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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ギャバロン髄注0.005%の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
1160円(0.005%1mL1管)
添付文書

基本情報

薬効分類
筋弛緩薬

脳から筋肉への筋肉緊張の伝達を抑え筋弛緩作用をあらわし、痛みやしびれ感などを緩和する薬

筋弛緩薬
  • ミオナール
  • テルネリン
  • リンラキサー
  • ダントリウム
効能・効果
  • 脳脊髄疾患の重度の痙性麻痺
注意すべき副作用
頭痛 、 血圧低下 、 脱力感 、 感覚減退 、 悪心 、 異常感 、 発熱 、 排尿困難 、 尿失禁 、 腹部膨満感
用法・用量(主なもの)
  • スクリーニング[効果の確認]:本剤専用のポンプシステムを植込む前に本剤の効果を確認するため、スクリーニングを実施する
  • スクリーニングには髄注0.005%(0.05mg/1mL)を用いる
  • バクロフェンとして1日1回50μg[髄注0.005%を1mL]をバルボタージ法(ポンピング)により髄腔内投与し、抗痙縮効果を1〜8時間後に確認する
  • 期待した効果が認められない場合、初回投与から24時間以降に75μg[髄注0.005%を1.5mL]に増量の上同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する
  • 期待した効果が認められない場合、2回目の投与から24時間以降に100μg[髄注0.005%を2mL]に増量の上同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する
  • 100μgでも効果が認められない場合、本剤の治療対象とはならない
  • 小児にはバクロフェンとして1日1回25μg[髄注0.005%を0.5mL]をバルボタージ法(ポンピング)により髄腔内投与し、抗痙縮効果を1〜8時間後に確認する
    • 但し、体格、症状などを考慮して増量することができるが、初回投与量の上限は50μg[髄注0.005%を1mL]とする
  • 期待した効果が認められない場合、初回投与量が50μg未満である場合は50μg、50μgである場合は75μgに増量の上、髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する
  • 期待した効果が認められない場合、成人の用法・用量に準じて増量の上、同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する
  • 100μgでも効果が認められない場合、本剤の治療対象とはならない
  • 適正用量の設定:本剤専用のポンプシステム植込み後の適正用量の設定には、髄注0.05%(10mg/20mL)又は髄注0.2%(10mg/5mL)を用いる
  • 髄注0.2%は0.05〜0.2%の範囲内で日局生理食塩液にて希釈して使用することができる
  • 1.用量設定期(滴定期)[ポンプシステム植込み後60日まで]:スクリーニングのいずれかの用量で期待した抗痙縮効果が認められた患者には、その用量を初回1日用量とし、本剤専用の植込み型ポンプシステムを用い24時間かけて髄腔内投与する
  • 1日用量が50〜250μgとなる範囲で患者の症状に応じ適宜増減する
  • 用量の調整は1日に1回、次のとおりとする
    • なお、1日用量の上限は600μgとする
  • 原疾患:脊髄疾患(脊髄損傷、脊髄小脳変性症(痙性対麻痺)等)[増量時;30%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]
  • 原疾患:脳疾患(脳性麻痺、頭部外傷等)[増量時;15%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]
  • 小児には1日用量が25〜150μgとなる範囲で患者の症状に応じ適宜増減する
  • 用量の調整は1日に1回、次のとおりとする
    • なお、1日用量の上限は400μgとする
  • 小児:増量時;15%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲
