処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アセトアミノフェンシロップ小児用2%「トーワ」の基本情報
基本情報
脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする薬
- カロナール
- アンヒバ アルピニー
- トラムセット
- SG配合顆粒
- 小児科領域の解熱
- 小児科領域の鎮痛
- 乳児、幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10〜15mgを経口投与する
- 投与間隔は4〜6時間以上とし、1日総量として60mg/kgを限度とする
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 但し、成人の用量を超えない
- また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい
副作用
注意事項
- 禁止
- アスピリン喘息
- 過敏症
- 重篤な肝障害
- 重篤な心機能不全
- 重篤な腎障害
- 消化性潰瘍
- 重篤な血液異常
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作
- 慎重投与
- 過敏症
- 肝障害
- 感染症
- 気管支喘息
- 血液異常
- 出血傾向
- 消化性潰瘍
- 心機能異常
- 腎障害
- 脱水症状
- 合併症
- アルコール多量常飲
- グルタチオン欠乏
- 注意
- 感染症
- 消耗性疾患
- 高熱を伴う高齢者
- 投与に際する指示
- 感染症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 小児(0歳〜14歳)
- 長期間投与されている女性
- 高熱を伴う高齢者(65歳〜)
- 高熱を伴う小児(0歳〜14歳)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- アセトアミノフェン
- 重篤な肝障害
- リチウム製剤
- 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でリチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒
- 炭酸リチウム
- 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でリチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒
- チアジド系薬剤
- 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でチアジド系利尿剤の作用を減弱
- ヒドロクロロチアジド
- 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でチアジド系利尿剤の作用を減弱
- エタノール摂取
- 肝不全
- クマリン系抗凝血剤
- 作用を増強
- ワルファリンカリウム
- 作用を増強
- カルバマゼピン
- 肝障害
- フェノバルビタール
- 肝障害
- フェニトイン
- 肝障害
- プリミドン
- 肝障害
- リファンピシン類
- 肝障害
- イソニアジド
- 肝障害
- 抗生物質
- 過度の体温下降
- 抗菌剤
- 過度の体温下降
- アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年1月更新)
・アセトアミノフェンは効果が弱いとの印象があるが、十分量を使用すればロキソプロフェンなどと遜色のない効果が得られる。短期間であれば大量投与でも副作用の経験はほとんどない。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・消化性潰瘍や腎機能障害等の副作用がなく最も安全性が高く、子供から高齢者、妊婦・授乳婦に至るまで使用できる。用量も昔は1回500mg3回までと少なかったので効かない印象が強かったですが、今は1回1000mgを4回まで使用でき、十分に効くので疼痛治療のまずは第一選択でしょう。自分自身や家族にもしょっちゅう使います。(40歳代開業医、皮膚科)
・鎮痛効果だけを見ればロキソプロフェンより劣りますが、副作用が少なく高齢者でも安全に使えるので重宝しています。たまに、ロキソプロフェンを毎食後処方されている方を見受けますが、消化管出血で救急搬送される事例を何度も経験しているので、他山の石として決して自分は行わないようにしています。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・NSAIDsに比べると効果はマイルドだが、粘膜障害も少なく腎機能障害もあまり気にしなくてよいのが良い点。また、小児にはよっぽどの例外を除いてアセトアミノフェン一択で処方している。(30歳代診療所勤務医、耳鼻咽喉科)
・以前はNSAIDsを第一選択薬として用いていましたが、アセトアミノフェンの使用上限が変わり、またカロナールにも500mgのものが出たため、アセトアミノフェンをまず第一選択薬として使用しています。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年5月更新)
・アセトアミノフェンは腎機能に関係なく処方でき、他の鎮痛薬に比べると胃粘膜傷害のリスクが低い印象がある。また抗血小板薬の作用への影響も少ない。しかし肝機能障害を起こしたり、基礎疾患であれば泣く泣くNSAIDs(ロキソニン ロキソプロフェン等)を頓服薬として処方する。(20歳代病院勤務医、救急科)
・アセトアミノフェンは、錠剤が大きめで一度にたくさん飲まなくてはいけないのもあり、どうしても推奨用量より少なめの投与になりがちです。そのためか、NSAIDsに比べてやや効果低い感じがありますが、安全性を考えてアセトアミノフェンを処方することが多いです。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・腎機能障害がある患者でも使える点がいい。特に術後患者で腎機能障害を引き起こした方や、もともと重度の腎機能障害の患者が多いので重宝している。(30歳代病院勤務医、心臓血管外科)
・アセトアミノフェンは、用量依存的に鎮痛効果を発揮するようですが、大量に使用しなければ肝障害も出現しにくく、用量調節しやすい印象です。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・鎮痛作用はNSAIDsより弱い印象があるが、従来の使用量よりかなり多くしても副作用のリスクは低いと感じたため、今後積極的に使用する。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・副作用が少なく、効果も量を増やせばある程度見込めると思います。高齢者が中心となり使いやすい薬剤を選択するようになっています。(40歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年8月更新)
・効果はさほど強くないが、肝機能障害を除けば、大きな副作用がないので第一選択にしている。(60歳代病院勤務医、小児科)
・よく効きます。副作用も比較的少ないです。NSAIDsが使えない喘息患者でもアセトアミノフェンは使えることが多いです。(50歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・昔はロキソニンでしたが……。(40歳代病院勤務医、耳鼻咽喉科)
