日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ビスダイン静注用15mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:ベルテポルフィン静注用

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 187663円(15mg1瓶) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

効能・効果詳しく見る

  • 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症

注意すべき副作用詳しく見る

視力低下視覚異常頭痛悪心背部痛重篤な視力低下変視症霧視網膜下出血脳梗塞

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • ベルテポルフィンとして6mg/屐並良縮明僉砲10分間かけて静脈内投与し、本剤投与開始から15分後にレーザー光[波長689±3nm、光照射エネルギー量50J/c屐幣伴予侘600mW/c屬83秒間)]を治療スポットに照射する
    • なお、3カ月毎の検査時に蛍光眼底造影で脈絡膜新生血管からのフルオレセインの漏出が認められた場合は、再治療を実施する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 角膜混濁
    • 過敏症
    • ポルフィリン症
    • 眼底の観察が困難
    • 混濁の程度の強い白内障

副作用

主な副作用

視力低下頭痛悪心背部痛眼異常感眼違和感眼瞼腫脹感彩視症眼重感中心性漿液性網脈絡膜症膵炎

重大な副作用

視覚異常重篤な視力低下変視症霧視網膜下出血脳梗塞大動脈瘤心筋梗塞視野欠損硝子体出血網膜剥離網膜色素上皮剥離網膜色素上皮裂孔網膜浮腫黄斑浮腫アナフィラキシー血管迷走神経反応失神発汗眩暈発疹呼吸困難潮紅血圧変化心拍数変化痙攣出血性胃潰瘍全身性疼痛

上記以外の副作用

血中コレステロール増加血中カリウム増加好酸球増加症異型リンパ球AST上昇ALT上昇そう痒痴呆うつ病パーキンソニズム感覚減退動悸不整脈糸球体腎炎尿蛋白血中クレアチニン増加尿潜血陽性骨盤への放散痛肩帯への放散痛胸郭への放散痛無気力頚部違和感筋硬直眼痛無力症光線過敏性反応過敏性反応疼痛血管外漏出浮腫炎症出血視野障害暗点視野黒点網膜血液非灌流脈絡膜血液非灌流加齢黄斑変性進行結膜炎流涙障害羞明網膜虚血白内障眼乾燥変色水疱便秘下痢嘔吐腹痛糖尿病ケトーシス貧血過敏症蕁麻疹感覚鈍麻感覚異常高血圧発熱胸痛悪寒インフルエンザ症候群咳嗽増加非治療眼の視力低下

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 角膜混濁
    • 過敏症
    • ポルフィリン症
    • 眼底の観察が困難
    • 混濁の程度の強い白内障
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 糖尿病性網膜症
    • 網膜症
    • Retinal Angiomatous Proliferation
    • 胆管閉塞
    • 麻酔下
    • 網膜血管増殖腫
  • 注意
    • アレルギー
    • 高血圧
    • 病変部が視神経に極めて近い位置に存在
    • 片眼に本PDTを施行し特に安全性上問題がなく両眼に治療対象の病変
    • 本PDTを施行した経験がなく両眼に治療対象となる病変
  • 投与に際する指示
    • 片眼に本PDTを施行し特に安全性上問題がなく両眼に治療対象の病変
    • 本PDTを施行した経験がなく両眼に治療対象となる病変

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 希望禁止
    • 授乳婦
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 相対禁止
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
カルシウム拮抗剤 PDTの効果・副作用の増強
ポリミキシンB PDTの効果・副作用の増強
光線過敏症を起こすことがある薬剤 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
テトラサイクリン系抗生物質 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
スルホンアミド系薬剤 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
フェノチアジン系薬剤 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
スルホニルウレア系薬剤 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
チアジド系薬剤 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
グリセオフルビン 光線過敏性反応の発生の可能性が増大
活性酸素を消去する化合物 PDTの効果を低下
β−カロチン PDTの効果を低下
エタノール PDTの効果を低下
マンニトール PDTの効果を低下

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
  • ビタミンAを含むもの<レバー、あんこう、うなぎ、あゆ、海苔 など>
  • 光線過敏症を起こすことがある食品<いちじく、セロリ、にんじん、からし、クロレラ食品 など>

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    Occult CNV(脈絡膜新生血管)又はminimally classic CNVを有する患者では、本剤の有効性(視力低下抑制)はプラセボと統計学的有意差がみられなかったとの成績があるので、これらの患者に本剤を適用することについてはリスクとベネフィットを勘案した上で判断する。