  • 2.維持期[ポンプシステム植込み後61日以降]:標準1日用量として50〜250μgであるが、患者の本剤に対する反応には個人差があるため、症状に応じて適宜増減する
  • 用量の調整は1日に1回、次のとおりとする
    • なお、1日用量の上限は600μgとする
  • 原疾患:脊髄疾患(脊髄損傷、脊髄小脳変性症(痙性対麻痺)等)[増量時;40%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]
  • 原疾患:脳疾患(脳性麻痺、頭部外傷等)[増量時;20%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]
  • 小児では標準1日用量として25〜150μgであるが、患者の本剤に対する反応には個人差があるため、症状に応じて適宜増減する
  • 用量の調整は1日に1回、次のとおりとする
    • なお、1日用量の上限は400μgとする
  • 小児:増量時;20%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲
  • <参考>用量設定期及び維持期において使用が推奨される製剤(1日用量別)は次のとおり
  • 1).1日用量が200μg未満:使用が推奨される製剤は髄注0.05%
  • 2).1日用量が200μg以上、300μg未満:使用が推奨される製剤は髄注0.05%又は髄注0.2%
  • 3).1日用量が300μg以上、600μg以下:使用が推奨される製剤は髄注0.2%
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • ポンプシステム植込み前に感染症に罹患

副作用

主な副作用
頭痛 、 血圧低下 、 脱力感 、 感覚減退 、 悪心 、 異常感 、 発熱 、 排尿困難 、 尿失禁 、 腹部膨満感 、 疼痛
重大な副作用
幻覚 、 錯乱 、 精神依存
上記以外の副作用
尿閉 、 そう痒症 、 冷感 、 便秘 、 傾眠 、 嘔吐 、 倦怠感 、 筋緊張低下 、 眩暈 、 ふらつき 、 嘔気 、 しびれ 、 痙攣発作 、 過敏症 、 CK上昇 、 CPK上昇 、 悪寒 、 鼻咽頭炎 、 CRP上昇 、 性機能障害 、 ほてり 、 耳管開放 、 下痢 、 胃部不快感 、 排便障害 、 歩行困難 、 浮腫 、 LDH上昇 、 頚部痛 、 筋緊張 、 錯感覚 、 情緒不安定 、 高血圧 、 期外収縮 、 胸部不快感 、 四肢重感 、 カテーテル留置部位異常感覚 、 前立腺特異性抗原増加 、 筋力低下 、 副睾丸炎 、 前立腺炎 、 発疹 、 見当識障害 、 嗜眠 、 昏睡 、 思考異常 、 アジテーション 、 うつ状態 、 重圧感 、 不眠 、 不眠症 、 会話障害 、 言語機能障害 、 反応性遅延 、 無力症 、 背部痛 、 筋緊張亢進 、 振戦 、 視神経調節障害 、 呼吸抑制 、 低換気 、 肺炎 、 便失禁 、 口内乾燥 、 唾液分泌亢進 、 頻尿 、 灼熱感 、 皮膚潰瘍 、 転倒 、 眠気 、 頭重 、 知覚異常 、 筋肉痛 、 鎮静 、 抑うつ 、 意識障害 、 嚥下力低下 、 歩行障害 、 食欲不振 、 腹痛 、 口渇 、 胸やけ 、 全身倦怠感 、 胸部圧迫感 、 呼吸困難 、 徐脈 、 眼振 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 低体温 、 薬剤離脱症候群 、 味覚異常 、 血糖値上昇 、 譫妄 、 酩酊感 、 構音障害 、 舌の運動障害 、 不随意運動 、 顔面チック 、 痙縮増悪 、 耳鳴 、 下肢うっ血 、 頻脈 、 肝障害 、 流涎 、 空腹感 、 勃起消失 、 蕁麻疹 、 発汗

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • ポンプシステム植込み前に感染症に罹患
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 呼吸不全
    • 消化性潰瘍
    • 腎機能低下
    • 精神障害
    • てんかん
    • てんかんの既往歴のある小児
    • 自律神経反射異常
    • てんかんの小児
  • 注意
    • 上肢痙縮
    • 髄液循環異常
    • 多発性硬化症に由来する痙性麻痺
    • 体躯が極端に小さい
