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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

アーテン散1%の基本情報

一般名
製薬会社
薬価・規格
15.5円(1%1g)
添付文書

基本情報

薬効分類
抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)

抗コリン作用により、脳内のドパミン作用を強め、パーキンソン病における手足の震えなどの症状や抗精神病薬によるパーキンソン症候群などを改善する薬

抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)
  • アキネトン
  • アーテン
効能・効果
  • 特発性パーキンソニズム
  • 脳炎後パーキンソニズム
  • パーキンソニズム
  • 動脈硬化性パーキンソニズム
  • 向精神薬投与によるアカシジア
  • 向精神薬投与によるパーキンソニズム
  • 向精神薬投与によるジスキネジア<遅発性を除く>
注意すべき副作用
悪性症候群 、 発熱 、 無動緘黙 、 強度筋強剛 、 嚥下困難 、 頻脈 、 血圧変動 、 発汗 、 白血球増加 、 血清CK上昇
用法・用量(主なもの)
  • 〈特発性パーキンソニズム及びその他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性)〉通常成人にはトリヘキシフェニジル塩酸塩として、第1日目1mg、第2日目2mg、以後1日につき2mgずつ増量し、1日量6〜10mgを維持量として3〜4回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア〉通常成人にはトリヘキシフェニジル塩酸塩として、1日量2〜10mgを3〜4回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること
    • また、他剤から本剤に切り替える場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則である

副作用

主な副作用
興奮 、 神経過敏 、 気分高揚 、 多幸症 、 見当識障害 、 眠気 、 運動失調 、 眩暈 、 頭痛 、 倦怠感 、 悪心
重大な副作用
悪性症候群 、 発熱 、 無動緘黙 、 強度筋強剛 、 嚥下困難 、 頻脈 、 血圧変動 、 発汗 、 白血球増加 、 血清CK上昇 、 ミオグロビン尿 、 腎機能低下 、 精神錯乱 、 幻覚 、 せん妄 、 閉塞隅角緑内障
上記以外の副作用
嘔吐 、 食欲不振 、 口渇 、 便秘 、 排尿困難 、 尿閉 、 過敏症 、 発疹 、 心悸亢進 、 眼調節障害 、 散瞳

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 重症筋無力症
    • 閉塞隅角緑内障
  • 注意
    • 胃腸管に閉塞性疾患
    • 開放隅角緑内障
    • 肝機能障害
    • 高血圧
    • 腎機能障害
    • 前立腺肥大
    • 尿路に閉塞性疾患
    • 頻拍傾向
    • 不整脈
    • 栄養不良状態を伴う身体的疲弊
    • 脱水を伴う身体的疲弊
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
  • 希望禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 授乳婦
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 小児等(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
抗精神病薬
悪性症候群
抗うつ剤
悪性症候群
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
悪性症候群
抗精神病薬
発熱
抗うつ剤
発熱
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
発熱
抗精神病薬
無動緘黙
抗うつ剤
無動緘黙
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
無動緘黙
抗精神病薬
強度筋強剛
抗うつ剤
強度筋強剛
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
強度筋強剛
抗精神病薬
嚥下困難
抗うつ剤
嚥下困難
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
嚥下困難
抗精神病薬
頻脈
抗うつ剤
頻脈
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
頻脈
抗精神病薬
血圧変動
抗うつ剤
血圧変動
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
血圧変動
抗精神病薬
発汗
抗うつ剤
発汗
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
発汗
抗精神病薬
白血球増加
抗うつ剤
白血球増加
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
白血球増加
抗精神病薬
血清CK上昇
抗うつ剤
血清CK上昇
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
血清CK上昇
抗精神病薬
ミオグロビン尿
抗うつ剤
ミオグロビン尿
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
ミオグロビン尿
抗精神病薬
腎機能低下
抗うつ剤
腎機能低下
ドパミン作動系抗パーキンソン病薬
腎機能低下
抗コリン作用を有する薬剤
腸管麻痺
フェノチアジン系薬剤
腸管麻痺
三環系抗うつ剤
腸管麻痺
抗コリン作用を有する薬剤
食欲不振
フェノチアジン系薬剤
食欲不振
三環系抗うつ剤
食欲不振
抗コリン作用を有する薬剤
悪心
フェノチアジン系薬剤
悪心
三環系抗うつ剤
悪心
抗コリン作用を有する薬剤
嘔吐
フェノチアジン系薬剤
嘔吐
三環系抗うつ剤
嘔吐
抗コリン作用を有する薬剤
著しい便秘
フェノチアジン系薬剤
著しい便秘
三環系抗うつ剤
著しい便秘
抗コリン作用を有する薬剤
腹部の膨満
フェノチアジン系薬剤
腹部の膨満
三環系抗うつ剤
腹部の膨満
抗コリン作用を有する薬剤
腹部の弛緩
フェノチアジン系薬剤
腹部の弛緩
三環系抗うつ剤
腹部の弛緩
抗コリン作用を有する薬剤
腸内容物のうっ滞
フェノチアジン系薬剤
腸内容物のうっ滞
三環系抗うつ剤
腸内容物のうっ滞
抗コリン作用を有する薬剤
麻痺性イレウス
フェノチアジン系薬剤
麻痺性イレウス
三環系抗うつ剤
麻痺性イレウス
中枢抑制剤
本剤の作用が増強
フェノチアジン系薬剤
本剤の作用が増強
三環系抗うつ剤
本剤の作用が増強
モノアミン酸化酵素阻害剤
本剤の作用が増強
三環系抗うつ剤
精神錯乱・興奮・幻覚等の副作用が増強
抗パーキンソン剤
精神神経系の副作用が増強
レボドパ
精神神経系の副作用が増強
アマンタジン
精神神経系の副作用が増強