    用法・用量(添付文書全文)

    ベルテポルフィンとして6mg/屐並良縮明僉砲10分間かけて静脈内投与し、本剤投与開始から15分後にレーザー光[波長689±3nm、光照射エネルギー量50J/c屐幣伴予侘600mW/c屬83秒間)]を治療スポットに照射する。なお、3カ月毎の検査時に蛍光眼底造影で脈絡膜新生血管からのフルオレセインの漏出が認められた場合は、再治療を実施する。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    本剤による光線力学的療法(本PDT)は、本剤の静脈内投与(第1段階)及び眼科用光線力学的療法用レーザー(非発熱性ダイオードレーザー)からのレーザー光照射によるビスダインの活性化(第2段階)の2つのプロセスからなる。
    1.再治療:3カ月以内の間隔で再治療を実施しても、視力低下の維持において更なる有効性は認められなかったとの成績があるので、再治療の実施時期については、各患者の症状や検査成績の推移について慎重に検討した上で判断する。
    2.注射液の調製法・投与時の注意等:
    1).本剤1バイアルに日局注射用水7mLを加えて溶解し、ベルテポルフィン2mg/mLを含有する7.5mLの溶液を調製する。7.5mLの溶液を調製後バイアルから6mg/屐並良縮明僉冒蠹量のビスダイン溶液を吸引し、総量として30mLになるよう日局ブドウ糖注射液(5%)で希釈し、投与用注射液とする。総量30mLを適切なシリンジポンプとインフュージョン・ラインフィルターを用い、10分間(3mL/分)かけて静脈内に投与する。
    2).本剤の血管外漏出がみられた場合には、直ちに投与を中止し、冷湿布を行うとともに、重度の局所的光過敏反応(日焼け等)が発現する恐れがあるので、腫脹や変色が消退するまで漏出部位を直射日光から完全に保護する。
    3).本剤は生理食塩液中で沈殿するため、日局注射用水・日局5%ブドウ糖注射液以外の溶解液(生理食塩液等)は使用しない。また、他剤<日局注射用水・日局5%ブドウ糖注射液以外>との混注は行わない。
    4).溶解、希釈後は使用するまで遮光し、4時間以内に使用する。
    3.血管外漏出を避けるための本剤投与中の標準的な留意事項:
    1).本剤の静脈内投与を開始する前に静注ラインを確認し、投与後注意深くモニターする。
    2).高齢者は静脈壁がぜい弱である可能性が高いので、できるだけ大きな腕の静脈、できれば前肘静脈を用いることが望ましい。
    3).手背の細い静脈からの投与は避ける。
    4.病変サイズの測定:
    1).蛍光眼底血管造影及びカラー眼底写真によって病変の最大直径(GLD:greatest linear dimension)を測定する。
    2).この測定には全てのclassic CNV及びoccult CNV、血液又は蛍光のブロック(blocked fluorescence)及び網膜色素上皮の漿液性剥離を含める。また、眼底カメラは倍率2.4〜2.6の範囲内のものが望ましい。
    3).蛍光眼底血管造影での病変のGLDについては、眼底カメラの倍率に関する補正を加えて、網膜病変のGLDを算定する。
    5.スポットサイズの決定:
    1).治療スポットサイズは、網膜病変部に500μmの縁取りを行い、病変部を完全にカバーできるようにするために、GLDに1000μmを加える。
    2).但し、治療スポットの鼻側縁端は、視神経乳頭の側頭側縁端から200μm以上離れた位置とする[視神経への障害を避けるため、視神経から200μm以内のレーザー照射を避けなければならない。病変部が視神経に極めて近い位置に存在する患者においては、病変部を完全にカバーできないため、視神経から200μm以内のCNVでの光活性化が起こらず、本剤の有効性は低下する恐れがある]。
    6.レーザー光照射:
    1).視力矯正用コンタクトレンズを使用している患者の場合、本PDTの前にコンタクトレンズをはずしてから治療を開始する。
    2).ベルテポルフィンの光による活性化は照射する総エネルギー量でコントロールする。
    3).CNVの治療における照射エネルギー量はCNV病変1c屬△燭50Jである(照射出力600mW/c屬83秒間照射することになる)。
    4).事前に決定した治療スポットに適切にレーザー光を照射するためには、照射エネルギー量、照射出力、眼科用レンズの倍率、ズームレンズの設定が重要なパラメータとなる。レーザー照射手順の設定と操作については使用するレーザーシステムマニュアルに従い、用法及び用量に定めた照射条件を厳密に遵守する。