  • 投与に際する指示
    • 腎機能低下
    • 体躯が極端に小さい
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 幼児・小児
    • 高齢者
  • 注意
    • 幼児・小児
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 小児(0歳〜14歳)
    • 高齢者(65歳〜)
    • 低体重
    • てんかんの小児(0歳〜14歳)
    • てんかんの既往歴のある小児(0歳〜14歳)
  • 注意
    • 意思表示をできない小児(0歳〜14歳)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
血圧降下剤
降圧作用を増強
中枢抑制剤
中枢神経抑制作用を増強
催眠・鎮静剤
中枢神経抑制作用を増強
抗不安薬
中枢神経抑制作用を増強
麻酔剤
中枢神経抑制作用を増強
エタノール摂取
中枢神経抑制作用を増強
オピオイド系鎮痛剤
低血圧あるいは呼吸困難等の副作用を増強
モルヒネ
低血圧あるいは呼吸困難等の副作用を増強
飲食物との相互作用
  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

脳脊髄疾患に由来する重度の痙性麻痺(既存治療で効果不十分な場合に限る)。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.多発性硬化症に由来する痙性麻痺に対する有効性及び安全性は確立していない(国内での使用経験がない)、投与にあたっては、疾患を悪化させることがないよう、髄膜炎のリスク等について十分考慮し、適宜髄液検査を実施するなどして、慎重に観察する。
2.上肢痙縮に対する有効性及び安全性は確立していない[臨床試験では下肢痙縮に対してのみ有効性が認められている]。

用法・用量(添付文書全文)

スクリーニング[効果の確認]:本剤専用のポンプシステムを植込む前に本剤の効果を確認するため、スクリーニングを実施する。スクリーニングには髄注0.005%(0.05mg/1mL)を用いる。
バクロフェンとして1日1回50μg[髄注0.005%を1mL]をバルボタージ法(ポンピング)により髄腔内投与し、抗痙縮効果を1〜8時間後に確認する。期待した効果が認められない場合、初回投与から24時間以降に75μg[髄注0.005%を1.5mL]に増量の上同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する。期待した効果が認められない場合、2回目の投与から24時間以降に100μg[髄注0.005%を2mL]に増量の上同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する。100μgでも効果が認められない場合、本剤の治療対象とはならない。
小児にはバクロフェンとして1日1回25μg[髄注0.005%を0.5mL]をバルボタージ法(ポンピング)により髄腔内投与し、抗痙縮効果を1〜8時間後に確認する。但し、体格、症状などを考慮して増量することができるが、初回投与量の上限は50μg[髄注0.005%を1mL]とする。期待した効果が認められない場合、初回投与量が50μg未満である場合は50μg、50μgである場合は75μgに増量の上、髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する。期待した効果が認められない場合、成人の用法・用量に準じて増量の上、同様に髄腔内投与して1〜8時間後に効果を確認する。100μgでも効果が認められない場合、本剤の治療対象とはならない。
適正用量の設定:本剤専用のポンプシステム植込み後の適正用量の設定には、髄注0.05%(10mg/20mL)又は髄注0.2%(10mg/5mL)を用いる。髄注0.2%は0.05〜0.2%の範囲内で日局生理食塩液にて希釈して使用することができる。
1.用量設定期(滴定期)[ポンプシステム植込み後60日まで]:スクリーニングのいずれかの用量で期待した抗痙縮効果が認められた患者には、その用量を初回1日用量とし、本剤専用の植込み型ポンプシステムを用い24時間かけて髄腔内投与する。1日用量が50〜250μgとなる範囲で患者の症状に応じ適宜増減する。用量の調整は1日に1回、次のとおりとする。なお、1日用量の上限は600μgとする。
