処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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フロベン顆粒8%の基本情報
基本情報
- 抜歯の消炎
- 抜歯の鎮痛
- 歯根膜炎の消炎
- 歯根膜炎の鎮痛
- 歯髄炎の消炎
- 歯髄炎の鎮痛
- 変形性関節症の消炎
- 変形性関節症の鎮痛
- 腰痛症の消炎
- 腰痛症の鎮痛
- 関節リウマチの消炎
- 関節リウマチの鎮痛
- 歯科領域における小手術後の消炎
- 歯科領域における小手術後の鎮痛
- 1回0.5g、1日3回(1.5g/日、フルルビプロフェンとして120mg/日)食後経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 頓用の場合には、1回0.5〜1g(フルルビプロフェンとして40〜80mg)を経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- アスピリン喘息
- 過敏症
- 重篤な肝障害
- 重篤な高血圧症
- 重篤な心機能不全
- 重篤な腎障害
- 消化性潰瘍
- 重篤な血液異常
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
- ノルフロキサシン投与中
- ロメフロキサシン投与中
- プルリフロキサシン投与中
- エノキサシン水和物投与中
- 慎重投与
- 潰瘍性大腸炎
- 過敏症
- 肝障害
- 感染による炎症
- 気管支喘息
- クローン氏病
- 血液異常
- 高血圧症
- 腎血流量低下
- 出血傾向
- 消化性潰瘍
- 心機能異常
- 腎障害
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
- 注意
- 感染による炎症
- 消耗性疾患
- 高熱を伴う高齢者
- 高熱を伴う小児
- 投与に際する指示
- 感染による炎症
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 原則禁止
- 授乳婦
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
- 高熱を伴う小児(0歳〜14歳)
- 高熱を伴う高齢者(65歳〜)
- 長期間投与されている女性
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- エノキサシン水和物
- 類似化合物<フルルビプロフェン アキセチル>で併用により痙攣
- ロメフロキサシン
- 類似化合物<フルルビプロフェン アキセチル>で併用により痙攣
- ノルフロキサシン
- 類似化合物<フルルビプロフェン アキセチル>で併用により痙攣
- プルリフロキサシン
- 痙攣
- ニューキノロン系抗菌剤<ENX・LFLX・NFLX・PUFXは併用禁忌>
- 痙攣
- オフロキサシン
- 痙攣
- クマリン系抗凝血剤
- 作用を増強
- ワルファリン
- 作用を増強
- メトトレキサート製剤
- 作用が増強され中毒症状<貧血・血小板減少等>
- リチウム製剤
- 血中濃度が上昇しリチウム中毒
- 炭酸リチウム
- 血中濃度が上昇しリチウム中毒
- チアジド系薬剤
- 作用を減弱
- ヒドロクロロチアジド
- 作用を減弱
- ループ利尿剤
- 作用を減弱
- フロセミド
- 作用を減弱
- 副腎皮質ホルモン剤
- 相互に消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>が増強
- メチルプレドニゾロン
- 相互に消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>が増強
- CYP2C9阻害剤
- 本剤の血中濃度が上昇
- フルコナゾール
- 本剤の血中濃度が上昇
処方理由
添付文書
1.次記疾患並びに症状の鎮痛・消炎:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、歯髄炎、歯根膜炎。
2.抜歯の鎮痛・消炎並びに歯科領域における小手術後の鎮痛・消炎。
1回0.5g、1日3回(1.5g/日、フルルビプロフェンとして120mg/日)食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。頓用の場合には、1回0.5〜1g(フルルビプロフェンとして40〜80mg)を経口投与する。
総症例11,687例中、副作用が認められたのは676例(5.78%)1,003件で、その主なものは胃部不快感182件(1.56%)、食欲不振120件(1.03%)、悪心95件(0.81%)等の消化器症状、発疹28件(0.24%)、そう痒感26件(0.22%)、浮腫25件(0.21%)等であった(再評価結果時)。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、悪寒、冷汗、呼吸困難、四肢しびれ感、血圧低下、血管浮腫、蕁麻疹等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).急性腎障害、ネフローゼ症候群:急性腎障害、ネフローゼ症候群(いずれも頻度不明)等の重篤な腎障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、乏尿、血尿、尿蛋白、BUN上昇・血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症等が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
3).胃腸出血:胃腸出血(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).再生不良性貧血:再生不良性貧血(頻度不明)が現れるとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).喘息発作:喘息発作(頻度不明)を誘発することがあるので、喘鳴、呼吸困難感等の初期症状が発現した場合は投与を中止する。
6).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎:中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.重大な副作用(類似化合物)
類似化合物(フルルビプロフェン アキセチル)において、意識障害、意識喪失を伴う痙攣(0.1%未満)が現れるとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3.その他の副作用
1).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒感[発現した場合には投与を中止する]。
2).消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、嘔気・嘔吐、胃痛、腹痛、胃部不快感、胃部膨満感・腹部膨満感、便秘、下痢、口渇、口内炎。
3).肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、(頻度不明)Al−P上昇。
4).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、(0.1%未満)倦怠感、眩暈、ふらつき感、眠気。
5).循環器:(0.1%未満)動悸。
6).血液:(0.1%未満)血小板減少、(頻度不明)血小板機能低下(出血時間延長)。
7).耳:(0.1%未満)耳鳴り。
8).その他:(0.1〜5%未満)浮腫。
(禁忌)
1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による胃粘膜防御能の低下により、消化性潰瘍を悪化させることがある]。
2.重篤な血液異常のある患者[副作用として血液障害が現れることがあるので、血液の異常を更に悪化させる恐れがある]。
3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝機能異常が現れることがあるので、肝障害を更に悪化させる恐れがある]。
4.重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下等により、腎障害を更に悪化させる恐れがある]。
5.重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、心機能不全が更に悪化する恐れがある]。