・風邪などで受診した人に腎機能を比較的気にせず処方でき、また、インフルエンザを疑うとき、脳症を警戒してカロナールを処方することが多いです。効果は弱いように思うのですが、あまり患者さんから効果不足を言われることはありません。(40歳代病院勤務医、循環器内科)
・後期高齢者を診ることが多いので、アセトアミノフェンを頻用しています。鎮痛効果を考えると、ロキソプロフェンには到底及びませんが、副作用が生じにくい点が非常にありがたいです。また、内科以外の診療科から紹介された際、ロキソニンを毎食後で処方されている場合を散見します。消化管出血等が発生した場合の後始末はこちらなので、非常に苦々しく思いながら早々に切り替えています。(30歳代病院勤務医、一般内科)
・胃腸障害が少ない。授乳者にも投与できる。RAには投与していない。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・小児も多いのでアセトアミノフェンの処方頻度が多くなる。大人だけに限ればロキソニンになるかもしれない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)
添付文書
小児科領域における解熱・鎮痛。
乳児、幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10〜15mgを経口投与する。投与間隔は4〜6時間以上とし、1日総量として60mg/kgを限度とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、成人の用量を超えない。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.1回投与量の目安は次記のとおり。
1).体重5kgの場合:アセトアミノフェンとして50−75mg;シロップ小児用2%として2.5−3.75mL。
2).体重10kgの場合:アセトアミノフェンとして100−150mg;シロップ小児用2%として5.0−7.5mL。
3).体重20kgの場合:アセトアミノフェンとして200−300mg;シロップ小児用2%として10.0−15.0mL。
4).体重30kgの場合:アセトアミノフェンとして300−450mg;シロップ小児用2%として15.0−22.5mL。
2.「小児科領域における解熱・鎮痛」の効能・効果に対する1回あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして500mg、1日あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして1500mgである。
(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症:中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).喘息発作の誘発:喘息発作を誘発することがある。
4).劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).顆粒球減少症:顆粒球減少症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).間質性肺炎:間質性肺炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
7).間質性腎炎、急性腎障害:間質性腎炎、急性腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).血液:チアノーゼ、血小板減少、血小板機能低下(出血時間延長)等[このような症状(異常)が現れた場合には、投与を中止する]。
2).消化器:悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛・下痢等[アセトアミノフェンの高用量投与時に腹痛・下痢がみられることがある]。
3).肝臓:ALT上昇(GPT上昇)[このような症状(異常)が現れた場合には、投与を中止する]。
4).その他:*過敏症、眩暈、冷汗、*過度の体温下降[*:このような症状(異常)が現れた場合には、投与を中止する]。
(警告)
1.本剤により重篤な肝障害が発現する恐れがあるので注意する。
2.本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤<一般用医薬品を含む>との併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがあることから、これらの薬剤との併用を避ける。
(禁忌)
1.消化性潰瘍のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
2.重篤な血液異常のある患者[重篤な転帰をとる恐れがある]。
3.重篤な肝障害のある患者[重篤な転帰をとる恐れがある]。
4.重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとる恐れがある]。
5.重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ、心不全が増悪する恐れがある]。
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
7.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられる]。
(慎重投与)
1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍の再発を促す恐れがある]。
2.血液異常又はその既往歴のある患者[血液障害を起こす恐れがある]。
3.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがある]。
4.肝障害又はその既往歴のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎機能が悪化する恐れがある]。
6.心機能異常のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
7.過敏症の既往歴のある患者。
8.気管支喘息のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
9.アルコール多量常飲者[肝障害が現れやすくなる]。
(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である。
10.高齢者。
11.小児等。
12.絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある患者[肝障害が現れやすくなる]。
13.合併症のある患者[合併症のある患者では本剤投与後、過度の体温下降を起こす頻度が高い、また、本剤の高用量投与により副作用として腹痛・下痢がみられることがあり、上気道炎等に伴う消化器症状と区別できない恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.解熱鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
