処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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硫酸アトロピン「ホエイ」の基本情報
基本情報
- 散瞳
- 調節麻痺
- 麻酔前投薬
- 痙攣性便秘
- 徐脈
- 非薬物性パーキンソニズム
- 胃腸痙攣性疼痛
- 胆管疝痛
- 尿管疝痛
- 胃潰瘍の運動亢進
- 胃潰瘍の分泌亢進
- 十二指腸潰瘍の運動亢進
- 十二指腸潰瘍の分泌亢進
- 副交感神経興奮剤中毒
- 房室伝導障害
- 迷走神経性徐脈
- 迷走神経性房室伝導障害
- 夜尿症
- 有機リン系殺虫剤中毒
- 1.経口用剤として:アトロピン硫酸塩水和物として、1日1.5mgを3回に分割経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 非薬物性パーキンソニズムの場合には、アトロピン硫酸塩水和物として、最初1日0.5〜1mgを3回に分割経口投与し、以後漸次増量する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 2.眼科用剤として:1).点眼液:アトロピン硫酸塩水和物として、0.5〜1%液を1日1〜3回、1回1〜2滴ずつ点眼する
- 2).眼軟膏:アトロピン硫酸塩水和物として、1%眼軟膏を1日1〜3回、適量を結膜嚢に塗布する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 前房が浅い
- 前立腺肥大による排尿障害
- 閉塞隅角緑内障
- 麻痺性イレウス
- 緑内障
- 狭隅角
- 眼圧上昇素因
- 慎重投与
- 開放隅角緑内障
- 潰瘍性大腸炎
- 甲状腺機能亢進症
- 重篤な心疾患
- 前立腺肥大
- 心筋梗塞に併発する徐脈
- 心筋梗塞に併発する房室伝導障害
- うっ血性心不全
- 希望禁止
- 妊婦・産婦
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 幼児・小児
- 希望禁止
- 新生児(0日〜27日)
- 慎重投与
- 小児(0歳〜14歳)
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 幼児(0歳〜6歳)
- 小児(0歳〜14歳)
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 幼児(0歳〜6歳)
- 小児(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 相加的に抗コリン作用が増強
- 三環系抗うつ剤
- 相加的に抗コリン作用が増強
- アミトリプチリン
- 相加的に抗コリン作用が増強
- イミプラミン
- 相加的に抗コリン作用が増強
- フェノチアジン系薬剤
- 相加的に抗コリン作用が増強
- クロルプロマジン
- 相加的に抗コリン作用が増強
- フルフェナジン
- 相加的に抗コリン作用が増強
- イソニアジド
- 相加的に抗コリン作用が増強
- 抗ヒスタミン剤
- 相加的に抗コリン作用が増強
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 抗コリン作用が増強
- サフラジン
- 抗コリン作用が増強
- 強心配糖体製剤<経口>
- 毒性を増強
- ジギトキシン<経口>
- 毒性を増強
- 三環系抗うつ剤
- 本剤の作用が増強
- フェノチアジン系薬剤
- 本剤の作用が増強
- 抗ヒスタミン剤
- 本剤の作用が増強
処方理由
添付文書
1.経口用剤として:胃潰瘍・十二指腸潰瘍における分泌亢進ならびに運動亢進、胃腸痙攣性疼痛、痙攣性便秘、胆管疝痛・尿管疝痛、有機リン系殺虫剤中毒・副交感神経興奮剤中毒、迷走神経性徐脈及び迷走神経性房室伝導障害、夜尿症、その他の徐脈及び房室伝導障害、非薬物性パーキンソニズム、麻酔前投薬。
2.眼科用剤として診断又は治療を目的とする散瞳と調節麻痺。
1.経口用剤として:アトロピン硫酸塩水和物として、1日1.5mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。非薬物性パーキンソニズムの場合には、アトロピン硫酸塩水和物として、最初1日0.5〜1mgを3回に分割経口投与し、以後漸次増量する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.眼科用剤として:
1).点眼液:アトロピン硫酸塩水和物として、0.5〜1%液を1日1〜3回、1回1〜2滴ずつ点眼する。
2).眼軟膏:アトロピン硫酸塩水和物として、1%眼軟膏を1日1〜3回、適量を結膜嚢に塗布する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.経口用剤として用いる場合:
1).【経口】眼:(頻度不明)散瞳、視調節障害、緑内障等。
2).【経口】消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐、嚥下障害、便秘等。
3).【経口】泌尿器:(頻度不明)排尿障害。
4).【経口】精神神経系:(頻度不明)頭痛、頭重感、記銘障害等。
5).【経口】呼吸・循環器:(頻度不明)心悸亢進、呼吸障害等。
6).【経口】過敏症:(頻度不明)発疹等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
7).【経口】その他:(頻度不明)顔面潮紅。
2.眼科用剤として用いる場合:
1).【眼科用】過敏症:(頻度不明)アレルギー性結膜炎、眼瞼結膜炎等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2).【眼科用】眼:(頻度不明)続発性緑内障、眼圧上昇等。
3).【眼科用】循環器系:(頻度不明)血圧上昇、心悸亢進等。
4).【眼科用】精神神経系:(頻度不明)幻覚、痙攣、興奮等。
