処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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レミニール内用液4mg/mLの基本情報
基本情報
脳内の神経伝達物質(アセチルコリン)の量を増やしアルツハイマー病などの認知症における記憶障害(もの忘れ)、実行機能障害(問題解決能力の低下)、見当識障害(時間や場所の見当がつかない)などの症状の進行を遅らせる薬
- アリセプト
- レミニール
- イクセロン リバスタッチ
- 軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
- 通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する
- なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 1日8mg投与は有効用量ではなく、消化器系副作用の発現を抑える目的なので、原則として4週間を超えて使用しないこと
- 7.2. 中等度肝障害患者(Child−Pugh分類を肝機能の指標とした中等度<B>の肝障害患者)では、4mgを1日1回から開始し少なくとも1週間投与した後、1日8mg(4mgを1日2回)を4週間以上投与し、増量する(ただし、1日16mgを超えないこと)〔9.3肝機能障害患者の項、16.6.2参照〕
- 7.3. 副作用を軽減するため、食後に投与することが望ましい
- 7.4. 医療従事者、家族等の管理のもとで投与すること
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 原則禁止
- 重度肝障害
- 重度腎障害
- Child−Pugh分類を肝機能の指標とした重度<C>の肝障害
- クレアチニンクリアランス9mL/分未満
- 注意
- 肝機能障害
- 気管支喘息
- 錐体外路障害
- 痙攣性疾患
- 消化管閉塞
- 消化性潰瘍
- 腎機能障害
- 心筋梗塞
- 心筋症
- 心疾患
- 低カリウム血症
- 電解質異常
- てんかん
- 洞不全症候群
- パーキンソン症候群
- パーキンソン病
- 閉塞性肺疾患
- 弁膜症
- 下部尿路閉塞
- 房室接合部伝導障害
- 心房内伝導障害
- 中等度肝障害
- アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患
- Child−Pugh分類を肝機能の指標とした中等度<B>の肝障害
- 消化管手術直後
- 膀胱手術直後
- 投与に際する指示
- 中等度肝障害
- Child−Pugh分類を肝機能の指標とした中等度<B>の肝障害
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- コリン作動薬
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- アセチルコリン
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- ベタネコール
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- アクラトニウム
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- コリンエステラーゼ阻害剤
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- ネオスチグミン
- コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下
- スキサメトニウム
- 筋弛緩作用が増強
- ジゴキシン
- 著しい心拍数の低下
- β−遮断剤
- 著しい心拍数の低下
- プロプラノロール
- 著しい心拍数の低下
- アテノロール
- 著しい心拍数の低下
- カルベジロール
- 著しい心拍数の低下
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 相互に作用が減弱
- アトロピン
- 相互に作用が減弱
- ブチルスコポラミン
- 相互に作用が減弱
- トリヘキシフェニジル
- 相互に作用が減弱
- ビペリデン
- 相互に作用が減弱
- アミトリプチリン
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- フルボキサミン
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- パロキセチン
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- キニジン
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- イトラコナゾール
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- エリスロマイシン
- 本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐
- 非ステロイド系抗炎症剤
- 消化器症状を悪化
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年9月更新)
・処方し慣れていて、効果および副作用の判断になれている。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・副作用が少ない。導入にはよい。効果は薄い。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・他の薬剤より進行予防効果が高く、周辺症状を抑制する作用がある。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・リバスチグミンもいいが、かぶれる人がいる。レミニールはバランス良いとは思うが時々分2がネックになる。独居老人などでは分1が限度となる。(50歳代診療所勤務医、脳神経内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年1月更新)
・アセチルコリンエステラーゼ阻害作用に加えて、ニコチン性アセチルコリン受容体に対する増強作用を持っており、それら二つの作用により脳内のアセチルコリンの濃度を高め、神経伝達物質の放出を促進するとともに、受容体の感受性を亢進し、また神経細胞を保護する。天然由来の構造体であることが大きな特徴。ガランタミン主作用のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用に加え、アロステリック増強作用を併せ持つ。(60歳代病院勤務医、脳神経外科)
