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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

グリニド系薬・α-グルコシダーゼ阻害薬配合剤 解説

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グリニド系薬・α-グルコシダーゼ阻害薬配合剤の解説

薬の解説

薬の効果と作用機序
  • すばやくインスリン分泌を促したり糖の吸収を遅らせることで食後の血糖値の急な上昇を改善する薬
    • 糖尿病は血糖値の高い状態が続くことで様々な合併症をひきおこし、特に食後の急激な血糖の上昇などは合併症へつながる
    • インスリンは血糖値を下げるホルモンで膵臓から分泌される
    • 血糖値はα-グルコシダーゼという酵素によって糖がブドウ糖に分解され、血管へ吸収されて上昇する
    • 本剤はすばやく膵臓に作用しインスリン分泌を促す速効型インスリン分泌促進薬とα-グルコシダーゼ阻害作用により食後血糖値の上昇を緩やかにするα-グルコシダーゼ阻害薬の配合剤
  • 服用方法に関して
    • 通常は、食直前(一般的には食事を摂る前の10分以内)に服用する
詳しい薬理作用

糖尿病は血液中の血糖(ブドウ糖)が適正な状態を超えて増えてしまった状態で、血糖値が高い状態が続くと様々な合併症がおこる。

食事の後は多くの糖が吸収されるため特に血糖値が上昇しやすくなり、これを食後高血糖と呼ぶ。食後の急激な血糖の上昇や高血糖状態の持続により毒性を示すようになり合併症へつながる。インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される。

食物が体内に入ると分解されてショ糖(砂糖)などの二糖類になり、さらにα-グルコシダーゼという酵素によってブドウ糖となり血管内へ吸収され血糖値が上昇する。α-グルコシダーゼを阻害すると、血管内への糖の吸収を遅らせることができ、食後の血糖値の上昇が緩やかになる。

本剤は服用後すばやく膵臓β細胞に作用しインスリン分泌を促す速効型インスリン分泌促進薬とα-グルコシダーゼを阻害し食後血糖値の上昇を穏やかにするα-グルコシダーゼ阻害薬の配合剤であり、 両成分による食後高血糖の改善作用や2成分をひとつの製剤にすることによるアドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること)などへのメリットが考えられる。

主な副作用や注意点
  • 低血糖
    • 冷や汗がでる、気持ちが悪くなる、手足がふるえる、ふらつく、力がぬけた感じがするなどの症状が急に出現したり持続したりする
    • 上記のような症状がみられる場合は、ブドウ糖を摂取する(その場にブドウ糖がない場合は他の糖分などで対処するが、α-グルコシダーゼ阻害作用により糖の吸収が遅れる可能性があるので注意する)
    • 糖分を摂取しても症状の改善がみられない場合は、医師や薬剤師に連絡する
    • 高所作業、自動車の運転などに従事している場合は特に注意する
  • 消化器症状(腹部膨満や放屁など)
    • 主にα-グルコシダーゼ阻害薬の作用により、未消化の糖の一部が大腸へ移行し腸内細菌によって発酵される
    • 腸内細菌による発酵でガスがたまり、腹部膨満や放屁(おなら)などがあらわれる場合がある
    • 腸内にガスがたまることで腸閉塞などがおこる可能性がある
  • 腸閉塞(イレウス)
    • 頻度は稀である
    • お腹がはる、著しい便秘、腹痛、吐き気・嘔吐などがみられた場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
  • 肝機能障害
    • 頻度は稀である
    • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、吐き気・嘔吐、痒みなどがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
一般的な商品とその特徴
グルベス配合錠
  • ミチグリニド(速効型インスリン分泌促進薬)とボグリボース(α-グルコシダーゼ阻害薬)の配合剤
    • 1錠中、ミチグリニド10mgとボグリボース0.2mgを含有

薬の種類一覧

グリニド系薬・α-グルコシダーゼ阻害薬配合剤の医療用医薬品(処方薬)
内用薬:錠剤

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