処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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セディール錠20mgの基本情報
基本情報
脳内の神経伝達物質セロトニンの働きを調整し、抗不安作用などによって心身症などの不安、抑うつ、睡眠障害などを和らげる薬
- セディール
- 消化性潰瘍の身体症候
- 消化性潰瘍の焦燥
- 消化性潰瘍の睡眠障害
- 消化性潰瘍の不安
- 消化性潰瘍の抑うつ
- 自律神経失調症の身体症候
- 自律神経失調症の焦燥
- 自律神経失調症の睡眠障害
- 自律神経失調症の不安
- 自律神経失調症の抑うつ
- 神経症の恐怖
- 神経症の抑うつ
- 心身症の身体症候
- 心身症の焦燥
- 心身症の睡眠障害
- 心身症の不安
- 心身症の抑うつ
- 本態性高血圧症の身体症候
- 本態性高血圧症の焦燥
- 本態性高血圧症の睡眠障害
- 本態性高血圧症の不安
- 本態性高血圧症の抑うつ
- タンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する
- なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする
副作用
注意事項
- 慎重投与
- 肝障害
- 心障害
- 腎障害
- 脳器質的障害
- 栄養不良状態を伴う身体的疲弊
- 重篤な呼吸不全
- 脱水を伴う身体的疲弊
- 中等度呼吸不全
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 抗精神病薬
- 悪性症候群
- 抗うつ剤
- 悪性症候群
- 抗精神病薬
- 発熱
- 抗うつ剤
- 発熱
- 抗精神病薬
- 意識障害
- 抗うつ剤
- 意識障害
- 抗精神病薬
- 強度筋強剛
- 抗うつ剤
- 強度筋強剛
- 抗精神病薬
- 不随意運動
- 抗うつ剤
- 不随意運動
- 抗精神病薬
- 発汗
- 抗うつ剤
- 発汗
- 抗精神病薬
- 頻脈
- 抗うつ剤
- 頻脈
- 抗精神病薬
- 白血球増加
- 抗うつ剤
- 白血球増加
- 抗精神病薬
- 血清CK上昇
- 抗うつ剤
- 血清CK上昇
- 抗精神病薬
- 血清CPK上昇
- 抗うつ剤
- 血清CPK上昇
- 抗精神病薬
- ミオグロビン尿
- 抗うつ剤
- ミオグロビン尿
- 抗精神病薬
- 腎機能低下
- 抗うつ剤
- 腎機能低下
- ブチロフェノン系製剤
- 錐体外路症状を増強
- ハロペリドール
- 錐体外路症状を増強
- ブロムペリドール
- 錐体外路症状を増強
- スピペロン
- 錐体外路症状を増強
- カルシウム拮抗剤
- 降圧作用を増強
- ニカルジピン
- 降圧作用を増強
- アムロジピン
- 降圧作用を増強
- ニフェジピン
- 降圧作用を増強
- セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤
- セロトニン症候群
- フルボキサミン
- セロトニン症候群
- パロキセチン
- セロトニン症候群
- ミルナシプラン
- セロトニン症候群
- トラゾドン
- セロトニン症候群
処方理由
添付文書
1.神経症における抑うつ、恐怖。
2.心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦燥、睡眠障害。
タンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。
承認までの心身症、神経症等を対象とした二重盲検比較試験及び一般臨床試験における調査例数1,451例中150例(10.3%)に副作用が認められた。主な副作用として眠気(43件:3.0%)、ふらつき(16件:1.1%)、悪心(13件:0.9%)、倦怠感(11件:0.8%)、気分不快(11件:0.8%)、食欲不振(10件:0.7%)等の症状がみられた。また、臨床検査値の異常変動は6例(0.4%)に認められ、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等であった。
市販後の使用成績調査4,759例中248例(5.2%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は眠気(54件:1.1%)、ふらつき(24件:0.5%)、頭痛(18件:0.4%)等であった(再審査終了時)。
1.重大な副作用
1).肝機能障害、黄疸(0.1%未満):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2).セロトニン症候群(頻度不明):興奮、ミオクロヌス、発汗、振戦、発熱等を主症状とするセロトニン症候群が現れることがあるので、これらの症状が出現した場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う。
3).悪性症候群(頻度不明):抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用等、あるいは本剤の急激な減量・中止により、悪性症候群が現れることがあり、発熱、意識障害、強度筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈等が現れた場合には、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).精神神経系:(1%以上)眠気、(0.1〜1%未満)眩暈、ふらつき、頭痛、頭重、不眠、(0.1%未満)振戦、パーキンソン様症状、(頻度不明)悪夢。