原疾患:脊髄疾患(脊髄損傷、脊髄小脳変性症(痙性対麻痺)等)[増量時;30%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]。
原疾患:脳疾患(脳性麻痺、頭部外傷等)[増量時;15%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]。
小児には1日用量が25〜150μgとなる範囲で患者の症状に応じ適宜増減する。用量の調整は1日に1回、次のとおりとする。なお、1日用量の上限は400μgとする。
小児:増量時;15%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲。
2.維持期[ポンプシステム植込み後61日以降]:標準1日用量として50〜250μgであるが、患者の本剤に対する反応には個人差があるため、症状に応じて適宜増減する。用量の調整は1日に1回、次のとおりとする。なお、1日用量の上限は600μgとする。
原疾患:脊髄疾患(脊髄損傷、脊髄小脳変性症(痙性対麻痺)等)[増量時;40%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]。
原疾患:脳疾患(脳性麻痺、頭部外傷等)[増量時;20%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲]。
小児では標準1日用量として25〜150μgであるが、患者の本剤に対する反応には個人差があるため、症状に応じて適宜増減する。用量の調整は1日に1回、次のとおりとする。なお、1日用量の上限は400μgとする。
小児:増量時;20%以内の範囲、減量時;20%以内の範囲。
<参考>用量設定期及び維持期において使用が推奨される製剤(1日用量別)は次のとおり。
1).1日用量が200μg未満:使用が推奨される製剤は髄注0.05%。
2).1日用量が200μg以上、300μg未満:使用が推奨される製剤は髄注0.05%又は髄注0.2%。
3).1日用量が300μg以上、600μg以下:使用が推奨される製剤は髄注0.2%。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.バクロフェンの髄腔内及び経口以外の投与経路におけるヒトでの薬物動態、有効性及び安全性は国内においては確認されていないため、静脈内、筋肉内、皮下又は硬膜外への投与は行わない。
2.髄注0.005%は、スクリーニング専用の製剤であり、適正用量の設定には用いない。髄注0.05%及び髄注0.2%は、専用のポンプシステムと組み合わせて適正用量の設定に使用する製剤であり、スクリーニングには使用しない。
3.用量を調整する際には、用法・用量に従う。適切な手順に従わなかったり、使用する薬液濃度を誤った場合、離脱症状や過量投与が発現する恐れがあるため、注意する。
4.本剤の中止に際しては、1日用量の20%以内の範囲で2日ごとに減量し、患者の状態を慎重に観察しながらポンプシステム植込み時の初回1日用量まで減量する。なお、本剤の投与再開に際しては、用量設定期における初回投与量から開始し、用量の増減については用量設定期の用法・用量に従う。
5.臨床試験では、カテーテル先端を第10胸椎(T10)以下に設置して本剤が投与されており、より高位に留置した場合には、呼吸抑制等の重篤な副作用が発現する恐れがあるので注意する。
6.体躯が極端に小さい患者の場合には、通常よりも低用量からスクリーニング試験を開始することを考慮する。
7.スクリーニング実施時及びポンプシステム植込み直後の用量設定期には、過量投与など重篤な副作用発現に備え、注意深く観察するとともに蘇生設備を確保しておく。
8.突然大量に増量する必要が生じた場合、ポンプ又はカテーテルの不具合(移動、外れ、中折れなど)が疑われるので、ポンプ内の薬液残量検査、X線検査等により確認し、また、耐薬性発現との判別を行う。
9.用量の調整には、痙縮が循環器系機能の維持及び深部静脈血栓症を予防している可能性のあることも考慮し、立位、歩行のバランス維持など日常生活動作を適切に保持するために、ある程度の痙縮を残すことも検討する。

副作用(添付文書全文)

[国内]
