日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

カルシウム製剤解説

かるしうむせいざい

薬の解説

薬の効果と作用機序

  • 体内にカルシウムを補充し、骨粗しょう症、高リン血症、消化器症状などを改善する薬
    • カルシウムは体内で骨を強くする作用、リンを体外へ排泄する作用、胃酸に対する制酸作用などをあらわす
    • 本剤はカルシウムを含有する製剤で、製剤毎の特徴などによって色々な疾患・症状に使用する
  • 本剤は主に有機酸系カルシウム製剤と無機系カルシウム製剤に分かれる

詳しい薬理作用

カルシウム(カルシウムイオン:Ca2+)は体内で様々な作用をあらわすミネラル成分となる。カルシウムは骨の形成に関わり、骨を強くする作用をあらわす。またカルシウムは消化管内でリンと結合し体外へ排泄することにより、腎不全などによる高リン血症の改善作用をあらわす。その他、制酸成分として胃酸を中和する作用をあらわしたり、下痢などを改善する作用をあらわす。

本剤はカルシウムを含有する製剤であり、各製剤ごとの特徴などにより骨粗しょう症、高リン血症など色々な疾患・症状に使用される。本剤は主に有機酸(炭素を主成分とする有機化合物の酸)系のカルシウム製剤と無機(有機化合物以外の無機化合物)系のカルシウム製剤に分かれる。

主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 便秘などがあらわれる場合がある
  • 高カルシウム血症、結石症
    • 頻度は稀だが、長期投与などによって高カルシウム血症や腎結石などの結石症があらわれる可能性がある
  • テトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬との併用に関する注意
    • 本剤と上記製剤を併用することで、本剤のカルシウムが上記製剤の吸収を低下させる可能性がある
    • 本剤と上記製剤を併用する場合は服用の間隔をあけることが必要となる場合がある

一般的な商品とその特徴

アスパラ-CA

  • 有機酸系のアスパラギン酸カルシウム製剤
  • カルシウム血症でのテタニー、骨粗しょう症、骨軟化症などに使用する

カルチコール

  • 有機酸系のグルコン酸カルシウム製剤
    • 散剤、注射剤があり用途などによって選択される
  • 低カルシウム血症でのテタニーや副甲状腺機能低下症などに使用する

乳酸カルシウム 乳石錠

  • 有機酸系の乳酸カルシウム製剤
  • 低カルシウム血症でのテタニー、副甲状腺機能低下症、下痢症状(特に小児における)改善目的などで使用する

沈降炭酸カルシウム カルタン 炭カル錠

  • 無機系の沈降炭酸カルシウム製剤
  • 消化管内の制酸成分として胃炎などに使用される他、(慢性腎不全などによる)高リン血症などに使用される場合もある
  • カルタンに関して
    • 錠剤の他、細粒剤、OD錠があり嚥下能力の低下した患者などへのメリットも考えられる

デノタス

  • 沈降炭酸カルシウム、ビタミンD3、炭酸マグネシウムを配合した製剤
    • 主にデノスマブ製剤(商品名:ランマーク、プラリア)などの投与による低カルシウム血症に対して使用する
    • チュアブル錠であり、噛み砕くか、口の中で溶かして服用する
  • 本剤と同様の成分の市販薬(新カルシチュウD3)が販売されている

薬の種類一覧

カルシウム製剤の医療用医薬品(処方薬)

注射薬:液剤

内用薬:散剤

内用薬:錠剤

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