処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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マドパー配合錠の基本情報
基本情報
脳内に移行しドパミンへ変化し、パーキンソン病における手足の震えや筋肉のこわばりなどを改善する薬
- ネオドパストン,メネシット
- イーシー・ドパール,ネオドパゾール,マドパー
- スタレボ
- デュオドーパ配合経腸用
- パーキンソン症候群
- パーキンソン病
- 1.レボドパ未投与例の場合:初回1日量1〜3錠を1〜3回に分けて、食後に経口投与し、2〜3日毎に1日量1〜2錠ずつ漸増し、維持量として1日3〜6錠を経口投与する
- 2.レボドパ投与例の場合:初回1日量は投与中のレボドパ量の約1/5に相当するレボドパ量(本剤1錠中レボドパ100mg含有)に切り替え、1〜3回に分けて、食後に経口投与し、漸増もしくは漸減し、維持量として1日量3〜6錠を経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
- 閉塞隅角緑内障
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 閉塞隅角緑内障
- 慎重投与
- 胃潰瘍
- 肝障害
- 気管支喘息
- 骨軟化症
- 自殺傾向
- 重篤な心疾患
- 十二指腸潰瘍
- 腎障害
- 精神症状
- 糖尿病
- 内分泌系疾患
- 慢性開放隅角緑内障
- 重篤な肺疾患
- 注意
- 閉塞隅角緑内障
- レボドパ単味製剤の投与を受けていない
- レボドパ単味製剤投与中
- 投与に際する指示
- レボドパ単味製剤の投与を受けていない
- レボドパ単味製剤投与中
- 希望禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 注意
- 高齢者
- 慎重投与
- 25歳以下(0歳〜25歳)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- レセルピン
- 脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱
- テトラベナジン
- 脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱
- フェノチアジン系薬剤
- 本剤の作用が減弱
- クロルプロマジン
- 本剤の作用が減弱
- ブチロフェノン系製剤
- 本剤の作用が減弱
- ハロペリドール
- 本剤の作用が減弱
- ペロスピロン
- 本剤の作用が減弱
- 塩酸パパベリン製剤
- 本剤の作用が減弱
- 鉄剤<服用>
- 本剤の作用が減弱
- イソニアジド
- 本剤の作用が減弱
- 血圧降下剤
- 作用を増強
- メチルドパ
- 作用を増強
- レセルピン
- 作用を増強
- 節遮断剤
- 作用を増強
- 抗パーキンソン剤
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- アマンタジン
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- ブロモクリプチン
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- タリペキソール
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- ドロキシドパ
- 精神神経系及び循環器系の副作用が増強
- NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤
- 本剤の作用を増強
- メマンチン塩酸塩
- 本剤の作用を増強
- 全身麻酔
- 不整脈
- ハロタン
- 不整脈
- 蛋白質が多い食事
- 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>
処方理由
添付文書
パーキンソン病・パーキンソン症候群。
1.レボドパ未投与例の場合:初回1日量1〜3錠を1〜3回に分けて、食後に経口投与し、2〜3日毎に1日量1〜2錠ずつ漸増し、維持量として1日3〜6錠を経口投与する。
2.レボドパ投与例の場合:初回1日量は投与中のレボドパ量の約1/5に相当するレボドパ量(本剤1錠中レボドパ100mg含有)に切り替え、1〜3回に分けて、食後に経口投与し、漸増もしくは漸減し、維持量として1日量3〜6錠を経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
承認時までの調査及び承認時以降の調査3,206例において、副作用は577例(18.0%)に認められた。主な副作用は、不随意運動252件(7.9%)、嘔気・嘔吐119件(3.7%)、食欲不振60件(1.9%)、幻覚45件(1.4%)、不眠31件(1.0%)等であった(副作用調査終了時)。
1.重大な副作用
1).Syndrome malin(悪性症候群)(頻度不明):急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度筋硬直、不随意運動、ショック状態等が現れることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行う。
2).幻覚、抑うつ(以上0.1〜5%未満)、錯乱(0.1%未満):幻覚、抑うつ、錯乱が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行う。
3).胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化(0.1%未満):胃潰瘍悪化・十二指腸潰瘍悪化が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止する。
4).溶血性貧血、血小板減少(頻度不明):溶血性貧血、血小板減少が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).突発的睡眠(頻度不明):前兆のない突発的睡眠が現れることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行う。
6).閉塞隅角緑内障(頻度不明):急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).精神神経系:(5%以上)不随意運動(顔面不随意運動、頚部不随意運動、口不随意運動、四肢不随意運動等)[減量又は休薬するなど適切な処置を行う]、(頻度不明)傾眠、病的賭博、病的性欲亢進、ドパミン調節障害症候群、(0.1〜5%未満)*焦燥感、*精神高揚、*譫妄、*不安[*:減量又は休薬するなど適切な処置を行う]、不眠、頭痛・頭重、眩暈、眠気、筋緊張低下、(0.1%未満)突発性硬直、構音障害。
2).消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、食欲不振、口渇、嘔吐、便秘、腹痛、胃部不快感、下痢、胸やけ、口内炎、腹部膨満感、(0.1%未満)唾液分泌過多。
3).泌尿器:(0.1%未満)排尿異常。
4).血液:(頻度不明)白血球減少[投与を中止する]。
5).皮膚:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)蕁麻疹様湿疹[投与を中止する]、四肢皮膚色素沈着、口唇の水ぶくれ、脱毛。
6).循環器:(0.1〜5%未満)動悸、立ちくらみ、血圧低下、(0.1%未満)不整脈。
7).眼:(0.1%未満)視覚異常。
8).肝臓:(5%以上)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、(頻度不明)Al−P上昇[投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい]。
9).その他:(頻度不明)唾液の変色・痰の変色・口腔内粘膜の変色・汗の変色・尿の変色・便の変色等(唾液の黒色変色・痰の黒色変色・口腔内粘膜の黒色変色・汗の黒色変色・尿の黒色変色・便の黒色変色等)、(0.1〜5%未満)発汗、胸痛、脱力感・倦怠感、浮腫、(0.1%未満)のぼせ感。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化する恐れがある]。
