処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アンプリット錠10mgの基本情報
基本情報
脳内のノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質の働きを改善し、意欲を高め、憂うつな気分などを改善する薬
- アモキサン
- プロチアデン
- うつ状態
- うつ病
- ロフェプラミンとして、初期用量1回10〜25mgを1日2〜3回経口投与し、1日150mgまで漸増する
- なお、年齢・症状により適宜減量する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 心筋梗塞の回復初期
- 閉塞隅角緑内障
- モノアミン酸化酵素阻害剤投与中
- 慎重投与
- 開放隅角緑内障
- 眼内圧亢進
- 狭心症
- 痙攣性疾患
- 甲状腺機能亢進症
- 刺激伝導障害
- 自殺企図
- 自殺念慮
- 重篤な肝障害
- 重篤な腎障害
- 心筋梗塞
- 心疾患
- 心不全
- 低血圧
- てんかん
- 排尿困難
- 発作性頻拍
- 不整脈
- 高度慢性便秘
- 脳器質障害
- 統合失調症素因
- 衝動性が高い併存障害
- 躁うつ病
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
- 注意
- 24歳以下(0歳〜24歳)
- 50歳以上(50歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 発汗
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 不穏
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 全身痙攣
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 異常高熱
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 昏睡
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 霧視
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 便秘
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 眠気
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 散瞳
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 口内乾燥
- 交感神経作動薬
- 過度の交感神経興奮刺激が起こり血圧の異常上昇・不整脈
- エピネフリン
- 過度の交感神経興奮刺激が起こり血圧の異常上昇・不整脈
- 中枢抑制剤
- 眠気・脱力感・倦怠感・ふらつき等の副作用が増強
- バルビツール酸誘導体
- 眠気・脱力感・倦怠感・ふらつき等の副作用が増強
- フェノチアジン系トランキライザー
- 類似化合物<イミプラミン>で作用が増強
- キニジン
- 類似化合物<イミプラミン>で作用が増強
- メチルフェニデート
- 類似化合物<イミプラミン>で作用が増強
- 黄体・卵胞ホルモン剤
- 類似化合物<イミプラミン>で作用が増強
- シメチジン
- 類似化合物<イミプラミン>で作用が増強
- 血圧降下剤
- 類似化合物<イミプラミン・アミトリプチリン等>で降圧剤の作用を減弱
- グアネチジン
- 類似化合物<イミプラミン・アミトリプチリン等>で降圧剤の作用を減弱
- ベタニジン
- 類似化合物<イミプラミン・アミトリプチリン等>で降圧剤の作用を減弱
- 全身麻酔
- 本剤の作用が増強
- 抗不安薬
- 本剤の作用が増強
- エタノール摂取
- 本剤の作用が増強
- 肝酵素誘導作用をもつ医薬品
- 本剤の作用が減弱
- バルビツール酸誘導体
- 本剤の作用が減弱
- リファンピシン類
- 本剤の作用が減弱
- フェニトイン
- 類似化合物<イミプラミン>でフェニトイン中毒症状<運動失調等>
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
- 類似化合物<イミプラミン等>で抑うつが再発又は悪化
- アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
処方理由
添付文書
うつ病・うつ状態。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮する。
ロフェプラミンとして、初期用量1回10〜25mgを1日2〜3回経口投与し、1日150mgまで漸増する。なお、年齢・症状により適宜減量する。
承認前の調査683例中報告された副作用は36.7%(251例)で、主な副作用は口渇15.8%(108件)、便秘10.0%(68件)等の抗コリン作用症状、眠気5.6%(38件)、不眠5.0%(34件)等の精神神経系症状、食欲不振3.5%(24件)、悪心3.2%(22件)等の消化器症状であった。
承認後における使用成績調査(6年間)3,992例中報告された副作用は14.6%(779例)で、主な副作用は口渇5.2%(209件)、便秘3.4%(136件)等の抗コリン作用症状、眠気1.7%(68件)、ふらつき1.0%(38件)等の精神神経系症状であった。
1.重大な副作用(頻度不明)
Syndrome malin(悪性症候群):無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、他の三環系抗うつ剤投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
2.重大な副作用(類薬):他の三環系抗うつ剤(イミプラミン)で次記の重大な副作用が報告されている。
1).麻痺性イレウス:腸管麻痺(初期症状:食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部膨満あるいは腹部弛緩、腸内容物うっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することが報告されているので、腸管麻痺が認められた場合には投与を中止する。なお、この悪心・嘔吐は本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意する。
2).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることが報告されているので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行う。
3.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).循環器:(0.1〜5%未満)動悸、頻脈、血圧低下。
2).精神神経系:(0.1〜5%未満)パーキンソン様症状(眩暈、ふらつき、眠気、不眠、振戦等)、倦怠感、頭痛・頭重、焦燥、興奮、知覚異常、身体異常感、しびれ感等、(0.1%未満)運動失調、口周囲不随意運動、構音障害、譫妄、病的体験等。
3).抗コリン作用:(5%以上)口渇、(0.1〜5%未満)便秘、排尿困難、尿閉、視調節障害、鼻閉。
4).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹等。
5).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等、(0.1%未満)黄疸。
6).消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、(0.1%未満)下痢、腹痛、口内苦味感。
