処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
ウブレチド点眼液0.5%の基本情報
基本情報
神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害することで重症筋無力症における眼の筋力低下や緑内障における眼圧を改善する薬
- ウブレチド
- 緑内障
- 1回1滴を1日1〜2回点眼する
副作用
注意事項
- 禁止
- 前駆期緑内障
- 脱分極性筋弛緩剤投与中
- 慎重投与
- 胃潰瘍
- 気管支喘息
- 十二指腸潰瘍
- 徐脈
- 心臓障害
- てんかん
- パーキンソン症候群
- 閉塞隅角緑内障
- 消化器機能亢進状態
- 急性うっ血性緑内障
- 慢性うっ血性緑内障
- 注意
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 脱分極性筋弛緩剤
- 作用を増強
- スキサメトニウム塩化物水和物
- 作用を増強
- 副交感神経抑制剤
- 相互に作用を拮抗
- 硫酸アトロピン
- 相互に作用を拮抗
- コリン作動薬
- 相互に作用を増強
- 塩化ベタネコール
- 相互に作用を増強
- コリンエステラーゼ阻害剤
- 相互に作用を増強
- 塩酸ドネペジル
- 相互に作用を増強
処方理由
添付文書
緑内障。
1回1滴を1日1〜2回点眼する。
総症例383例中129例(33.7%)に副作用が認められ、主な副作用は流涙43例(11.2%)、結膜炎35例(9.1%)、結膜充血31例(8.1%)、視矇21例(5.5%)、異物感14例(3.7%)、眼圧逆上昇7例(1.8%)であった(承認時)。
1.眼:(5%以上)流涙、結膜炎、結膜充血、視矇、(0.1〜5%未満)眼痛、眼異物感、眼圧逆上昇、*虹彩嚢腫[*:発現した場合は休薬するか、アドレナリン、フェニレフリンの点眼を行う]。
2.消化器:(0.1〜5%未満)下痢、(頻度不明)腹痛、口渇。
3.皮膚:(頻度不明)発疹、皮膚乾燥。
(禁忌)
1.前駆期緑内障の患者[眼圧上昇を来す恐れがある]。
2.脱分極性筋弛緩剤投与中(スキサメトニウム)の患者。
(慎重投与)
1.閉塞隅角緑内障の患者(急性うっ血性緑内障又は慢性うっ血性緑内障)[眼圧上昇を来すことがあるので観察を十分に行う]。
2.気管支喘息の患者[気管支喘息の症状を悪化させる恐れがある]。
3.消化器機能亢進状態の患者[消化管機能を更に亢進させ、症状を悪化させる恐れがある]。
4.胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者[消化管機能を亢進させ潰瘍の症状を悪化させる恐れがある]。
5.徐脈・心臓障害のある患者[心拍数低下、心拍出量低下を起こす恐れがある]。
6.てんかんの患者[てんかんの症状を悪化させる恐れがある]。
7.パーキンソン症候群の患者[パーキンソン症候群の症状を悪化させる恐れがある]。
(相互作用)
1.併用禁忌:脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物<スキサメトニウム注「AS」、レラキシン注>)[脱分極性筋弛緩剤の作用を増強する恐れがある((1)脱分極性筋弛緩剤はコリンエステラーゼにより代謝されるため、本剤により代謝が阻害されることが考えられる、(2)本剤による直接ニコチン様作用には脱分極性筋弛緩作用がある)]。
2.併用注意:
1).副交感神経抑制剤(アトロピン硫酸塩水和物等)[相互に作用を拮抗する(本剤のムスカリン様作用と拮抗することが考えられる)]。
2).コリン作動薬(ベタネコール塩化物等)[相互に作用を増強する(本剤のコリン作用と相加・相乗作用が現れることが考えられる)]。
3).コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル塩酸塩等)[相互に作用を増強する可能性がある(本剤のコリン作用と相加・相乗作用が現れることが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦、産婦等に対する安全性は確立していない。
(小児等への投与)
長期連用時に虹彩嚢腫が現れることがあるので、この場合は休薬するか、アドレナリン、フェニレフリンの点眼を行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:点眼用にのみ使用する。
2.投与時:点眼に際しては原則として患者は横臥位をとり、患眼を開瞼させ結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼し、涙嚢部を圧迫させた後開瞼する。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。