本剤の承認前の臨床試験で報告されたスクリーニング試験[脊髄由来痙性麻痺患者21例、脳由来痙性麻痺患者9例(小児脳性麻痺患者5例を含む)]:単回投与での副作用発現割合は43.3%(30例中13例)であった。副作用として、頭痛及び血圧低下が各13.3%(各4例)、脱力感及び感覚減退が各10.0%(各3例)、悪心、異常感、発熱、排尿困難及び尿失禁が各6.7%(各2例)、腹部膨満感、疼痛、悪寒、鼻咽頭炎、CRP上昇、尿閉、性機能障害、そう痒症、ほてり及び冷感が各3.3%(各1例)に認められた。
長期持続投与試験[脊髄由来痙性麻痺患者16例、脳由来痙性麻痺患者9例(小児脳性麻痺患者5例を含む)]:ポンプシステム植込み後6カ月間の副作用発現割合は、56.0%(25例中14例)であった。副作用として、頭痛12.0%(3例)、便秘及びCK(CPK)上昇が各8.0%(各2例)、耳管開放、腹部膨満感、下痢、悪心、胃部不快感、排便障害、脱力感、歩行困難、浮腫、LDH上昇、血圧低下、頚部痛、筋緊張、感覚減退、錯感覚、傾眠、情緒不安定、呼吸困難、そう痒症、高血圧及び冷感が各4.0%(各1例)に認められた。
長期安全性試験[脊髄由来痙性麻痺患者15例、脳由来痙性麻痺患者9例(小児脳性麻痺患者5例を含む)]:ポンプシステム植込み後6カ月以降平均32カ月、最大36カ月の副作用発現割合は54.2%(24例中13例)であった。副作用として、便秘、嘔吐、倦怠感、CK(CPK)上昇、頭痛、感覚減退、そう痒症及び冷感が各8.3%(各2例)、期外収縮、悪心、脱力感、胸部不快感、疼痛、四肢重感、カテーテル留置部位異常感覚、前立腺特異性抗原増加、筋力低下、排尿困難、尿失禁、尿閉、副睾丸炎、前立腺炎及び発疹が各4.2%(各1例)に認められた。死亡例、離脱症状及び過量投与は認められなかった。
[海外]
本剤の米国臨床試験で報告された脊髄由来痙性麻痺患者での単回投与及びポンプシステム植込み後平均21.0カ月、最大101.5カ月の副作用発現割合は55.9%(576例中322例)であった。主な副作用として、脱力感25.9%(149件)、傾眠20.1%(116件)、筋緊張低下9.5%(55件)、眩暈(ふらつき)9.2%(53件)、嘔気(嘔吐)7.6%(44件)、頭痛7.3%(42件)、しびれ6.1%(35件)、便秘5.2%(30件)、痙攣発作5.0%(29件)が認められた。
脳由来痙性麻痺患者での単回投与及びポンプシステム植込み後平均23.8カ月、最大89.5カ月の副作用発現割合は54.8%(252例中138例)であった。主な副作用として、嘔気(嘔吐)36.5%(92件)、筋緊張低下32.9%(83件)、傾眠27.8%(70件)、頭痛17.9%(45件)、尿閉10.7%(27件)、痙攣発作9.5%(24件)、眩暈(ふらつき)9.1%(23件)が認められた。
1.重大な副作用(頻度不明)
依存性:バクロフェンの経口投与により幻覚・錯乱等が発現したという報告があり、精神依存形成につながる恐れがあるので観察を十分に行い慎重に投与する。
2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).精神神経系:(5%以上)頭痛、傾眠、感覚減退、痙攣発作、筋緊張低下、しびれ、(0.1〜5%未満)錯感覚、見当識障害、嗜眠、昏睡、幻覚、情緒不安定、思考異常、アジテーション、うつ状態、重圧感、不眠症、会話障害、言語機能障害、歩行困難、反応性遅延、無力症、頚部痛、背部痛、筋緊張(筋緊張亢進)、振戦、視神経調節障害。
2).循環器:(5%以上)血圧低下、(0.1〜5%未満)高血圧、期外収縮、(頻度不明)徐脈。
3).呼吸器:(0.1〜5%未満)鼻咽頭炎、呼吸困難、呼吸抑制、低換気、肺炎。
4).消化器:(5%以上)悪心、嘔気(嘔吐)、腹部膨満感、便秘、(0.1〜5%未満)胃部不快感、排便障害、下痢(便失禁)、口内乾燥、唾液分泌亢進。
5).泌尿器・生殖器:(5%以上)排尿困難、尿失禁、尿閉、(0.1〜5%未満)性機能障害、頻尿、副睾丸炎、前立腺炎、前立腺特異性抗原増加。
6).過敏症:(5%以上)そう痒症、(0.1〜5%未満)発疹等。
7).全身症状:(5%以上)発熱、脱力感、倦怠感、異常感、眩暈(ふらつき)、疼痛、(0.1〜5%未満)悪寒、ほてり、灼熱感、筋力低下。
8).その他:(5%以上)冷感、CK上昇(CPK上昇)、(0.1〜5%未満)浮腫、耳管開放、胸部不快感、皮膚潰瘍、転倒、CRP上昇、LDH上昇、カテーテル留置部位異常感覚、四肢重感。
9).参考:ギャバロン錠