2.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、発熱、疼痛の程度を考慮し投与する。
2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。
3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。
3.過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う高齢者及び高熱を伴う小児等又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意する。
4.高齢者及び小児等には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。
5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染症を合併している患者に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する(また、過度の体温下降を起こす頻度が高くなることから、抗菌剤を併用する場合には観察を十分に行い、慎重に投与する)。
6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
7.本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤<一般用医薬品を含む>との併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがあることから、特に総合感冒剤や解熱鎮痛剤等の配合剤を併用する場合は、アセトアミノフェンが含まれていないか確認し、含まれている場合は併用を避ける。また、アセトアミノフェンを含む他の薬剤と併用しないよう患者に指導する。
8.アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢がみられることがあり、本剤においても同様の副作用が現れる恐れがあり、上気道炎等に伴う消化器症状と区別できない恐れがあるので、観察を十分行い慎重に投与する。
9.重篤な肝障害が発現する恐れがあるので注意し、長期投与する場合にあっては定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。
10.慢性疾患に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。
(相互作用)
併用注意:
1.リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウムとの併用によりインドメタシン、イブプロフェン等の他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でリチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒を呈したとの報告がある(非ステロイド性消炎鎮痛剤は腎のプロスタグランジン合成を抑制することにより、炭酸リチウムの排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている)]。
2.チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)[インドメタシン等の他の非ステロイド性消炎鎮痛剤でチアジド系利尿剤の作用を減弱することが報告されている(非ステロイド性消炎鎮痛剤は腎のプロスタグランジン合成を抑制して水、塩類貯留が生じ、チアジド系利尿剤の排泄作用に拮抗すると考えられている)]。
3.アルコール(飲酒)[アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある<(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である>(アルコール常飲によるCYP2E1の誘導により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN−アセチル−p−ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される)]。
4.クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)[クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与する(本剤が血漿蛋白結合部位において競合することで、抗凝血剤を遊離させ、その抗凝血作用を増強させる)]。
5.カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジド[これらの薬剤の長期連用者は、肝薬物代謝酵素が誘導され、肝障害を生じやすくなるとの報告がある(これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN−アセチル−p−ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される)]。
6.抗生物質、抗菌剤[過度の体温下降を起こす頻度が高くなることから、併用する場合には観察を十分に行い、慎重に投与する(機序不明)]。
(高齢者への投与)
高齢者では、副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
2.妊娠後期の女性への投与により胎児動脈管収縮を起こすことがある。
3.妊娠後期のラットに投与した実験で、弱い胎仔動脈管収縮が報告されている。
(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児及び3カ月未満の乳児に対する使用経験が少なく、安全性は確立していない。
(過量投与)
1.過量投与により肝臓壊死・腎臓壊死・心筋壊死が起こったとの報告がある。
2.総合感冒剤や解熱鎮痛剤等の配合剤には、アセトアミノフェンを含むものがあり、本剤とこれら配合剤との偶発的な併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがある。
3.アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、アセチルシステインの投与を考慮する。
(その他の注意)
1.類似化合物(フェナセチン)の長期投与により、血色素異常を起こすことがある。
2.腎盂腫瘍及び膀胱腫瘍の患者を調査したところ、類似化合物(フェナセチン)製剤を長期・大量に使用(例:総服用量1.5〜27kg、服用期間4〜30年)していた人が多いとの報告がある。また、類似化合物(フェナセチン)を長期・大量投与した動物実験で、腫瘍発生が認められたとの報告がある。
3.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、2年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、通常の市場流通下において2年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
遮光。
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