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ミリダシン錠90mgの基本情報
基本情報
- 肩関節周囲炎の消炎
- 肩関節周囲炎の鎮痛
- 頚肩腕症候群の消炎
- 頚肩腕症候群の鎮痛
- 変形性関節症の消炎
- 変形性関節症の鎮痛
- 腰痛症の消炎
- 腰痛症の鎮痛
- 関節リウマチの消炎
- 関節リウマチの鎮痛
- プログルメタシンマレイン酸塩として、1回90mgを1日3回食直後に経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- アスピリン喘息
- 過敏症
- 重篤な肝障害
- 重篤な高血圧症
- 重篤な心機能不全
- 重篤な腎障害
- 重篤な膵炎
- 消化性潰瘍
- 重篤な血液異常
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
- トリアムテレン投与中
- 慎重投与
- SLE
- 潰瘍性大腸炎
- 過敏症
- 肝障害
- 感染による炎症
- 気管支喘息
- クローン病
- 血液異常
- 高血圧症
- 出血傾向
- 消化性潰瘍
- 心機能異常
- 腎障害
- 膵炎
- 全身性エリテマトーデス
- 中枢神経系疾患
- てんかん
- パーキンソン症候群
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
- 注意
- 感染による炎症
- 消耗性疾患
- 高熱を伴う高齢者
- 投与に際する指示
- 感染による炎症
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 原則禁止
- 幼児・小児
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 幼児・小児
- 高齢者
- 原則禁止
- 小児(0歳〜14歳)
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 他剤が無効又は使用できない関節リウマチ
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 長期間投与されている女性
- 高熱を伴う高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- トリアムテレン
- 相互に副作用が増強され急性腎不全
- プロベネシド
- インドメタシンの血中濃度が上昇し作用が増強
- アスピリン
- 消化器系の副作用の発現率が上昇
- アスピリン
- インドメタシンの作用が減弱
- ワルファリン
- 作用を増強し出血の危険性が増大
- 血液凝固阻止剤
- 作用を増強し出血の危険性が増大
- 抗血小板剤
- 作用を増強し出血の危険性が増大
- レビパリン
- 作用を増強し出血の危険性が増大
- クロピドグレル
- 作用を増強し出血の危険性が増大
- メトトレキサート製剤
- 血中濃度が上昇しその副作用を増強
- リチウム製剤
- 血中リチウム濃度が上昇しリチウム中毒
- ジゴキシン
- 血中ジゴキシン濃度が上昇し作用が増強
- シクロスポリン
- 腎毒性が増強
- β−遮断剤
- 降圧作用を減弱
- ACE阻害剤
- 降圧作用を減弱
- アンジオテンシン2受容体拮抗剤
- 降圧作用を減弱
- ACE阻害剤
- 更に腎機能が悪化
- アンジオテンシン2受容体拮抗剤
- 更に腎機能が悪化
- ループ利尿剤
- 利尿降圧作用が減弱
- フロセミド
- 利尿降圧作用が減弱
- チアジド系及びその類似降圧利尿剤
- 利尿降圧作用が減弱
- ヒドロクロロチアジド
- 利尿降圧作用が減弱
- カリウム保持性利尿剤
- 降圧作用の減弱
- スピロノラクトン
- 降圧作用の減弱
- エプレレノン
- 降圧作用の減弱
- カリウム保持性利尿剤
- 腎機能障害患者で重度の高カリウム血症
- スピロノラクトン
- 腎機能障害患者で重度の高カリウム血症
- エプレレノン
- 腎機能障害患者で重度の高カリウム血症
- レンチナン
- 活性代謝物のインドメタシンで消化管潰瘍
- レンチナン
- 活性代謝物のインドメタシンで消化管穿孔
処方理由
添付文書
次記疾患の消炎、鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、肩関節周囲炎。
プログルメタシンマレイン酸塩として、1回90mgを1日3回食直後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
承認時及び再審査終了時(錠、カプセル)における副作用評価可能症例は18,178例であり、副作用発現率は3.6%(659例)であった。主な副作用は胃痛1.2%、悪心0.3%、消化不良0.2%、胃炎0.2%、食欲不振0.2%、下痢0.2%等の消化器症状及び発疹0.2%、肝機能異常(AST(GOT)・ALT(GPT)上昇等)0.2%、浮腫0.2%等であった。
1.重大な副作用
1).消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍:消化管穿孔、消化管出血(0.1%未満)、消化管潰瘍(0.1%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
3).アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状(発疹、浮腫、呼吸困難等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
4).喘息発作:喘息発作が現れることがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
5).急性腎不全、ネフローゼ症候群:急性腎不全、ネフローゼ症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
6).血小板減少、出血傾向、白血球減少、溶血性貧血:血小板減少(0.1%未満)、出血傾向、白血球減少、溶血性貧血が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
7).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
8).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.重大な副作用(活性代謝物):本剤の活性代謝物のインドメタシンで次の重大な副作用が現れたとの報告があるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
1).腸管狭窄・腸管閉塞、潰瘍性大腸炎。
2).再生不良性貧血、骨髄抑制。
3).中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、剥脱性皮膚炎。
4).間質性腎炎。
5).痙攣、昏睡、錯乱。
6).性器出血。
7).うっ血性心不全、肺水腫。
8).血管浮腫。