2).肝臓:(0.1〜1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、(0.1%未満)Al−P上昇。
3).循環器系:(0.1〜1%未満)動悸、(0.1%未満)頻脈、胸内苦悶。
4).消化器系:(0.1〜1%未満)悪心、食欲不振、口渇、腹部不快感、便秘、(0.1%未満)嘔吐、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感、下痢。
5).過敏症:(0.1%未満)発疹、蕁麻疹、そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
6).その他:(0.1〜1%未満)倦怠感、脱力感、気分不快、四肢のしびれ、目のかすみ、(0.1%未満)悪寒、ほてり(顔面紅潮、灼熱感等)、多汗(発汗、寝汗等)、BUN上昇、尿中NAG上昇、好酸球増加、CK上昇(CPK上昇)、(頻度不明)浮腫。
(慎重投与)
1.脳器質的障害のある患者[本剤の作用が強く現れる恐れがある]。
2.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.心障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
4.肝障害、腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。
5.高齢者。
6.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群が起こりやすい]。
(重要な基本的注意)
1.神経症においては、罹病期間が長い(3年以上)例や重症例あるいは他剤(ベンゾジアゼピン系誘導体)での治療効果が不十分な例等の治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくいので、1日60mgを投与しても効果が認められないときは、漫然と投与することなく、中止する。
2.本剤の使用に当たっては、高度の不安症状を伴う患者の場合効果が現れにくいので、慎重に症状を観察する等注意する。
3.眠気・眩暈等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
4.ベンゾジアゼピン系誘導体とは交差依存性がないため、ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ症状が悪化することがあるので、前薬を中止する場合は徐々に減量する等注意する。
(参考)動物実験(ラット)で、ジアゼパム連続投与後休薬により起こる体重減少に対し、60mg/kg/日及び200mg/kg/日経口投与で抑制作用を示さず、ベンゾジアゼピン系誘導体との交差依存性は認められなかった。
(相互作用)
併用注意:
1.ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール、ブロムペリドール、スピペロン等)[錐体外路症状を増強することがある(本剤の弱い抗ドパミン作用が、ブチロフェノン系薬剤の作用を増強する)]。
2.カルシウム拮抗剤(ニカルジピン、アムロジピン、ニフェジピン等)[降圧作用を増強することがある(本剤のセロトニン受容体を介した中枢性の血圧降下作用が降圧作用を増強する)]。
3.セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤(フルボキサミン、パロキセチン、ミルナシプラン、トラゾドン等)[セロトニン症候群が現れることがある(併用により、セロトニン作用が増強する恐れがある)]。
(高齢者への投与)
外国における高用量(90mg/日)を用いた体内薬物動態試験で高齢者では若年者に比べ高い血中濃度を示したので、高齢者では低用量(例えば1日15mg)から投与を開始するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)において、母獣に死亡が認められる投与量(200mg/kg)で胎仔波状肋骨増加が報告されている]。
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において、乳汁中へ移行することが認められている]。
(参考)
1.妊娠前・妊娠初期投与試験:SD系ラット(雄、雌)に8、20、50、80mg/kg/日連続経口投与した試験で、50mg/kg/日以上で性周期異常、受胎率低下、着床率低下、胎仔体重低値が認められた。
2.器官形成期投与試験:SD系ラットに13、32、80、200mg/kg/日連続経口投与した催奇形性試験で、80mg/kg/日以上で胎仔体重低値が、200mg/kg/日で生後修復するといわれている波状肋骨増加が認められ、同じく、SD系ラットに8、20、50、80mg/kg/日連続経口投与した器官形成期投与試験で、80mg/kg/日で胎仔及び出生仔体重低値が認められ、また、ウサギに38、75、150mg/kg/日連続経口投与した試験では、150mg/kg/日で胎仔体重の低値が認められた。
3.周産期・授乳期投与試験:SD系ラットに8、20、50mg/kg/日連続経口投与した試験で、50mg/kg/日で出生仔生後発育抑制が認められた。
4.胎仔及び乳汁中への移行:妊娠ラットに14C−タンドスピロンを20、100mg/kg1回経口投与した場合、胎仔に母体血漿と同程度の放射能が認められた。また、哺育中のラットに14C−タンドスピロンを20、100mg/kg1回経口投与した場合、乳汁中に血漿中濃度の2.1〜2.6倍の放射能の移行が認められた。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
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