    5).689±3nmの波長を安定に出力できるレーザーを使用する。
    6).レーザー光は適切な眼科用拡大レンズを使用し、光ファイバー及びスリットランプを介して単円スポットとして網膜に照射する。
    7).レーザー光照射時、必要な場合には、眼球運動防止のための球後麻酔を併用することができる。
    7.両眼治療(臨床試験では両眼治療は行われていない):初回治療における両眼同時治療は避ける(なお、両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価する必要がある)。
    1).過去に本PDTを施行した経験がなく両眼に治療対象となる病変がある患者については、まず片眼(病変が進行している眼)にのみ本PDTを施行し、1週間以上観察した上で、特に安全性上問題がないと判断できる場合に限って、もう一方の眼への本PDTの施行を考慮する。
    2).過去に片眼に本PDTを施行し特に安全性上問題がなく両眼に治療対象の病変がある患者については、最初に進行がより高度である眼の病変を対象として、用法及び用量に従い本PDTを施行し、その後直ちにもう一方の眼の治療のためにレーザーを再設定し、本剤投与開始から20分以内(投与終了10分以内)に光照射を実施する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    国内で実施された非盲検非対照試験において副作用調査対象例数64例中27例(42.2%)に副作用が認められた。治療対象眼における主なものは視覚障害(視覚異常、視力低下)8例(12.5%)、眼の異常感2例(3.1%)等であり、全身性の主なものは頭痛3例(4.7%)等であった。海外で実施された加齢黄斑変性症に起因する中心窩下CNVを有する患者を対象としたプラセボ対照二重盲検試験において、副作用調査対象例数871例中365例(41.9%)に副作用が認められた。治療対象眼における主なものは視覚障害(視覚異常、視力低下、視野欠損)141例(16.2%:この内、回復しない症例が82例(58.2%)存在する)、眼痛17例(2.0%)等であり、全身性の主なものは頭痛38例(4.4%)、悪心18例(2.1%)、無力症15例(1.7%)、光線過敏性反応14例(1.6%)等であった。また、注入に関連した背部痛40例(4.6%)、注射部位の副作用として疼痛50例(5.7%)、血管外漏出36例(4.1%)、浮腫31例(3.6%)、炎症16例(1.8%)等が認められた。
    1.重大な副作用:次のような副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    1).眼障害:重篤な視力低下(3.1%)、視覚異常(変視症、霧視等)(4.7%)、視野欠損(頻度不明)、硝子体出血(頻度不明)、網膜下出血(1.6%)、網膜剥離(頻度不明)、網膜色素上皮剥離(頻度不明)、網膜色素上皮裂孔(頻度不明)、網膜浮腫(頻度不明)、黄斑浮腫(頻度不明)。
    2).アナフィラキシー、血管迷走神経反応(頻度不明):失神、発汗、眩暈、発疹、呼吸困難、潮紅、血圧変化、心拍数変化等の全身状態を伴うことがある。
    3).痙攣(頻度不明)。
    4).脳梗塞(1.6%)、大動脈瘤(1.6%)、心筋梗塞(1.6%)。
    5).出血性胃潰瘍(頻度不明)。
    6).全身性疼痛(頻度不明)。
    2.その他の副作用
    1).治療眼:(頻度不明)視野障害(暗点、視野黒点等)、網膜血液非灌流又は脈絡膜血液非灌流、加齢黄斑変性進行、結膜炎、眼痛、流涙障害、羞明、網膜虚血、白内障、眼乾燥、(5%〜10%未満)視力低下、(1%〜5%未満)眼異常感(眼違和感、眼瞼腫脹感)、彩視症、眼重感、中心性漿液性網脈絡膜症。
    2).注射部:(頻度不明)疼痛、浮腫、炎症、血管外漏出、出血、変色、過敏性反応、水疱。
    3).消化器:(頻度不明)便秘、下痢、嘔吐、腹痛、(1%〜5%未満)悪心、膵炎。
    4).内分泌・代謝系:(頻度不明)糖尿病、ケトーシス、(1%〜5%未満)血中コレステロール増加、血中カリウム増加。
    5).血液:(頻度不明)貧血、(1%〜5%未満)好酸球増加症、異型リンパ球。
    6).肝臓:(1%〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
    7).過敏症:(頻度不明)光線過敏性反応、蕁麻疹、(1%〜5%未満)発疹、そう痒。
    8).精神神経系:(頻度不明)感覚鈍麻、感覚異常、(1%〜5%未満)頭痛、眩暈、痴呆、うつ病、パーキンソニズム、感覚減退。
    9).循環器:(頻度不明)高血圧、(1%〜5%未満)動悸、不整脈。