・以前はドネペジルを使用することが多かったのですが、初期の認知症には長く効いているようだが、BPSDが出現する程度の患者では、さらに悪化する印象が強く、ドネペジル以外を処方するようになった。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・他のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤に比して、投与時に興奮傾向になるような副作用も少なく、PAM効果を有することもあり、総合的にみてレミニールが最も多い。(50歳代病院勤務医、脳神経内科)
・処方しても、認知症は変わりません。5年くらい内服を続けて見て、認知症が進まなかったから効いていると判断できると患者さんや家族に話して出しています。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年12月更新)
・アリセプトはagitationが時にありますが、レミニールはないので、まずはレミニールを使用します。パッチは他の飲み薬がある場合にはかえって面倒と不評でした。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・意欲低下にはアリセプト、やや興奮性の人にはメマリー、服薬拒否の人にはリバスタッチ、と使い分けています。効果の面では実感がありません。レミニールがいいことは副作用の少ない点でしょうか。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・ドネペジル、リバスチグミンより消化器への作用が少ない。メマンチンとは対象となる患者像が異なる。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・なんと言ってもアリセプトと思っていましたが、使っているうちにレミニールの方がBPSDに聞く症例が多いような印象です。(50歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年8月更新)
・少し鎮静がかかり、夜間の不穏がやや減る印象があります。とはいえもちろん、日中の傾眠などの副作用で断念することもありますが。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
・アリセプトより効果を感じますが、やはり嘔気などの副作用は多いです。(30歳代病院勤務医、総合診療科)
・周辺症状に有効なのが良いです。患者を介護する家族からも効果があると言われます。(40歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年2月更新)
・従来のアルツハイマー型認知症治療薬であるドネペジルと異なり、アロステリック増強作用を合わせ持ち、易怒性など認知症の周辺症状にも治療効果が期待できる。(30代病院勤務医、精神科)
・軽症から中等度の認知症まで、広範囲に投与できる。作用機序から、周辺症状にも有用である。(50代病院勤務医、その他の診療科)
・心機能を低下させない。吐き気、めまいを生じにくい。眠気が起きにくいので、食欲の低下が少ない。(60代開業医、循環器内科)
・前頭葉の血流改善効果のためか、怒りっぽくなりにくい。(50代開業医、その他の診療科)
・アリセプトより興奮が少ない。1日2回の内服は面倒。(40代病院勤務医、一般内科)
添付文書
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
5.2. 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
5.3. アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において、本剤の有効性は確認されていない。
5.4. 他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。
通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 1日8mg投与は有効用量ではなく、消化器系副作用の発現を抑える目的なので、原則として4週間を超えて使用しないこと。
7.2. 中等度肝障害患者(Child−Pugh分類を肝機能の指標とした中等度<B>の肝障害患者)では、4mgを1日1回から開始し少なくとも1週間投与した後、1日8mg(4mgを1日2回)を4週間以上投与し、増量する(ただし、1日16mgを超えないこと)〔9.3肝機能障害患者の項、16.6.2参照〕。
7.3. 副作用を軽減するため、食後に投与することが望ましい。
7.4. 医療従事者、家族等の管理のもとで投与すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 失神(0.1%)、徐脈(1.1%)、心ブロック(1.3%)、QT延長(0.9%)〔9.1.1、9.1.2参照〕。
11.1.2. 急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明):発熱、紅斑、多数の小膿疱等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.3. 肝炎(頻度不明)。
11.1.4. 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 感染症及び寄生虫症:(1〜5%未満)鼻咽頭炎、(1%未満)膀胱炎、尿路感染。
2). 血液及びリンパ系障害:(1〜5%未満)貧血。
3). 過敏症:(1%未満)発疹、そう痒症、顔面浮腫、(頻度不明)薬疹、全身性皮疹、蕁麻疹。
4). 代謝及び栄養障害:(5%以上)食欲不振、食欲減退、(1%未満)脱水。
5). 精神障害:(1〜5%未満)不眠症、(1%未満)激越、怒り、攻撃性、不安、譫妄、落ち着きのなさ、幻覚、(頻度不明)うつ病、幻視、幻聴。
6). 神経系障害:(1〜5%未満)頭痛、浮動性めまい、(1%未満)意識消失、傾眠、痙攣、体位性めまい、振戦、アルツハイマー型認知症の悪化、パーキンソニズム、(頻度不明)嗜眠、味覚異常、過眠症、錯感覚、錐体外路障害。
7). 眼障害:(頻度不明)霧視。
8). 耳及び迷路障害:(頻度不明)耳鳴。
9). 心臓障害:(1〜5%未満)心室性期外収縮、(1%未満)上室性期外収縮、心房細動、動悸。
10). 血管障害:(1〜5%未満)高血圧、(1%未満)低血圧、(頻度不明)潮紅。
11). 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(1%未満)咳嗽。
12). 胃腸障害:(5%以上)悪心(14.9%)、嘔吐(12.4%)、下痢、(1〜5%未満)腹痛、便秘、上腹部痛、胃不快感、(1%未満)胃炎、腹部膨満、消化不良、胃潰瘍、腸炎、萎縮性胃炎、腹部不快感、レッチング。
13). 肝胆道系障害:(1%未満)肝機能異常。
14). 皮膚及び皮下組織障害:(1%未満)湿疹、皮下出血、多汗症、紅斑。
15). 筋骨格系及び結合組織障害:(1%未満)背部痛、筋力低下、(頻度不明)筋痙縮。
16). 腎及び尿路障害:(1%未満)頻尿、尿失禁、血尿。