9).角膜混濁、網膜障害:関節リウマチ患者等に長期連用して、角膜混濁及び網膜障害が現れたとの報告があるので、前駆症状(霧視等の視覚異常)が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
3.その他の副作用:次の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には減量、休薬など適切な処置を行う。なお、過敏症、眼の異常等が現れた場合には投与を中止する。
1).消化器:(0.1〜5%未満)胃痛、悪心・嘔吐、消化不良、食欲不振、下痢、腹痛、口内炎、(0.1%未満)便秘、口渇、腹部膨満感、舌炎、口角炎。
2).血液:(0.1%未満)貧血、白血球減少、好酸球増多。
3).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹・発赤、そう痒感、(0.1%未満)蕁麻疹。
4).感覚器:(0.1%未満)味覚障害、眼充血、霧視、羞明、視力障害、耳鳴、(頻度不明)複視、口中苦味。
5).腎臓:(0.1%未満)蛋白尿、BUN上昇、クレアチニン上昇、血尿、尿量減少。
6).肝臓:(0.1〜5%未満)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)等)、(0.1%未満)Al−P上昇。
7).精神神経系:(0.1%未満)眩暈、頭痛、眠気、しびれ、震え。
8).循環器:(0.1%未満)動悸、血圧上昇、胸部圧迫感、胸内苦悶感。
9).その他:(0.1〜5%未満)浮腫、(0.1%未満)全身倦怠感、脱力感、発熱、ほてり、頻尿、尿糖、関節痛。
(禁忌)
1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により胃粘膜防御能が低下するため、消化性潰瘍が悪化する恐れがある]。
2.重篤な血液異常のある患者[血液の異常が悪化する恐れがある]。
3.重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化する恐れがある]。
4.重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こるため、腎障害が悪化する恐れがある]。
5.重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により水、ナトリウムの貯留が起こるため、心機能不全が悪化する恐れがある]。
6.重篤な高血圧症の患者[プロスタグランジン合成阻害作用により水、ナトリウムの貯留が起こるため、血圧が上昇する恐れがある]。
7.重篤な膵炎の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで急性膵炎が報告されており、症状が悪化する恐れがある]。
8.本剤の成分又はインドメタシン、サリチル酸系化合物(アスピリン等)に過敏症の既往歴のある患者。
9.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発する恐れがある]。
10.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
11.トリアムテレン投与中の患者。
(原則禁忌)
小児[他剤が無効又は使用できない関節リウマチに対して投与する場合には慎重に投与する]。
(慎重投与)
1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍が再発する恐れがある]。
2.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には十分経過を観察し、慎重に投与する]。
3.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常が悪化又は再発する恐れがある]。
4.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長する恐れがある]。
5.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害が悪化又は再発する恐れがある]。
6.腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害が悪化又は再発する恐れがある]。
7.心機能異常のある患者[心機能異常が悪化する恐れがある]。
8.高血圧症の患者[血圧が上昇する恐れがある]。
9.膵炎の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで急性膵炎が報告されており、症状が悪化する恐れがある]。
10.過敏症の既往歴のある患者。
11.気管支喘息の患者[喘息発作を誘発する恐れがある]。
12.てんかん、パーキンソン症候群等の中枢神経系疾患、潰瘍性大腸炎又はクローン病の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで、これらの疾患の悪化が報告されており、これらの疾患が悪化する恐れがある]。
13.SLE(全身性エリテマトーデス)の患者[非ステロイド性消炎鎮痛剤(フェニルブタゾン)でSLEを悪化させたとの報告があり、また、本剤の活性代謝物のインドメタシンをSLE患者に投与したところ、急性腎不全を起こしたとの報告がある]。
14.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
2.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。本剤の活性代謝物のインドメタシンで過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が報告されているので、特に高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患を合併している患者においては投与後の患者の状態に十分注意する。
3.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し、本剤を用いる場合には次の事項を考慮する。
1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し、本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査、肝機能検査及び眼科的検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずる。
2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し、本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。
4.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い、慎重に投与する。
5.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
6.高齢者には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。