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1). 特発性パーキンソニズム。
2). その他のパーキンソニズム(脳炎後パーキンソニズム、動脈硬化性パーキンソニズム)。
3). 向精神薬投与によるパーキンソニズム・向精神薬投与によるジスキネジア<遅発性を除く>・向精神薬投与によるアカシジア。
(効能又は効果に関連する注意)
抗パーキンソン病薬はフェノチアジン系薬剤、レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない(場合によってはこのような症状を増悪顕性化させることがある)。

用法・用量(添付文書全文)

〈特発性パーキンソニズム及びその他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性)〉
通常成人にはトリヘキシフェニジル塩酸塩として、第1日目1mg、第2日目2mg、以後1日につき2mgずつ増量し、1日量6〜10mgを維持量として3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア〉
通常成人にはトリヘキシフェニジル塩酸塩として、1日量2〜10mgを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること。また、他剤から本剤に切り替える場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則である。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 悪性症候群(頻度不明):抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用及びドパミン作動系抗パーキンソン病薬との併用において、本剤及び併用薬の減量又は中止により、発熱、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇があらわれることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下があらわれることがある)。
11.1.2. 精神錯乱(頻度不明)、幻覚(頻度不明)、せん妄(頻度不明)。
11.1.3. 閉塞隅角緑内障(頻度不明):長期投与により閉塞隅角緑内障があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(頻度不明)興奮、神経過敏、気分高揚、多幸症、見当識障害、眠気、運動失調、眩暈、頭痛、倦怠感。
2). 消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、便秘。
3). 泌尿器:(頻度不明)排尿困難、尿閉。
4). 過敏症:(頻度不明)発疹。
5). 循環器:(頻度不明)心悸亢進。
6). 眼:(頻度不明)眼調節障害、散瞳。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.3. 重症筋無力症の患者[抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある]。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤投与中は定期的に隅角検査及び眼圧検査を行うことが望ましい。
8.2. 眠気、眼の調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.2. 前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者:抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある。
9.1.3. 不整脈又は頻拍傾向のある患者:抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある。
9.1.4. 高血圧の患者:抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある。
9.1.5. 高温環境にある患者:抗コリン作用により発汗抑制が起こりやすい。
9.1.6. 胃腸管に閉塞性疾患のある患者:抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある。
9.1.7. 動脈硬化性パーキンソン症候群の患者:精神神経系の副作用が起こりやすい。
9.1.8. 脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者:悪性症候群が起こりやすい。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:副作用が強くあらわれるおそれがある。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:副作用が強くあらわれるおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(小児等を対象とした臨床試験は実施していない)。
(高齢者)
せん妄、不安等の精神症状及び抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘等があらわれやすい。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). 抗コリン作用を有する薬剤(フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ剤等)[腸管麻痺(食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは腹部の弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと(なお、この悪心、嘔吐はフェノチアジン系薬剤等の制吐作用により不顕性化することもある)(相互に抗コリン作用が増強されるためと考えられている)]。
2). 中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等)[本剤の作用が増強されることがあり、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと(相互に中枢神経抑制作用が増強されるためと考えられている)。また、三環系抗うつ剤との併用では、精神錯乱・興奮・幻覚等の副作用が増強されることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと(相互に中枢神経抑制作用が増強されるためと考えられている)]。
3). 他の抗パーキンソン病薬(レボドパ、アマンタジン等)[精神神経系の副作用が増強されることがあるので、このような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと(作用機序は明らかでない)]。
(過量投与)
13.1. 症状
過量投与時、アトロピン様の口内乾燥(口渇)、呼吸抑制、顔面紅潮、悪心、嘔吐、意識混濁(精神錯乱)、精神障害、残尿感、痙攣、筋不協調等の症状があらわれ、また、急性器質性神経症(激高、見当識障害、記憶減退を伴う幻覚等)があらわれる(これは服用数時間のうちに症状が最高となり、中毒症状は通常2〜3日で消失するが、精神症状の場合、ときには数ヵ月続くこともある)。
13.2. 処置
過量投与時、特異的な解毒剤としてサリチルフィゾスチグミン(国内では多くはネオスチグミンメチル硫酸塩が代用されている)がある。治療は次のように行なう。
・ 過量投与時、1〜2mgのサリチルフィゾスチグミンを直ちに筋注する(サリチルフィゾスチグミンは血液脳関門を通過するので本剤による精神症状は注射後5〜10分後に消失する)。
・ 過量投与時、サリチルフィゾスチグミン注射は90分毎に必要に応じて繰返す(その他推奨できる治療法として、抑うつに対する興奮剤、興奮に対する鎮静剤、大量流涎に対するピロカルピン又はメタコリン散瞳又は毛様筋麻痺に対する縮瞳剤等の使用がある)。
(保管上の注意)
室温保存。

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