7).その他:(0.1〜5%未満)発汗、(0.1%未満)熱感、浮腫。
(禁忌)
1.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.三環系抗うつ剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
3.心筋梗塞の回復初期の患者[頻脈等が現れることがあり、症状が悪化する恐れがある]。
4.モノアミン酸化酵素阻害剤投与中の患者。
(慎重投与)
1.開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.排尿困難又は眼内圧亢進等のある患者[本剤は抗コリン作用を有するため、症状が悪化することがある]。
3.心不全・心筋梗塞・狭心症・不整脈(発作性頻拍・刺激伝導障害等)等の心疾患のある患者又は甲状腺機能亢進症の患者[動悸、頻脈等循環器系に影響を及ぼすことがある]。
4.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある]。
5.躁うつ病患者[躁転、自殺企図が現れることがある]。
6.脳器質障害又は統合失調症素因のある患者[精神症状を増悪させることがある]。
7.衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある]。
8.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図が現れることがある]。
9.重篤な肝障害・重篤な腎障害のある患者[代謝・排泄障害により副作用が現れる恐れがある]。
10.低血圧の患者[高度の血圧低下が現れる恐れがある]。
11.高度慢性便秘のある患者[本剤は抗コリン作用を有するため、症状が悪化する恐れがある]。
12.高齢者。
13.小児等。
(重要な基本的注意)
1.眠気、運動失調等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
2.うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図の恐れがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察する。
3.不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等が現れることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されているので、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、不安増悪、焦燥増悪、興奮増悪、パニック発作増悪、不眠増悪、易刺激性増悪、敵意増悪、攻撃性増悪、衝動性増悪、アカシジア増悪/精神運動不穏増悪、軽躁増悪、躁病増悪等が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行う。
4.自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめる。
5.家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化が現れるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導する。
6.投与量の急激な減少ないし投与の中止により、嘔気、頭痛、倦怠感、易刺激性、情動不安、睡眠障害等の離脱症状が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。
(相互作用)
1.併用禁忌:モノアミン酸化酵素阻害剤[発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等が現れることがあるので、モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また本剤からモノアミン酸化酵素阻害剤に切り替える場合には、2〜3日間の間隔をおくことが望ましい(モノアミン酸化酵素阻害剤がカテコールアミンの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させ、また本剤がアドレナリン作動性神経終末でのカテコールアミンの再取り込みを阻害し、受容体でのカテコールアミン濃度を上昇させると考えられている)]。
2.併用注意:
1).抗コリン作動薬[霧視、便秘、眠気、散瞳、口内乾燥等が現れることがある(相互に抗コリン作用を増強すると考えられている)]。
2).アドレナリン作動薬(アドレナリン等)[過度の交感神経興奮刺激が起こり血圧の異常上昇・不整脈等が現れることがある(本剤がアドレナリン作動性神経終末でのカテコールアミンの再取り込みを阻害し、受容体でのカテコールアミン濃度を上昇させると考えられている)]。
3).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)[眠気・脱力感・倦怠感・ふらつき等の副作用が増強されることがある(相互に鎮静作用等の中枢神経抑制作用を増強すると考えられている)]。
4).フェノチアジン系抗精神病薬[類似化合物<イミプラミン>で作用が増強するとの報告がある(相互に代謝を阻害し、各々の血中濃度が上昇すると考えられている)]。
5).降圧剤(グアネチジン、ベタニジン等)[類似化合物<イミプラミン・アミトリプチリン等>で降圧剤の作用を減弱させるとの報告がある(三環系抗うつ剤はアドレナリン作動性神経終末で降圧剤の取り込みを阻害すると考えられている)]。
6).全身麻酔剤、抗不安剤、アルコール[本剤の作用が増強される恐れがある(相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられている)]。
7).キニジン、メチルフェニデート、黄体・卵胞ホルモン製剤、シメチジン[類似化合物<イミプラミン>で作用が増強するとの報告がある(これらの薬剤によりイミプラミンの肝代謝が阻害され、血中濃度が上昇すると考えられている)]。
8).肝代謝酵素誘導作用を持つ薬剤(バルビツール酸誘導体、リファンピシン等)[本剤の作用が減弱される恐れがある(肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下すると考えられている)]。
9).フェニトイン[類似化合物<イミプラミン>でフェニトイン中毒症状<運動失調等>が現れるとの報告がある(イミプラミンがフェニトインの肝代謝を阻害し、血中濃度が上昇すると考えられている)]。
10).スルファメトキサゾール・トリメトプリム[類似化合物<イミプラミン等>で抑うつが再発又は悪化するとの報告がある(機序は明らかでないが、イミプラミンの代謝が促進、又はスルファメトキサゾール・トリメトプリムがイミプラミンとレセプター部位で拮抗すると考えられている)]。
(高齢者への投与)
高齢者では、起立性低血圧、ふらつき、抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘、眼内圧亢進等が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[三環系抗うつ剤(イミプラミン)の動物実験で催奇形作用が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した。
2.主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。
3.動物実験(ラット)における大量投与で水晶体の縫合線の明瞭化及び角膜の小空胞化が認められたとの報告がある。
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