かつては、タリビットもよく使っていましたが。使いすぎないようにしています。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・1日1回服用にて使いやすくなったので、処方することはあります。ただ、ニューキノロン系全般は、尿路感染症や呼吸器感染症にて安易に処方処方されていた影響で、耐性化が進んでいるのであまり使わないようには心掛けています。(30歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年11月更新)
・500mgは1日1回でいいし、自分で試してみても一番効いているような気がするので。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・一般に広く使用されている。ただ500mg錠は大きく、服用しにくいとの声を聞くことがある。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・抗菌力が強いのですが、乱用により耐性菌が増えてきているのが気になっています。(50歳代病院勤務医、総合診療科)
・カバーできる抗菌スペクトラムが広く、切れ味がシャープで使いやすい。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)
・研修医の頃から処方し慣れているから。しかし、最近耐性菌がちらほら問題になってきており、処方の変更を検討中。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年4月更新)
・マクロライドやセフェムが効かない非定型肺炎や胆道感染に切れが良く、1日1回服用の外来治療で入院に至らず助かっている。(50代開業医、総合診療科)
・呼吸器感染症全般に有効であり、感染性腸炎もほぼ全般に有効であるため。特に500mg錠の登場によって、カンピロバクター腸炎にも有効になったことが気に入っている点である。(50代開業医、一般内科)
・高齢者に多い肺炎、尿路感染症に適応があり、使いやすい抗菌薬。菌交代現象も起こりにくい。ただし、結核菌の作用を弱める(適応に含める申請がされているが)ため、結核が疑われるときはその除外が必要。(50代病院勤務医、一般内科)
・1回500mgと高用量の単回投与が可能であることが良い点。ただ、泌尿器科感染症に使用するとしてはスペクトラムが広すぎる(肺炎球菌はカバーする必要がない)、耐性菌の割合が高いなどの問題がある。(30代病院勤務医、泌尿器科)
・1日1回の内服で効果が期待できる。ただ少し薬のサイズが大きいことが問題。年配の患者さんは飲みにくいのではないかと思います。(50代病院勤務医、産科・婦人科)
・錠剤のサイズが大きいので、最近はジェネリックの粒状錠を使っています。(50代診療所勤務医、一般内科)
添付文書
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法。
1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
2.本剤におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する有効性は証明されていないので、MRSAによる感染症が明らかであり、臨床症状の改善が認められない場合、速やかに抗MRSA作用の強い薬剤を投与する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、そう痒感、眼瞼炎(眼瞼発赤・眼瞼浮腫等)、眼瞼皮膚炎、発疹。
2).眼:(頻度不明)眼刺激感、びまん性表層角膜炎等の角膜障害、結膜炎(結膜充血・結膜浮腫等)、眼痛、角膜沈着物。
3).その他:(頻度不明)味覚異常(苦味等)。
(禁忌)
本剤の成分、オフロキサシン及びキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対しては使用経験がなく、小児に対しては使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
1.投与経路:点眼用にのみ使用する。
2.投与時:
1).薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意するよう指導する。
2).他の点眼剤と併用する場合には、少なくとも5分間以上の間隔をあけて点眼するよう指導する。
3.薬剤交付時:必ず添付の投薬袋に入れて保存するよう指導する。
(取扱い上の注意)
安定性試験:レボフロキサシン点眼液1.5%「日新」は、最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、3年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、遮光、室温保存における3年間の安定性が確認された。
(保管上の注意)
遮光。
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