(1).精神神経系[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)眠気、頭痛、頭重、知覚異常(しびれ等)、筋肉痛、鎮静、抑うつ、不眠、痙攣発作、意識障害、幻覚、情緒不安定、嚥下力低下、歩行障害等、(0.1%未満)譫妄、酩酊感、構音障害、舌の運動障害、不随意運動、顔面チック、痙縮増悪、耳鳴、視神経調節障害等、(頻度不明)眼振。
(2).循環器[ギャバロン錠]:(0.1%未満)血圧低下、下肢うっ血、頻脈、(頻度不明)徐脈。
(3).肝臓[ギャバロン錠]:(0.1%未満)肝障害、(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。
(4).消化器[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、口渇、胸やけ、(0.1%未満)流涎、空腹感。
(5).泌尿器・生殖器[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)尿失禁、排尿困難、頻尿、(0.1%未満)勃起消失。
(6).過敏症[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)発疹等、(0.1%未満)蕁麻疹。
(7).全身症状[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)脱力感、筋力低下、ふらつき、眩暈、全身倦怠感、(頻度不明)低体温、薬剤離脱症候群。
(8).その他[ギャバロン錠]:(0.1〜5%未満)浮腫、胸部圧迫感、(0.1%未満)発汗、(頻度不明)味覚異常、呼吸困難、血糖値上昇。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
1.本剤の長期持続投与は、本剤の髄腔内持続投与用に承認された専用のポンプシステムと組み合わせて行うため、ポンプシステムの植込み手術ならびに専用機器による用量の調節を伴う。したがって、本剤の長期持続投与は、当該手技及び専用機器の取り扱いに関する講習を受けた上で、本剤の安全性及び有効性を十分理解し、施術に関する十分な知識・経験のある医師のみが行う。
2.本剤の長期連用中に投与が突然中断されると離脱症状(高熱、精神状態変化、強いリバウンド痙縮、筋硬直、横紋筋融解症等)が発現し、死亡に至る例も報告されているので、「使用上の注意」に十分留意し、離脱症状が発現しないよう適切な措置を講じるとともに、患者に対し離脱症状発現の可能性について十分説明する。
3.本剤の投与に際しては、患者又は代わり得る適切な者に危険性、投与が長期にわたる可能性並びに長期持続投与時に専用ポンプシステムと組合わせて使用の必要がありポンプシステム由来の危険性を十分説明し文書による同意を得た上で投与を開始する。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.ポンプシステム植込み前に感染症に罹患している患者[感染症に罹患している患者では、術後の合併症のリスクが高まるため]。
(慎重投与)
1.てんかん患者及びその既往歴のある患者[症状を誘発する恐れがある]。
2.精神障害のある患者[精神症状が悪化する恐れがある]。
3.消化性潰瘍のある患者[腹痛等の消化器系の副作用が報告されており、症状が悪化する恐れがある]。
4.腎機能低下のある患者[本剤は大部分が未変化体のまま尿中に排泄されるため、このような患者は血中濃度が上昇する恐れがあるので用量の調節に注意する]。
5.肝障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
6.呼吸不全のある患者[本剤の筋弛緩作用により呼吸抑制が現れる恐れがある]。
7.自律神経反射異常の既往歴を有する患者[侵害受容刺激あるいは本剤の突然の中止により、自律神経系反射異常発作が起こる恐れがある]。
8.高齢者。
9.小児等。
10.低体重の患者[低体重の患者に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)]。
(重要な基本的注意)
1.離脱症状:本剤の長期連用中に投与が突然中止・中断されると、高熱、精神状態変化(幻覚、錯乱、興奮状態等)、痙攣発作、リバウンド症状としての痙縮増強、筋硬直などの症状が発現し、まれに横紋筋融解症、多臓器不全、及び死に至ることもあるとの報告があるので、投与を中止する場合は、用量を徐々に減量するなど慎重に行う[海外の市販後12年間の調査で82例(死亡に至った17例を含む)の離脱症状が報告されている](通常、離脱症状は本剤の投与中止・中断後数時間から数日以内に発現している)。また、離脱症状の臨床的特徴は、自律神経反射異常、感染症(敗血症)、悪性高体温症、神経遮断性悪性症候群、あるいは代謝亢進状態や広範な横紋筋融解症等に類似することもあるので鑑別に注意する。