5).【眼科用】消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐、口渇、便秘等。
6).【眼科用】その他:(頻度不明)顔面潮紅、頭痛、発熱。
(禁忌)
1.経口用剤として:
1).【経口】閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2).【経口】前立腺肥大による排尿障害のある患者[抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により、排尿困難を悪化させる恐れがある]。
3).【経口】麻痺性イレウスの患者[抗コリン作用により消化管運動を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。
4).【経口】本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.眼科用剤として:緑内障及び狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇素因のある患者[急性閉塞隅角緑内障発作をおこすことがある]。
(慎重投与)
1.経口用剤として用いる場合:
1).【経口】前立腺肥大のある患者[抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により、排尿困難を悪化させる恐れがある]。
2).【経口】うっ血性心不全のある患者[抗コリン作用により、心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させる恐れがある]。
3).【経口】重篤な心疾患のある患者[心筋梗塞に併発する徐脈、心筋梗塞に併発する房室伝導障害には、アトロピンはときに過度の迷走神経遮断効果として心室頻脈、心室細動をおこすことがある]。
4).【経口】潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸が現れることがある]。
5).【経口】甲状腺機能亢進症の患者[抗コリン作用により、頻脈、体温上昇等の交感神経興奮様症状増強する恐れがある]。
6).【経口】高温環境にある患者[抗コリン作用により発汗抑制がおこり、体温調節が困難になる恐れがある]。
7).【経口】開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.眼科用剤として用いる場合:小児。
(重要な基本的注意)
1.経口用剤として用いる場合:視調節障害、散瞳等をおこすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように注意する。
2.眼科用剤として用いる場合:散瞳又は視調節麻痺がおこるので、本剤投与中の患者には、散瞳又は視調節麻痺が回復するまで自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意する。また、眼科用剤として用いる場合、サングラスを着用するなど、太陽光や強い光を直接見ないように注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.経口用剤として用いる場合:
1).【経口】抗コリン作用を有する製剤(三環系抗うつ剤(アミトリプチリン、イミプラミン等)、フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン、フルフェナジン等)、イソニアジド、抗ヒスタミン剤等)[相加的に抗コリン作用が増強する恐れがあるので、減量するなど慎重に投与する(ともに抗コリン作用を有する)]。
2).【経口】MAO阻害剤(サフラジン)[抗コリン作用が増強する恐れがある(MAO阻害剤には肝薬物代謝酵素を阻害する作用がある)]。
3).【経口】強心配糖体製剤<経口>(ジギトキシン<経口>等)[強心配糖体製剤の毒性を増強する恐れがあるので、併用する場合には慎重に投与する(本剤の腸管運動抑制作用により、強心配糖体製剤の消化管通過が遅延し、吸収が促進されると考えられる)]。
2.眼科用剤として用いる場合:三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、抗ヒスタミン剤[本剤の作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与する(ともに抗コリン作用を有する)]。
(高齢者への投与)
1.経口用剤として用いる場合:一般に高齢者では抗コリン作用による緑内障、記銘障害、口渇、排尿困難、便秘等が現れやすいので慎重に投与する。
2.眼科用剤として用いる場合:一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
経口用剤として用いる場合:
1.【経口】妊婦:胎児に頻脈等をおこすことがあるので、妊娠中の婦人には投与しないことが望ましい。
2.【経口】授乳婦:新生児に頻脈等をおこすことがあるので、授乳中の婦人には投与しないことが望ましく、また、乳汁分泌抑制されることがある。
(小児等への投与)
1.経口用剤として用いる場合:小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.眼科用剤として用いる場合:全身の副作用がおこりやすいので、幼児・小児には0.25%液を使用することが望ましい。
(適用上の注意)
眼科用剤として用いる場合:
投与時:
1.点眼に際しては原則として患者は仰臥位をとり、患眼を開瞼させ、結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼し、涙嚢部を圧迫させた後開瞼する。
2.眼軟膏として塗布・点眼後、結膜嚢からあふれ出たものは拭きとる。
(その他の注意)
眼科用剤として用いる場合:長期にわたり散瞳していると虹彩が癒着するという報告がある。
(保管上の注意)
遮光、気密容器。
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