    10).泌尿器:(1%〜5%未満)糸球体腎炎、尿蛋白、血中クレアチニン増加、尿潜血陽性。
    11).その他:(頻度不明)発熱、胸痛、無力症、悪寒、インフルエンザ症候群、咳嗽増加、疼痛、非治療眼の視力低下、(1%〜5%未満)注入に関連した背部痛(骨盤への放散痛、肩帯への放散痛又は胸郭への放散痛)、無気力、頚部違和感、筋硬直。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤による光線力学的療法は、規定の講習を受け、光線力学的療法の安全性・有効性を十分に理解し、本剤の調製・投与及びレーザー照射に関する十分な知識・経験のある眼科専門医のみが実施する。
    2.本剤投与後48時間は皮膚又は眼を直射日光や強い室内光に曝露させないよう注意する[本剤投与後48時間以内は光線に対して過敏になるため]。
    3.本剤投与後48時間以内に緊急手術を要する場合は、できる限り内部組織を強い光から保護する[本剤投与後48時間以内は光線に対して過敏になるため]。
    4.光照射により本剤を活性化させた場合に、視力低下等の高度視覚障害が誘発される恐れがあり、回復しなかった症例も認められていることから、本剤による光線力学的療法のリスクについても十分に患者に説明した上で、本治療を施行する。
    5.本剤は特定の適切な眼科用光線力学的療法用レーザーにより光照射した場合にのみ、適正かつ安全に使用できることが確認されているので、本剤の光活性化の基準に適合しないレーザーは使用しない。光熱凝固のために使用されているレーザーを本剤の活性化に用いることはできない[基準に適合しないレーザーを用いた場合には、本剤の部分的光活性化による不十分な治療、あるいは逆に、過度の活性化により網膜等周辺正常組織の損傷を引き起こす恐れがある]。
    (禁忌)
    1.ポルフィリン症の患者[症状を増悪させる恐れがある]。
    2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    3.眼底の観察が困難な患者[混濁の程度の強い白内障又は角膜混濁のある患者等では、眼底の観察が困難であり、また、対象となる病変部に適切な光照射エネルギー量が到達するかどうか不明であるため、本剤による適切な治療を施行することができない]。
    (慎重投与)
    1.肝障害又は胆管閉塞のある患者[代謝又は排泄が遅延する恐れがある]。
    2.麻酔下にある患者[アトロピン及びケタミンで鎮静化したブタ又は麻酔ブタに臨床推奨用量の10倍以上の高用量(2mg/kg)を急速静脈内投与した試験で、補体活性化の結果と考えられる死亡を含む重篤な循環不全が認められている(これらの作用は抗ヒスタミン剤の前投与により減弱又は消失しており、また、これらの作用は無麻酔ブタではみられず、無麻酔下、全身麻酔下を問わずイヌでは認められていない;ヒトの血液を用いたin vitro試験において、10μg/mLの濃度(本剤投与患者の予想最高血中濃度の5倍を超える濃度)で軽度〜中等度の補体活性化が認められ、100μg/mL以上の濃度で有意な補体活性化が認められており、臨床試験では臨床的に意味のある補体活性化は報告されていないが、補体活性化によるアナフィラキシー発現の危険性を排除できない)]。
    3.網膜血管増殖腫(Retinal Angiomatous Proliferation)の患者[当該患者に対する臨床成績はなく、有効性及び安全性は確立していない]。
    4.糖尿病性網膜症をはじめとする網膜症を合併している患者[当該患者に対する臨床成績はなく、有効性及び安全性は確立していない]。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤投与によって胸痛、アナフィラキシー、血管迷走神経反応を起こすことがあり、アナフィラキシー、血管迷走神経反応は失神、発汗、眩暈、発疹、呼吸困難、潮紅、血圧変化、心拍数変化等の全身症状を伴うことがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.本剤投与によって背部痛、胸痛等の筋骨格痛を引き起こすことがあるので、背部痛、胸痛等の筋骨格痛のリスクについても予め患者に対して十分な説明を行うとともに、本剤投与中は慎重に観察し、これらの症状が強く現れた場合には、直ちに投与を中止し適切な処置を行う(特に高血圧、アレルギーの既往がある場合には、重篤化する恐れがあるので注意する)。