1).[一般的な原因]:本剤における離脱症状は、カテーテルのトラブル(特に外れ)、ポンプ内の薬液不足、ポンプの電池切れ、又は誤った用量設定等が原因で、発現する恐れがある。ポンプ、カテーテル及びプログラマの説明書を熟読の上、ポンプシステムのプログラミング及びモニタリング、薬液の補充スケジュール及びその手順、ならびにポンプのアラームに十分注意する。患者及び介護者には薬液補充のための受診の重要性及び離脱症状の初期症状(投与により改善していた痙縮の増悪、そう痒症、血圧低下及び感覚異常)について十分説明し、異常がみられた場合には直ちに受診するよう指導する。*プログラマ:専用の用量調整用の体外プログラミング機器。
2).[処置]:離脱症状に対する治療として、投与中止・中断前の用量あるいはそれに近い用量での本剤の投与再開が推奨され、投与再開が遅れる場合は、バクロフェンの経口投与、ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム等)の経口、経腸、又は静脈内投与により症状の重篤化を予防できることがある。
2.眠気等を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意する。
3.本剤の投与に際しては、離脱症状、過量投与等による副作用が発現する恐れがあり、患者又はそれに代わり得る適切な者に対して、これらの初期症状について十分に説明し、異常を感じた場合には、直ちに医師に連絡し、指示を仰ぐよう注意を与える。
4.本剤による治療は、原因療法ではなく対症療法であることに留意し、リハビリテーション等の導入について十分に考慮する。
5.本剤の投与に際しては、投与部位からの感染に十分注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行う(海外において感染による髄膜炎が報告されている)。また、髄液漏による頭痛が発現することがあるので、髄液漏に十分注意し、発現が認められた場合には適切な処置を行う。
6.感染症を有する患者では、効果判定が妨げられる場合があるため、スクリーニング時に感染症に罹患していないことを確認する。また、感染症により手術に伴う合併症のリスクが高まるため、ポンプシステム植込み前にも患者が感染症に罹患していないことを確認する。ポンプシステム植込み後に感染症に罹患した場合には、用量調整が困難になることがあるので注意する。
7.投薬中の経口抗痙縮薬は、患者の状態を慎重に観察しながら、本剤による治療開始前又は治療開始後の適切な時期に減量又は漸次中止を試みる(但し、急激な減量又は中止を避ける)。
8.髄液循環異常を示す患者では、本剤の循環が正常でないため本剤の作用が変化する可能性があるので、注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.降圧薬[降圧作用を増強する恐れがある(相互に作用を増強すると考えられている)]。
2.中枢神経抑制薬(催眠鎮静薬、抗不安薬、麻酔薬等)、アルコール[中枢神経抑制作用を増強する恐れがある(相互に作用を増強すると考えられている)]。
3.オピオイド系鎮痛剤(モルヒネ等)[低血圧あるいは呼吸困難等の副作用を増強する恐れがある(相互に作用を増強すると考えられている)]。
(高齢者への投与)
高齢者では生理機能が低下していることが多く、比較的低用量で筋力低下、倦怠感等が現れることがあるので、低用量(25μg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(妊娠ラット静脈内投与試験)で胎盤を通過することが報告されている]。
2.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(分娩後ラット静脈内投与試験)で乳汁中に移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
1.小児においては、ポンプ植込みに十分な体格であることを考慮する(本剤専用のポンプの添付文書を参照する)。
