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ミオナール顆粒10%の基本情報
基本情報
脳から筋肉への筋肉緊張の伝達を抑え筋弛緩作用をあらわし、痛みやしびれ感などを緩和する薬
- ミオナール
- テルネリン
- リンラキサー
- ダントリウム
- SMONの痙性麻痺
- 外傷後遺症の痙性麻痺
- 肩関節周囲炎の筋緊張状態の改善
- 筋萎縮性側索硬化症の痙性麻痺
- 頚肩腕症候群の筋緊張状態の改善
- 痙性脊髄麻痺の痙性麻痺
- 頚部脊椎症の痙性麻痺
- 術後後遺症の痙性麻痺
- スモンの痙性麻痺
- 脊髄血管障害の痙性麻痺
- 脊髄腫瘍術後後遺症の痙性麻痺
- 脊髄小脳変性症の痙性麻痺
- 脊髄損傷後遺症の痙性麻痺
- 頭部外傷後遺症の痙性麻痺
- 脳血管障害の痙性麻痺
- 脳腫瘍術後後遺症の痙性麻痺
- 脳性小児麻痺の痙性麻痺
- 脳脊髄疾患の痙性麻痺
- 腰痛症の筋緊張状態の改善
- 1日量として1.5g(エペリゾン塩酸塩として150mg)を3回に分けて食後に経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- 肝障害
- 薬物過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- メトカルバモール
- 類似薬のトルペリゾン塩酸塩で眼の調節障害
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2019年7月更新)
・エペリゾンは筋緊張性頭痛に対して使用することがあります。そのため、最も使用頻度が多くなっています。バクロフェンは吃逆に効果があるといわれており、実臨床でもその効果を感じています。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・長い使用経験があり、効果、副作用を知っているため。そもそも中枢性筋弛緩薬は、筋緊張性頭痛など支持薬として用いているので、作用が強いものは避けている。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・臨床例が豊富でメリット、デメリットが比較的はっきりしている点。チザニジンも同様であるが、個人的にはエペリゾンの方が使用経験が多い。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・他の筋弛緩薬と比べて効果がマイルドであるが、その分、副作用も少ない。第一選択薬として、筋緊張型頭痛や痙性に使用することが多い。(30歳代病院勤務医、神経内科)
・エペリゾン、チザニジンを使い分けます。チザニジンの方が効果は良いですが、眠気が出やすいためエペリゾンが最も処方数が多くなっています。(50歳代開業医、一般内科)
添付文書
1.次記疾患による筋緊張状態の改善:頚肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症。
2.次記疾患による痙性麻痺:脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頚部脊椎症、術後後遺症(脳腫瘍術後後遺症・脊髄腫瘍術後後遺症を含む)、外傷後遺症(脊髄損傷後遺症、頭部外傷後遺症)、筋萎縮性側索硬化症、脳性小児麻痺、脊髄小脳変性症、脊髄血管障害、スモン(SMON)、その他の脳脊髄疾患。
1日量として1.5g(エペリゾン塩酸塩として150mg)を3回に分けて食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
総症例12,315例中、416例(3.38%)の副作用が報告されている(再審査終了時)。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、発赤、そう痒感、蕁麻疹、顔面浮腫等の浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群等の重篤な皮膚障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、水疱、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
2).腎臓:(0.1%未満)蛋白尿、BUN上昇等[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
3).血液:(0.1%未満)貧血[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
4).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒、(頻度不明)多形滲出性紅斑[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。
5).精神神経系:(0.1〜5%未満)眠気、不眠、頭痛、四肢のしびれ、(0.1%未満)体のこわばり、四肢の震え。
6).消化器:(0.1〜5%未満)悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、便秘、口渇、(0.1%未満)口内炎、腹部膨満感。
7).泌尿器:(0.1%未満)尿閉、尿失禁、残尿感。
8).全身症状:(0.1〜5%未満)脱力感、ふらつき、全身倦怠感、(0.1%未満)筋緊張低下、眩暈。
9).その他:(0.1〜5%未満)ほてり、(0.1%未満)発汗、浮腫、動悸、(頻度不明)しゃっくり。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.薬物過敏症の既往歴のある患者。
2.肝障害のある患者[肝機能を悪化させることがある]。
(重要な基本的注意)
本剤投与中に脱力感、ふらつき、眠気等が発現することがあるので、その場合には減量又は休薬する。なお、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事させないように注意する。
(相互作用)
併用注意:メトカルバモール[類似薬のトルペリゾン塩酸塩で眼の調節障害が現れたとの報告がある(機序不明)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人に投与することは避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(保管上の注意)
開栓後、防湿(吸湿しやすい)。
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