日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

鎮咳薬(非麻薬性)解説

ちんがいやく(ひまやくせい)

薬の解説

薬の効果と作用機序

  • 咳を引き起こす咳中枢の抑制作用や気道を広げる作用などにより咳などの呼吸器症状を緩和する薬
    • 咳はウイルスなどの異物や痰を体外へ排出しやすくする生体内防御反応だが、体力の消耗や元々の呼吸器疾患の悪化などを引き起こす場合もある
    • 咳は延髄の咳中枢からの指令によりおこるが、気管支炎症などにより気道が狭くなると咳がおきやすくなる
    • 本剤は咳中枢を抑えたり、気管支を拡張させるなどの作用をあらわす

詳しい薬理作用

咳はウイルスなどの異物や痰を体外へ排出しやすくする生体内防御反応の一つだが、咳によって体力の消耗や不眠、咳が慢性的に続くことで元々の呼吸器疾患の症状悪化などを引き起こす場合もある。

咳はウイルスなどの異物を感知して咳中枢からの指令によりおこるが、何らかの原因で気管支などに炎症がおこり気道が狭くなることで咳がおこりやすくなる。

気管支平滑筋を弛緩させたり、交感神経を興奮させることで気道が広がり咳などの症状緩和が期待できる。

本剤は咳中枢の働きを抑えたり、気管支拡張作用などにより、咳や気道の閉塞による息苦しさなどを改善する作用をあらわす。なお、本剤には単独の成分で複数の作用をもつ製剤や複数の薬剤の配合製剤などがある。

主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 吐き気、食欲不振などがあらわれる場合がある
  • 精神神経系症状
    • 眠気などがあらわれる場合がある

一般的な商品とその特徴

アストフィリン

  • ジプロフィリン、パパベリン、ジフェンヒドラミン、エフェドリン、ノスカピンの配合剤
    • ジプロフィリンやパパベリンは気管支平滑筋弛緩により気管支を拡張する
    • エフェドリンは交感神経興奮作用により気管支拡張作用などをあらわす
    • ジフェンヒドラミンは主に抗ヒスタミン作用により抗アレルギー作用などをあらわす
    • ノスカピンは咳中枢の抑制により鎮咳作用をあらわす
  • 注意すべき副作用に関して
    • 心悸亢進(血圧上昇など)、眠気、口渇、排尿困難などがあらわれる場合がある

アストミン

  • 咳中枢に直接作用することで鎮咳作用をあらわす
  • 錠剤、シロップ剤、散剤があり用途などに合わせて選択が可能

フスタゾール

  • 咳中枢に直接作用することで鎮咳作用をあらわす
    • 気管支拡張作用や(緩和な)抗ヒスタミン作用もあるとされる
  • 錠剤、散剤があり用途などによって選択が可能

メジコン

  • 咳中枢に直接作用することで鎮咳作用をあらわす
  • 剤型に関して
    • 錠剤、散剤があり用途などによって選択が可能
    • シロップ剤(メジコン配合シロップ)は、錠剤・散剤の成分(デキストロメトルファン)に気道分泌促進薬(クレゾールスルホン酸カリウム)を配合した製剤

トクレス

  • 咳反射を抑える作用と気管支平滑筋弛緩による気管支拡張作用などにより鎮咳作用をあらわす
    • 抗コリン(アセチルコリンの働きを抑える)作用があり、原則として緑内障のある患者へは使用しない

薬の種類一覧

鎮咳薬(非麻薬性)の医療用医薬品(処方薬)

注射薬:液剤

内用薬:カプセル剤

内用薬:液剤

内用薬:散剤

内用薬:錠剤

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