2.小児等には慎重に投与する。[特にてんかんの小児及びてんかんの既往歴のある小児ではてんかん発作を誘発する恐れがあり、なお、国内では7歳未満、海外では4歳未満の患者における使用経験は得られていない。また、国内では脊髄疾患に由来する重度の小児痙性麻痺患者における使用経験はない]。
(過量投与)
カテーテルの開存性又は位置を確認する際、カテーテル内の薬液を不注意に送達することにより過量投与が生じることがある。また、ポンプシステムのプログラミングミス、極端に急激な増量、経口バクロフェンとの併用、あるいはポンプの機能異常等が原因で過量投与が発現することがある。
1.過量投与時の徴候・症状:特徴的な症状は傾眠、意識障害、呼吸抑制、昏睡等の中枢神経抑制症状である(また、痙攣、錯乱、幻覚、全身筋緊張低下、反射低下・反射消失、血圧低下、徐脈、低体温等が現れることがある)。
2.過量投与時の処置:速やかにポンプを停止させる(プログラマが無い場合には、ポンプ内の残存薬液をすべて抜き取ることでも薬液注入は停止する)。過量投与による呼吸抑制がみられる場合、人工呼吸あるいは必要に応じて挿管するとともに心血管系の機能保持のための処置を行う。本剤は主として腎から排泄されるため、過量投与時には水分の供給を十分に行い、可能ならば利尿薬を併用する。過量投与時、腎機能低下している場合には血液透析等を考慮する。過量投与により痙攣が発現した場合にはジアゼパムを慎重に静脈内注射し、症状の発現直後であれば、髄液中バクロフェン濃度を低下させるために、腰椎穿刺又はポンプアクセスポートより30〜40mLの髄液を抜き取ることも有効であるが、但し、その場合、低髄圧症状、ヘルニア等の発現に注意しながら急激には抜き取らない。なお、過量投与による症状が改善した後もポンプを停止させたままで放置した場合には、離脱症状が発現する可能性があるため、症状が改善した後には、患者の痙縮の状態を十分観察しながら、過量投与を起こす前の用量あるいはそれに近い用量で本剤の投与を再開する。
(適用上の注意)
1.本剤の長期持続投与は、本剤の髄腔内持続投与用に承認された専用の植込み型プログラマブルポンプを用いる。本ポンプは本剤を保存するリザーバを内蔵し、本剤の充填は、注射器に0.22μmのフィルターを必ず装着し、ポンプの充填用薬剤注入口へ行う。専用の植込み型プログラマブルポンプは、体外からの専用プログラマを使用して用量の変更が可能である。専用の植込み型プログラマブルポンプはいくつかの投与モードを内蔵しているが、臨床試験は主に単純連続モードで実施されており、単純連続モード以外のモードに関する有効性及び安全性は確立されていない。詳細に関しては、本ポンプの添付文書、説明書等を参照する。
2.離脱症状や過量投与は、一般にカテーテル及びポンプの障害、誤った用量設定等によって起こる恐れがあるので、ポンプ、カテーテル及びプログラマ等の説明書の指示及び注意に従い、ポンプ及びカテーテルの植込み、本剤の補充、用量の調節等を適切に行う。
3.本剤は、いずれのアンプルも1回使い切りの製剤であり、未使用の残液は廃棄する。
4.薬液を補充する際は、ポンプ内の薬液を抜き取り、新しい薬液を補充する。また、薬液の補充は、前回の充填から3カ月以内に行う。
5.本剤のスクリーニングならびにポンプシステム植込み時に、頭痛、悪心、嘔吐等を発現することがあるので、意思表示をできない小児等の場合、観察を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行う。
6.開封時:アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール消毒綿等で清拭しカットする。
(その他の注意)
1.本剤は錐体外路系疾患(パーキンソン症候群、アテトーシス等)の治療には適当でない。
2.本剤使用中に本剤に対し耐薬性を生じ、効果が減弱することがある[米国の臨床試験中、662例中27例(4.1%)に耐薬性が認められ本剤の休薬が行われている]。ポンプ又はカテーテルの不具合(移動、外れ、中折れなど)によって、効果が減弱する場合もあるので、ポンプ内の薬液残量検査、X線検査等によりポンプ又はカテーテルに不具合がないか確認する。耐薬性が発現したと判断された場合には、本剤の投与を2〜4週間休止する(休止にあたっては、本剤の急激な投与中断による離脱症状の発現に注意し、投与量を徐々に減量するなど慎重に行う)、なお、本剤の投与再開は、用量設定期における初回投与量から始める。

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