カッコいい薬剤師

カッコいい薬剤師も「歯が命」
だいぶ前、「芸能人は歯が命」というテレビコマーシャルが流行ったが、カッコいい薬剤師もまた「歯が命」なのである。薬の説明をする時、キラリと輝く白い歯が患者さんの心をつかむ。
別に芸能人のように真っ白い歯を売り物にするわけではない。が、やっぱり白いに越したことはない。たばこのヤニで茶色がかった歯の薬剤師が「ニコレット」の服薬指導をしても、いかんせん説得力に欠ける。
また、薬の副作用「歯肉肥厚」を説明する時には、患者さんに自分の歯肉をしっかり見せなければならない。そんな時、歯肉や歯がきたないとかなりカッコ悪い。もちろん歯並びも完璧じゃなきゃいけない。ただし、女性薬剤師の愛くるしい八重歯なら◎である。
カッコいい薬剤師は、歯磨き粉や歯ブラシにもこだわる。例えば歯磨き粉は、フッ素の含有量、低発泡・低香味を考えると『Mentadent GUM Care (Chesebrough-Pond's USA社)』が断然お薦めだ。歯ブラシは小さめで、ナイロン製のやや硬めのものを使う。デンタルフロス、歯間ブラシも歯ブラシと一緒に必ず内ポケットに入れて持ち歩く。外出先でも10分以上は歯磨きに時間をかけているという念の入れようだ。
とは言いながら、薬剤師に本当に必要なのは、実は輝く白い歯でも、きれいな歯肉でもない。それは、どんなことがあろうと耐えるために、食いしばれる“強い歯”である。「あなたのその輝く白い歯は入れ歯ですか?」と聞かれてもだ。そう、患者さんは、奥歯に物が挟まったような言い方はしないものなのである。
(鬼)
- 第36回 カッコいい薬剤師にライバル出現! その正体は?
- 第35回 カッコいい薬剤師にカッコいい仲間
- 第34回 調剤技術に名をつけて後世に伝えよう
- 第33回 かぎ分けられる?薬のにおい
- 第32回 カッコいい薬剤師、武道に礼節を学ぶ
- 第31回 印鑑に「こだわり」を持とう
- 第30回 薬包紙アーティストと呼ばれたい
- 第29回 敬語は正しくお使いなさい
- 第28回 薬剤師のための漢字の蘊蓄?
- 第27回 患者を虜にする「いい声」を身につける
- 第26回 温泉でカッコよく英気を養おう
- 第25回 カッコいい薬剤師も「歯が命」
- 第24回 患者の心に残る「決めゼリフ」を考えよう
- 第23回 「カッコいい」の精神を後世に伝えよう
- 第22回 カッコいい薬剤師は朝をこう過ごす
- 第21回 クリスマスケーキ作りは薬剤師の独壇場?
- 第20回 調剤の待ち時間を正確にはじき出せ
- 第19回 絵心のある薬剤師はカッコいい
- 第18回 こだわりの「マイスパーテル」を持とう
- 第17回 「カッコいい薬剤師になる!」と叫ぼう
- 第16回 「正しいモノ言い」で好感度アップ!
- 第15回 薬局外からの視線にも気を配ろう
- 第14回 「知りません」と言い切る勇気を持とう
- 第13回 雨にも負けず、風にも負けない体力作りを
- 第12回 患者向けの名刺をさりげなく手渡そう
- 第11回 電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
- 第10回 危険な“呪文”から患者を解き放て
- 第09回 外国人サポーターに流暢な英語で服薬指導
- 第08回 きれいな手書き文字で温かみを演出
- 第07回 “七色の日本語”で薬局を患者のふるさとに
- 第06回 “七つ道具”を収納できる「オリジナル白衣」を
- 第05回 「0円」の温かいスマイル
- 第04回 患者の信頼感を左右する“背中の表情”
- 第03回 “町の化学者”を演出する眼鏡
- 第02回 ブラインドタッチで患者指導
- 第01回 ガラス越しのパフォーマンス