    3.本剤投与後、視覚異常、視力低下又は視野欠損等の視覚障害が発現することがあるので、このような症状が続いている間は高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう患者を十分指導する。
    4.患者指導:本PDTの実施にあたっては、患者に対して、次の内容を十分指導する。
    1).本剤の投与を受けた患者は投与後48時間は光線過敏状態にあるため、投与後2日間は皮膚、眼等を直射日光、強い室内光(日焼けサロン、強いハロゲンランプ、手術室・歯科治療室で用いられる強力な医療用照明等)にさらさないよう注意する必要がある。
    2).本剤投与後2日以内の昼間に外出しなければならない場合は、皮膚や眼を強い光から保護しなければならず、保護用の衣服や濃いサングラスを着用する必要がある。また、皮膚に残存しているベルテポルフィンは可視光線によって活性化されるので、紫外線用日焼け止め剤は光線過敏性反応から皮膚を保護するためには無効である。
    3).本剤投与3〜5日目も直射日光や強い光への曝露は避けることが望ましい。
    4).室内光を浴びることにより“photo bleaching”といわれるプロセスを介して皮膚に残存しているベルテポルフィンの不活化が促進されるので、本PDT施行後は暗所にとどまらず積極的に室内光を浴びることが望ましい(但し、強いハロゲンランプ、窓からの直射日光あるいはこれらに相当する光線への曝露は避ける必要がある)。
    (相互作用)
    本剤のヒトにおける薬物相互作用に関する試験は行われていない。肝及び血漿のエステラーゼによってわずかに代謝されるが、肝ミクロゾームのチトクロームP450はベルテポルフィンの代謝には関与していないと考えられる。
    併用注意:
    1.Ca拮抗剤、ポリミキシンB、放射線療法[本PDTの効果・副作用の増強が起こる可能性がある(ベルテポルフィンの血管内皮への取り込みを増大するため)]。
    2.光線過敏性反応を起こす薬剤(テトラサイクリン系薬剤、スルホンアミド系薬剤、フェノチアジン系薬剤、スルホニルウレア系血糖降下剤、チアジド系利尿剤、グリセオフルビン)[光線過敏性反応の発生の可能性が増大する恐れがある(共に光線過敏性反応を起こす可能性があるため)]。
    3.活性酸素を消去する化合物又はラジカルに対してスカベンジャーとして作用する化合物(β−カロチン、エタノール、マンニトール)[本PDTの効果を低下させる可能性がある(本PDTにより発生する活性酸素を捕捉するため)]。
    (高齢者への投与)
    65歳以上と65歳未満の患者における薬物動態パラメータを確認した結果、AUCの平均値は65歳以上群は65歳未満群より有意に高いことが知られている。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない、また、動物実験(ラット)でベルテポルフィン10mg/kg/日以上(雌ラットのAUC0−∞に基づけば、ヒトでの投与量6mg/屬量40倍以上の相当量)を器官形成期の母体に静脈内投与した試験で、胎仔肋骨湾曲、胎仔無眼球症/胎仔小眼球症の発生率増加が認められており、妊娠ウサギの器官形成期にベルテポルフィン10mg/kg/日を静脈内投与した試験で、母体体重増加抑制、摂餌量減少が認められている]。
    2.授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    本剤の過量投与又はレーザー光の過量照射により正常な網膜血管非灌流を招くことがあり、そのため高度視力低下(永続的視力低下を含む)を起こす可能性がある。また、本剤の過量投与により患者の強い光に対する光線過敏状態の期間延長するので、このような場合は、過量投与の量に応じて、光線過敏性反応に対する予防措置を講ずる期間を延長する必要がある。
    (適用上の注意)
    1.光線過敏性反応を誘発する可能性があるので、注射液調製時又は投与時に薬液が眼や皮膚に触れないよう十分注意し、万一、触れた場合は強い光から保護する。
    2.薬液がこぼれた場合は雑巾等で拭き取り、その際、薬液が皮膚や眼に触れないようにするため、ゴム手袋や防護用のメガネを使用することが望ましい。
    3.投与速度:「<用法及び用量に関連する使用上の注意>2.注射液の調製法・投与時の注意等1).」の項に従って調製した投与用注射液の総量30mLを、適切なシリンジポンプとインフュージョン・ラインフィルターを用い、10分間(3mL/分)かけて静脈内に投与する。
    (取扱い上の注意)
    溶解、希釈後は使用するまで遮光し、4時間以内に使用する。

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