カッコいい薬剤師

患者を虜にする「いい声」を身につける
「顔の悪いホストは成功しても、声の悪いホストは成功しない」というのが夜の世界の常識だそうだ。カッコいい薬剤師を目指すなら、顔はともかく、声には気を使いたい。薬剤師にとっても「声」は大切な商売道具だからだ。
「声なんて変わるわけない」とあきらめてはいけない。「声がいい」というのは、要するに「声の通りがいい」ということ。息にパワーを込め、のどを開いて、舌先をよく回し、唇の筋肉をしっかり動かす。こうすれば小さい声でもよく通る。
もちろん、そのためには朝晩の発声練習が欠かせない。唇の両端に割り箸をくわえ、おなかから声を出し、にこやかな顔で、こう言ってみよう。「あ・め・ん・ぼ・あ・か・い・な・あ・い・う・え・お。うきもに小エビも泳いでる……」(北原白秋作・あいうえおの歌より)。これを毎日続けると、滑舌がぐっと良くなる。
「いい声」を際立たせるためには、薬局内の“騒音対策”も大切である。つけっぱなしのテレビの音、分包機の作業音、監査システムの音声認識の音、キーボードを打つ音など、薬局には様々な音があふれている。もちろんすべてが雑音というわけではないが、監査システムの音声認識の音が待合室にまで聞こえるようではいけない。ましてや各種システムの警告音がピーピー鳴り響いている薬局など言語道断だ。
待合室のテレビのボリュームも控えめに。あなたの美声があれば、余計な音はいらないはず。服薬指導は患者さんに甘く、ささやくように。瞳を見つめて、手を握り……ん?やっぱりカッコいい薬剤師はホストに通じる?
(鬼)
- 第36回 カッコいい薬剤師にライバル出現! その正体は?
- 第35回 カッコいい薬剤師にカッコいい仲間
- 第34回 調剤技術に名をつけて後世に伝えよう
- 第33回 かぎ分けられる?薬のにおい
- 第32回 カッコいい薬剤師、武道に礼節を学ぶ
- 第31回 印鑑に「こだわり」を持とう
- 第30回 薬包紙アーティストと呼ばれたい
- 第29回 敬語は正しくお使いなさい
- 第28回 薬剤師のための漢字の蘊蓄?
- 第27回 患者を虜にする「いい声」を身につける
- 第26回 温泉でカッコよく英気を養おう
- 第25回 カッコいい薬剤師も「歯が命」
- 第24回 患者の心に残る「決めゼリフ」を考えよう
- 第23回 「カッコいい」の精神を後世に伝えよう
- 第22回 カッコいい薬剤師は朝をこう過ごす
- 第21回 クリスマスケーキ作りは薬剤師の独壇場?
- 第20回 調剤の待ち時間を正確にはじき出せ
- 第19回 絵心のある薬剤師はカッコいい
- 第18回 こだわりの「マイスパーテル」を持とう
- 第17回 「カッコいい薬剤師になる!」と叫ぼう
- 第16回 「正しいモノ言い」で好感度アップ!
- 第15回 薬局外からの視線にも気を配ろう
- 第14回 「知りません」と言い切る勇気を持とう
- 第13回 雨にも負けず、風にも負けない体力作りを
- 第12回 患者向けの名刺をさりげなく手渡そう
- 第11回 電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
- 第10回 危険な“呪文”から患者を解き放て
- 第09回 外国人サポーターに流暢な英語で服薬指導
- 第08回 きれいな手書き文字で温かみを演出
- 第07回 “七色の日本語”で薬局を患者のふるさとに
- 第06回 “七つ道具”を収納できる「オリジナル白衣」を
- 第05回 「0円」の温かいスマイル
- 第04回 患者の信頼感を左右する“背中の表情”
- 第03回 “町の化学者”を演出する眼鏡
- 第02回 ブラインドタッチで患者指導
- 第01回 ガラス越しのパフォーマンス