カッコいい薬剤師

こだわりの「マイスパーテル」を持とう
米国のメジャーリーグで今、マリナーズのイチロー選手が大活躍している。先日、あるテレビ番組で彼のグラブが取り上げられていたが、いかにもイチロー選手らしく、自分のグラブに人一倍こだわりを持っているのが印象的だった。
薬剤師も、自分の調剤道具の一つであるスパーテルに、もっとこだわりを持つべきではないだろうか。「オリジナルスパーテル」を持っている薬剤師は、こだわりのあるカッコいい薬剤師にほかならないのだから。
原材料の産地・年代、形、重さ、色、感触、すべてにこだわった世界に一つだけのオリジナルスパーテルを作るのである。さらなるオリジナリティー追求のため、給食で使われていた先割れスプーンのような「先割れスパーテル」を特注してみるなんていうのも、おしゃれかもしれない。
また、薬剤師である以上は、彼女(彼氏)への誕生日プレゼントは絶対、手彫りのイニシャル入りのオリジナルスパーテルにすべきである(ただし、決して「Get The Answers」なんて彫らないように)。何本もスパーテルを持っていると、恋多き女(男)と疑われてしまうかもしれないが……。
そしていつか、だれもが調剤台の上に、そっとスパーテルを置く日がやって来る。それが自分と辛苦を共にしてきたスパーテルとの別れであり、薬剤師引退の日なのである。
先のテレビ番組で、イチロー選手はこんなことを言っていた。
「どんなスーパープレーも、道具を大切にする気持ちから生まれる」
早速、スパーテルを磨こう。
(鬼)
- 第36回 カッコいい薬剤師にライバル出現! その正体は?
- 第35回 カッコいい薬剤師にカッコいい仲間
- 第34回 調剤技術に名をつけて後世に伝えよう
- 第33回 かぎ分けられる?薬のにおい
- 第32回 カッコいい薬剤師、武道に礼節を学ぶ
- 第31回 印鑑に「こだわり」を持とう
- 第30回 薬包紙アーティストと呼ばれたい
- 第29回 敬語は正しくお使いなさい
- 第28回 薬剤師のための漢字の蘊蓄?
- 第27回 患者を虜にする「いい声」を身につける
- 第26回 温泉でカッコよく英気を養おう
- 第25回 カッコいい薬剤師も「歯が命」
- 第24回 患者の心に残る「決めゼリフ」を考えよう
- 第23回 「カッコいい」の精神を後世に伝えよう
- 第22回 カッコいい薬剤師は朝をこう過ごす
- 第21回 クリスマスケーキ作りは薬剤師の独壇場?
- 第20回 調剤の待ち時間を正確にはじき出せ
- 第19回 絵心のある薬剤師はカッコいい
- 第18回 こだわりの「マイスパーテル」を持とう
- 第17回 「カッコいい薬剤師になる!」と叫ぼう
- 第16回 「正しいモノ言い」で好感度アップ!
- 第15回 薬局外からの視線にも気を配ろう
- 第14回 「知りません」と言い切る勇気を持とう
- 第13回 雨にも負けず、風にも負けない体力作りを
- 第12回 患者向けの名刺をさりげなく手渡そう
- 第11回 電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
- 第10回 危険な“呪文”から患者を解き放て
- 第09回 外国人サポーターに流暢な英語で服薬指導
- 第08回 きれいな手書き文字で温かみを演出
- 第07回 “七色の日本語”で薬局を患者のふるさとに
- 第06回 “七つ道具”を収納できる「オリジナル白衣」を
- 第05回 「0円」の温かいスマイル
- 第04回 患者の信頼感を左右する“背中の表情”
- 第03回 “町の化学者”を演出する眼鏡
- 第02回 ブラインドタッチで患者指導
- 第01回 ガラス越しのパフォーマンス