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尿アルカリ化薬 解説
にょうあるかりかやく
尿アルカリ化薬の解説
薬の解説
薬の効果と作用機序
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酸性に傾いている尿や体液をアルカリ性にし、高尿酸血症における酸性尿や尿路結石などを改善する薬
- 高尿酸血症は血液中の尿酸濃度が高い状態でその状態では尿酸結石ができやすい
- 尿酸が多いと酸性に傾き尿酸結石が溶けにくく結晶になりやすいため、尿の通り道に尿路結石もできやすくなる
- 本剤は尿や体液をアルカリ性にする作用により、尿路結石をできにくくする
- アシドーシス(血液を酸性にしようとしている病態)を改善する目的で使用する場合もある
詳しい薬理作用
高尿酸血症では血液中の尿酸の濃度が高い状態にあり、尿道や膀胱などの尿の通り道に石のようなもの(尿酸結石)ができやすくなり、これを尿路結石とよぶ。尿酸が多い状態では尿が酸性に傾き、酸性に傾くほど尿酸結石が溶けにくくなり、結晶になりやすくその分だけ尿路結石ができやすくなる。反対に尿が(適度に)アルカリ性に傾けば、尿酸が結晶になりにくくなり、結石もできにくくなる。
本剤は尿や体液をアルカリ性にする作用により、尿路結石による症状などを改善する作用をあらわす。また、体液をアルカリ性にする作用によってアシドーシス(血液を酸性にしようとしている病態)の改善の目的でも使用する場合がある。
主な副作用や注意点
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消化器症状
- 胃部不快感、下痢、食欲不振、吐き気などの症状があらわれる場合がある
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皮膚症状
- 非常に稀だが、発疹や痒みなどの症状があらわれる場合がある
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高カリウム血症
- 頻度は非常に稀である
- 徐脈、倦怠感、脱力感などの症状がみられる場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
一般的な商品とその特徴
ウラリット
- 錠剤と散剤があり、服薬状況などに合わせた選択が可能
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ウラリットU配合散(散剤)の味と服用に関して
- クエン酸を含むため散剤は特に「酸味」や「塩味」などの味を感じやすい傾向がある
- 散剤をそのままで服用しにくい場合はコップ1杯程度の水などに溶かして服用することも可能(溶かした場合は溶かした当日内に服用する)
薬の種類一覧
尿アルカリ化薬の医療用医薬品(処方薬)
内用薬:散剤
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ウラリット−U配合散(1g) 先発品
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ウタゲン配合散(1g) 後発品
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ウロアシス配合散(1g) 後発品
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クエンメット配合散(1g) 後発品
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トロノーム配合散(1g) 後発品
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ポトレンド配合散(1g) 後発品
内用薬:錠剤
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ウラリット配合錠(1錠) 先発品
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クエンメット配合錠(1錠) 後発品
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トロノーム配合錠(1錠) 後発品
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ポトレンド配合錠(1錠) 後発品
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