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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔レンバチニブメシル酸塩製剤〕) 解説

ぶんしひょうてきやく(ちろしんきなーぜそがいやく)

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔レンバチニブメシル酸塩製剤〕)の解説

薬の解説

薬の効果と作用機序
  • がん細胞の増殖に必要な血管新生などに関わる受容体チロシンキナーゼを阻害し血管内皮細胞増殖阻害作用などにより抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 腫瘍細胞の血管新生などに関与する受容体チロシンキナーゼに血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)などがある
    • 本剤はVEGFRやFGFRなどの受容体チロシンキナーゼ阻害作用により抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定の分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
詳しい薬理作用

がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し、正常な細胞を障害し転移を行うことで本来がんのかたまりがない組織でも増殖する。

細胞増殖のシグナル(信号)を伝達する上で重要となるチロシンキナーゼという酵素がある。腫瘍細胞の血管新生などに関与するチロシンキナーゼに血管内皮増殖因子受容体(VEGFR1、2、3)、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR1、2、3、4)、血小板由来増殖因子受容体α(PDGFRα)、幹細胞因子受容体(KIT)、Rearranged During Transfectionがん原遺伝子(RET)などがある。

本剤は上記などの受容体チロシンキナーゼの阻害作用により、血管内皮細胞の増殖阻害作用や血管様管腔構造の形成阻害作用をあらわし、主に甲状腺がんに対する抗腫瘍効果をあらわす。

本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定の分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍作用をあらわす分子標的薬となる。

主な副作用や注意点
  • 高血圧
    • 高血圧、血圧上昇などがあらわれる場合がある
    • 自宅での血圧測定など、血圧管理が重要となる
  • 出血
    • 鼻出血、血尿、喀血、歯肉出血、肺出血などがあらわれる場合がある
  • 皮膚症状
    • 発疹、脱毛症、皮膚乾燥、手足症候群などがあらわれる場合がある
  • 血栓梗塞症
    • 頻度は稀だがおこる場合がある
    • 手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れなどがあらわれた場合は放置せず、速やかに医師や薬剤師に連絡する
  • 肝機能障害
    • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、吐き気・嘔吐、痒みなどがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
  • 腎機能障害
    • 蛋白尿などがあらわれる場合があり、稀ではあるが腎不全などがあらわれる場合もある
一般的な商品とその特徴
レンビマ
  • レンバチニブ製剤
    • 甲状腺がん、肝細胞がん、胸腺がんなどの治療に使われる
  • 保管などに関する注意
    • 本剤は通常、室温で保管するが、湿気に対して不安定であり服用直前にPTPシートから取り出して服用する

薬の種類一覧

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔レンバチニブメシル酸塩製剤〕)の医療用医薬品(処方薬)
内用薬:カプセル剤

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