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ビタミンB製剤(点眼薬) 解説
びたみんびーせいざい(てんがんやく)
ビタミンB製剤(点眼薬)の解説
薬の解説
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水溶性(水に溶けやすい性質)であるビタミンBを含む点眼薬
- ビタミンB2は新陳代謝などを正常に保ち、目の炎症(角膜炎など)を改善する
- ビタミンB12は末梢神経の修復作用などにより、眼精疲労などを改善する
ビタミンBは水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンで、B1・B2・ナイアシン・パントテン酸・B6・B12・ビオチン・葉酸などに分かれる。
ビタミンB2は体内のエネルギー産生に使用される炭水化物、タンパク質、脂質の代謝に関与し、皮膚や各器官の粘膜を正常に保つ働きがある。ビタミンB2が不足すると肌荒れ(脂漏性皮膚炎など)や、発育不順、目や口の粘膜症状(口内炎、角膜炎など)があらわれやすくなる。
ビタミンB12は細胞の分裂などに欠かせない核酸の合成に関わり、葉酸と協力し血液中のヘモグロビンの合成を助け貧血を防ぐ働きがある。また神経機能の維持・改善の働きなどもある。ビタミンB12が不足すると集中力の低下、貧血、痛み、手足のしびれ、眼精疲労などがあらわれやすくなる。
本剤はビタミンB2またはビタミンB12を含む点眼製剤であり、ビタミンB2であれば目の角膜炎や眼瞼炎(まぶたの辺縁の炎症)などを改善し、ビタミンB12であれば末梢神経の修復作用などにより眼精疲労などを改善する作用をあらわす。
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過敏症
- 頻度は非常に稀だが、刺激感などがあらわれる場合がある
- ビタミンB2製剤
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剤形(剤型)に関して
- 点眼液と眼軟膏があり、症状や用途などによって選択が可能
- 内服薬や注射剤もあり、ビタミンB2の欠乏や口内炎、湿疹などに使用される
- ビタミンB2製剤
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剤形に関して
- 内服薬や注射剤もあり、ビタミンB2の欠乏や口内炎、湿疹などに使用される
- ビタミンB12製剤
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ビタミンB2とコンドロイチン硫酸を配合した点眼薬
- コンドロイチン硫酸は角膜保護作用やビタミンB2成分の取り込みを増加させる作用をあらわす
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