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カッコいい薬剤師

漫画

カッコいい薬剤師、武道に礼節を学ぶ

 礼に始まって、礼に終わる——。武道を志す者なら、一度は聞いたことのあるフレーズだろう。だが、これが武道に限ったことではないのは言うまでもない。どんな社会でも、もちろん薬局の中でも、とても大切なことである。薬剤師も武道家と同じように、礼節を重んじなければならない。

 調剤室への出入りの際には、必ず一礼する。散薬台で散薬調剤をする前にも一礼。服薬指導などで患者さんの前に出て行く時もまた一礼。すべての業務が終わって薬局を出る時もきちっと一礼する。

 ここで言う「礼」とは、ただ単に頭を下げることではない。心がこもった、魂の入った「礼」である。「礼」は相手に対する敬意の念を形に表したものであり、人にとどまらず、自分と関係するありとあらゆるものが対象となる。大事なのは心である。

 「礼」は、人に不愉快な思いをさせない手段の一つでもある。常に礼節を忘れなければ、人間関係の無用なトラブルを避けることができる。身に付けておいて決して損はない。

 ところで、武道家といえば、来年のNHK大河ドラマは「宮本武蔵」を題材にするという。武蔵がものした『五輪書』水の巻に、「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。能能吟味有るべきもの也」という筆者の大好きな一節がある。カッコいい薬剤師になるためには、千日の調剤を鍛とし、万日の調剤を練としなければいけない。そう「空を道とし、道を空と見る(『五輪書』空の巻より)」と悟るまで。

 カッコいい薬剤師修行はまだまだ続く。

(鬼)