(慎重投与)
1.肝障害又は腎障害のある患者。
2.胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.糖尿病患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告がある]。
4.重篤な心疾患・重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
5.慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化する恐れがある]。
6.自殺傾向など精神症状のある患者[精神症状が悪化する恐れがある]。
7.骨軟化症の患者。
8.25歳以下の患者。
(重要な基本的注意)
1.閉塞隅角緑内障の恐れのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。
2.既にレボドパ単味製剤投与中の患者に対して本剤を投与する場合には、レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与する(但し、その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない)。
3.レボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量する。
4.長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象が現れることがあるので、適切な処置を行う。
1).長期投与によりWearing−off現象(up and down現象)が現れた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増すなどの処置を行う。
2).長期投与によりon and off現象が現れた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う(症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行う)。
5.前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意する。
6.セレギリン塩酸塩等(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩等の添付文書を参照する。
7.レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されている。また、レボドパを投与された患者において、衝動制御障害に加えてレボドパを必要量を超えて求めるドパミン調節障害症候群が報告されている。患者及び家族等に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにも関わらず持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害、ドパミン調節障害症候群の症状を説明し、これらの症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
(相互作用)
併用注意:
1.レセルピン製剤、テトラベナジン[脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱する恐れがある(脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる)]。
2.抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等)、ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等)、その他(ペロスピロン等))[本剤の作用が減弱することがある(これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される)]。
3.パパベリン塩酸塩[本剤の作用が減弱する恐れがある(明確な機序は不明であるが、次のような説がある:1)パパベリン塩酸塩が線条体でのドパミン受容体を遮断する、2)パパベリン塩酸塩がアドレナリン作動性神経小胞でレセルピン様作用を示す)]。
4.鉄剤<経口>[本剤の作用が減弱する恐れがある(キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある)]。
5.イソニアジド[本剤の作用が減弱する恐れがある(機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている)]。
6.血圧降下剤(メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等)[血圧降下剤の作用を増強することがある(レボドパに降圧作用があるため、相加作用により血圧降下剤の作用を増強する)]。
7.他の抗パーキンソン剤(抗コリン剤、アマンタジン、ブロモクリプチン、タリペキソール、ドロキシドパ等)[精神神経系及び循環器系の副作用が増強することがある(長期投与により、大脳皮質におけるアセチルコリン系感受性が亢進し、精神症状や心血管系の症状を呈しやすくなる)]。
8.NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)[本剤の作用を増強する恐れがある(これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある)]。
9.全身麻酔剤(ハロタン等)[不整脈を起こす恐れがある(末梢でドパミンはβ1アドレナリン受容体に作用し強心作用を示し、ハロタンは心筋の被刺激性亢進作用を示す)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用が現れる恐れがあるので注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.動物実験で催奇形作用が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[ウサギで、胸骨核癒合、過剰頚椎骨(120mg/kg/日)が報告されている]。
2.授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせる[乳汁分泌抑制される恐れがあり、また動物実験(ラット)でレボドパ及びベンセラジドの乳汁移行が知られている]。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
ニトロプルシドナトリウム水和物の検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性になる場合がある。
(過量投与)
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに嘔気、嘔吐、不整脈等が起こる恐れがあるので、このような場合には、呼吸器や心機能を観察しながら胃洗浄等の適切な処置を行う。
(適用上の注意)
1.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
2.調剤時:アルカリ性薬剤との調剤<一包化>により着色変化を起こすことがあるので注意する。
(その他の注意)
1.動物実験(幼若ラット)において、ベンセラジド塩酸塩による骨端軟骨板内軟骨性骨化異常(骨端閉鎖不全)が報告されている。
2.抗パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジー)を通常軽減しない(場合によってはこのような症状を増悪顕性化させることがある)。
3.悪性黒色腫が発現したとの報告がある。
4.高蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。
(保管上の注意)
遮光、吸湿注意。
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