7.眠気、眩暈等が現れることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分に注意する。
(相互作用)
1.併用禁忌:本剤の活性代謝物のインドメタシンと次の医薬品との併用による相互作用が報告されているので、併用しない。
トリアムテレン<トリテレン等>[相互に副作用が増強され急性腎不全を起こすことがある(トリアムテレンによる腎血流量の低下に基づく腎障害のために代償的に腎でのプロスタグランジン合成が亢進されるが、インドメタシンによりそのプロスタグランジン合成が阻害されるためと考えられている)]。
2.併用注意:本剤の活性代謝物のインドメタシンと次の医薬品との併用による相互作用が報告されているので、併用に注意する。
1).プロベネシド[インドメタシンの血中濃度が上昇し作用が増強されることがある(腎尿細管での両薬の排泄部位での競合、インドメタシンの胆汁排泄減少により、インドメタシンの排泄が抑制され、インドメタシンの血中濃度が上昇するためと考えられている)]。
2).アスピリン[消化器系の副作用の発現率が上昇し、また、インドメタシンの作用が減弱されることがある(機序不明)]。
3).抗凝血剤及び抗血小板薬:
(1).抗凝血剤(ワルファリン)[これらの医薬品の作用を増強し出血の危険性が増大することがあるので、血液凝固能検査等出血管理を十分に行う(インドメタシンのプロスタグランジン生合成阻害作用により血小板凝集が抑制され、また、インドメタシンが血漿蛋白結合部位でワルファリンを遊離させ、その抗凝血作用を増強させると考えられている)]。
(2).抗凝血剤及び抗血小板薬(レビパリン、クロピドグレル等)[これらの医薬品の作用を増強し出血の危険性が増大することがあるので、血液凝固能検査等出血管理を十分に行う(インドメタシンのプロスタグランジン生合成阻害作用により血小板凝集が抑制される)]。
4).メトトレキサート[メトトレキサートの血中濃度が上昇しその副作用を増強するので、メトトレキサートの量を調節する(インドメタシンのプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が減少し、メトトレキサートの尿細管分泌を抑制するためと考えられている)]。
5).リチウム[血中リチウム濃度が上昇しリチウム中毒を呈したとの報告がある(インドメタシンのプロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量が減少し、リチウムの腎排泄が減少するためと考えられている)]。
6).ジゴキシン[血中ジゴキシン濃度が上昇し作用が増強されることが報告されているので、血中ジゴキシン濃度に注意する(インドメタシンのプロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量が減少し、ジゴキシンの腎排泄が減少するためと考えられている)]。
7).シクロスポリン[シクロスポリンによる腎毒性が増強されることがあるので、腎機能に注意する(インドメタシンのプロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量が減少するためと考えられている)]。
8).β−遮断薬、ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤[これらの医薬品の降圧作用を減弱させることがある(インドメタシンが血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害し、血圧を上昇させることがある)]。
9).ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤[腎機能悪化している患者では、更に腎機能が悪化する恐れがある(機序不明)]。
10).ループ利尿剤(フロセミド等)、チアジド系及びその類似降圧利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)[これらの医薬品の利尿降圧作用が減弱されることがある(インドメタシンがプロスタグランジン合成を阻害して、水、塩類の体内貯留が生じ、利尿剤の水、塩類排泄作用に拮抗するためと考えられている)]。
11).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン等)、エプレレノン[これらの医薬品の降圧作用の減弱、腎機能障害患者で重度の高カリウム血症が発現する恐れがある(インドメタシンの腎におけるプロスタグランジン生合成阻害によると考えられている)]。
(高齢者への投与)
高齢者では副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。妊娠中の投与に関し、次のような報告がある。
1).本剤の活性代謝物のインドメタシンで、妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)、胎児の動脈管収縮、動脈管開存症、胎児腎不全、胎児腸穿孔、羊水過少症が起きたとの報告がある。また、妊娠末期に投与したところ早期出産した新生児に壊死性腸炎の発生率が高いとの報告、及び消化管穿孔、頭蓋内出血が起きたとの報告がある。
2).本剤の活性代謝物のインドメタシンにおいて、動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている。
3).妊娠末期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されている。
2.授乳婦に投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が、また、本剤の活性代謝物のインドメタシンでヒト母乳中への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
2.小児には他剤が無効又は使用できない関節リウマチの場合にのみ本剤の投与を考慮するとともに、投与する場合には必要最小限の使用にとどめるなど、慎重に投与する。[小児において本剤の活性代謝物のインドメタシンの経口投与で大量投与により重篤な副作用(感染症不顕性化、肝炎)が報告されている]。
(過量投与)
本剤では過量投与の報告はない。
本剤の活性代謝物のインドメタシンの過量投与で報告されている痙攣、錯乱、失見当識等が認められた場合には支持療法、対症療法を行う(なお、インドメタシンは透析では除去されないとの報告がある)。
(適用上の注意)
1.服用時:胃腸障害の発現を少なくするため、食直後に服用又は食物、ミルク、制酸剤等とともに服用することが望ましい。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.動物実験(マウス)で、レンチナンとの併用により、本剤の活性代謝物のインドメタシンで消化管潰瘍、活性代謝物のインドメタシンで消化管穿孔が現れたとの報告がある。
2.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
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