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インターロイキン-2製剤 解説
いんたーろいきん2せいざい
インターロイキン-2製剤の解説
薬の解説
薬の効果と作用機序
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リンパ球などの免疫細胞に結合し、これらの細胞を活性化することで抗腫瘍効果をあらわす薬
- がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
- リンパ球であるT細胞やNK(ナチュラルキラー)細胞などは免疫反応において重要な役割を担い抗腫瘍効果などにも関わる
- 本剤はT細胞やNK細胞などに結合し腫瘍を障害する作用をあらわす
詳しい薬理作用
がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し正常な細胞を障害し、転移を行うことで本来がんのかたまりがない組織でも増殖する。
白血球の中でもリンパ球は免疫反応における重要な役割を担い、リンパ球にはT細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞などがある。
本剤はT細胞やNK細胞に結合し、これらの細胞を活性化することで細胞障害能の高いキラー細胞を誘導することで腫瘍を障害する作用をあらわす。またリンパ球B細胞やマクロファージ(白血球の一つで腫瘍免疫の担い手にもなる細胞)にも結合し免疫を賦活する作用をあらわす。
主な副作用や注意点
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精神神経系症状
- うつ症状、めまい、ふらつきなどがあらわれる場合がある
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全身症状
- 発熱、悪寒、倦怠感、頭痛などがあらわれる場合がある
- 特に発熱は多くの場合でおこるとされ、通常は本剤の投与前にアセトアミノフェンなどを前投薬する
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消化器症状
- 食欲不振、吐き気・嘔吐などがあらわれる場合がある
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体液貯留
- 浮腫、肺水腫、胸水、腹水などがあらわれる場合がある
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心不全
- 体液貯留などにより、うっ血性心不全などがあらわれる可能性がある
- 動くと息苦しい、疲れやすい、足がむくむ、急な体重増加などがみられた場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
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感染症
- 好中球機能抑制などにより、誘発感染症、感染症の増悪などをおこしやすくなる場合がある
一般的な商品とその特徴
イムネース
- 血管肉腫の他、腎がんへ使用する
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