17). 全身障害及び投与局所様態:(1〜5%未満)倦怠感、異常感、(1%未満)無力症、発熱、胸痛、疲労、歩行障害。
18). 臨床検査:(1〜5%未満)体重減少、肝機能検査値異常、CK増加、尿中白血球陽性、血圧上昇、血中ブドウ糖増加、(1%未満)尿中血陽性、血中トリグリセリド増加、尿中赤血球陽性、白血球数増加、血中コレステロール増加、LDH増加、血中カリウム減少、血圧低下、血中尿酸増加、心電図異常、総蛋白減少。
19). 傷害、中毒及び処置合併症:(1〜5%未満)転倒・転落。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. アルツハイマー型認知症患者では運転能力や機械操作能力が徐々に低下し、また、本剤によりめまい、眠気が起こる可能性があるので、本剤投与中(特に投与開始の数週間)は、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意するよう指導すること。
8.2. アルツハイマー型認知症患者では、体重減少が認められることがあり、また、本剤を含むコリンエステラーゼ阻害剤において、体重減少が報告されているので、治療中は体重の変化に注意すること。
8.3. 本剤投与で効果が認められない場合、漫然と投与しないこと。
8.4. 他のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用のある同効薬<アルツハイマー型認知症>(ドネペジル等)と併用しないこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を有する患者や電解質異常(低カリウム血症等)のある患者等:徐脈、心ブロック、QT延長等があらわれることがあるので、重篤な不整脈に移行しないよう観察を十分に行うこと〔11.1.1参照〕。
9.1.2. 洞不全症候群、心房内伝導障害及び房室接合部伝導障害等の心疾患のある患者:迷走神経刺激作用により徐脈あるいは不整脈を起こす可能性がある〔11.1.1参照〕。
9.1.3. 消化性潰瘍の既往歴のある患者、消化管閉塞のある患者又は消化管手術直後の患者:胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進により症状が悪化する可能性がある〔10.2参照〕。
9.1.4. 下部尿路閉塞のある患者、又は膀胱手術直後の患者:症状が悪化する可能性がある。
9.1.5. てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣発作を誘発する可能性がある(また、アルツハイマー型認知症に伴い、痙攣発作がみられることがある)。
9.1.6. 気管支喘息又は閉塞性肺疾患の既往歴のある患者:気管支平滑筋の収縮及び気管支粘液分泌の亢進により症状が悪化する可能性がある。
9.1.7. 錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)のある患者:線条体のコリン系神経を亢進することにより、症状を誘発又は増悪する可能性がある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:本剤の血中濃度が上昇するおそれがある〔16.6.3参照〕。
9.2.1. 重度腎障害患者(クレアチニンクリアランス9mL/分未満):投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:本剤の血中濃度が上昇するおそれがある〔7.2、16.6.2参照〕。
9.3.1. 重度肝障害患者(Child−Pugh分類を肝機能の指標とした重度<C>の肝障害患者):投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、動物実験(ラット)で乳腺への移行が認められている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(相互作用)
本剤は主としてCYP2D6及びCYP3A4により代謝される。
10.2. 併用注意:
1). コリン作動薬(アセチルコリン、ベタネコール、アクラトニウム等)、コリンエステラーゼ阻害剤(ネオスチグミン等)[コリン刺激作用が増強され著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある(本剤とこれらの薬剤のコリン作動作用が相加的に増強される)]。
2). スキサメトニウム[麻酔時のスキサメトニウムの筋弛緩作用が増強される可能性がある(本剤が、スキサメトニウムの脱分極性筋弛緩作用を増強する)]。
3). ジゴキシン、β遮断剤(プロプラノロール、アテノロール、カルベジロール等)[著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある(伝導抑制作用が相加的に増強される)]。
4). 抗コリン剤(アトロピン、ブチルスコポラミン、トリヘキシフェニジル、ビペリデン等)[相互に作用が減弱する可能性がある(本剤とこれらの薬剤の作用が、相互に拮抗する)]。
5). アミトリプチリン、フルボキサミン、パロキセチン、キニジン等[本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐等がおこる可能性がある(これらの薬剤のCYP2D6阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
6). イトラコナゾール、エリスロマイシン等[本剤の血中濃度が上昇し悪心・嘔吐等がおこる可能性がある(これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
7). 非ステロイド性消炎鎮痛剤〔9.1.3参照〕[本剤とこれらの薬剤の併用により消化器症状を悪化させる可能性がある(本剤のコリン作動性作用による胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進が、これらの薬剤による消化器症状を悪化させる可能性がある)]。
(過量投与)
13.1. 徴候、症状
他のコリン作動薬の過量投与時と同様に、筋力低下又は筋線維束収縮に加え、重度悪心、嘔吐、消化管痙攣、流涎、流涙、排尿、排便、発汗、徐脈、低血圧、虚脱及び痙攣等の副作用が発現する可能性があり、呼吸筋弛緩により、死に至る可能性もある。
13.2. 処置
過量投与時、症状に応じて、アトロピン等の抗コリン剤の投与を行う。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.2. 分包品においては、包装のまま服用しないように指導すること。
14.2. 薬剤服用時の注意
14.2.3. 内服用にのみ使用させること。
(取扱い上の注意)
20.1. 小児の手の届かない所に保管すること。
20.3. 凍結を避けて保管すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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