6.重篤な高血圧症のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、血圧を更に上昇させる恐れがある]。
7.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発することがある]。
9.エノキサシン水和物投与中、ロメフロキサシン投与中、ノルフロキサシン投与中、プルリフロキサシン投与中の患者。
10.妊娠後期の女性。
(慎重投与)
1.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する]。
2.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。
3.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させる恐れがある]。
4.出血傾向のある患者[血小板機能低下が起こることがあるので、出血傾向を助長する恐れがある]。
5.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある]。
6.腎障害又はその既往歴のある患者あるいは腎血流量低下している患者[腎障害を悪化又は再発あるいは誘発させる恐れがある]。
7.心機能異常のある患者[心機能異常を悪化させる恐れがある]。
8.高血圧症のある患者[血圧を上昇させる恐れがある]。
9.過敏症の既往歴のある患者。
10.気管支喘息のある患者[気管支喘息患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれており、それらの患者では喘息発作を誘発することがある]。
11.高齢者。
12.潰瘍性大腸炎の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある]。
13.クローン氏病の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある]。
(重要な基本的注意)
1.過敏症状を予測するため十分な問診を行う。
2.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
3.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずる。
2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。
4.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症、疼痛の程度を考慮し投与する。
2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。
3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。
5.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う小児及び高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意する。
6.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。なお、類似化合物(フルルビプロフェン アキセチル)で、エノキサシン水和物との併用、ロメフロキサシンとの併用、ノルフロキサシンとの併用により、まれに痙攣が現れるとの報告があるので、これらニューキノロン系抗菌剤との併用は避ける。また、エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン以外のニューキノロン系抗菌剤との併用は避けることが望ましい。
7.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
8.高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。
(相互作用)
本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9によって代謝される。
1.併用禁忌:
1).エノキサシン水和物、ロメフロキサシン<ロメバクト、バレオン>、ノルフロキサシン<バクシダール>[類似化合物<フルルビプロフェン アキセチル>で併用により痙攣が現れたとの報告がある(ニューキノロン系抗菌剤のGABA阻害作用が併用により増強されるためと考えられる)]。
2).プルリフロキサシン<スオード>[併用により痙攣が現れる恐れがある(ニューキノロン系抗菌剤のGABA阻害作用が併用により増強されるためと考えられる)]。
2.併用注意:
1).ニューキノロン系抗菌剤<ENX・LFLX・NFLX・PUFXは併用禁忌>(オフロキサシン等)[併用により痙攣が現れる恐れがある(ニューキノロン系抗菌剤のGABA阻害作用が併用により増強されるためと考えられる)]。
2).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)の作用を増強するとの報告があるので、用量を調節するなど注意する(本剤がワルファリンの血漿蛋白結合と競合し、遊離型ワルファリンが増加するためと考えられる)]。
3).メトトレキサート[メトトレキサートの作用が増強され中毒症状<貧血・血小板減少等>が現れたとの報告があるので、用量を調節するなど注意する(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により腎血流が減少し、メトトレキサートの腎排泄が抑制されることにより、メトトレキサートの血中濃度が上昇すると考えられる)]。
4).リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒を呈する恐れがあるので、併用する場合にはリチウムの血中濃度をモニターするなど観察を十分に行い、慎重に投与する(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎でのナトリウム排泄が減少してリチウムクリアランスを低下させ、リチウムの血中濃度が上昇すると考えられる)]。
5).チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド等)、ループ利尿薬(フロセミド)[これら利尿薬の作用を減弱するとの報告がある(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、水・塩類の体内貯留が生じるためと考えられる)]。
6).副腎皮質ホルモン剤(メチルプレドニゾロン等)[相互に消化器系の副作用<消化性潰瘍・消化管出血等>が増強される恐れがある(両薬剤の消化器系の副作用が併用により増強されると考えられる)]。
7).CYP2C9阻害作用を有する薬剤(フルコナゾール等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(代謝酵素(CYP2C9)の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
(高齢者への投与)
高齢者では副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊娠後期には投与しない[妊娠後期のラットに投与した実験で、分娩遅延及び胎仔動脈管収縮が認められている]。
2.妊婦<妊娠後期以外>又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある]。
3.授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[母乳中へ移行することが報告されている]。
<参考>周産期・授乳期投与試験:ラット(経口投与)の2.5mg/kg以上の投与群で、少数例に母体死亡、母体衰弱、哺育不良が認められている。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
服用時:食道に停留し崩壊すると、食道潰瘍を起こす恐れがあるので、多めの水で服用させ、特に就寝直前の服用等には注意する。
(その他の注意)
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
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