カッコいい薬剤師

電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
人が電話をかけている様というのは、端から見ると、とても気になるものである。
例えば電車の中で、すぐ隣で他人同士が会話していても何とも思わないのに、それが携帯電話となると、はなはだ不愉快になる。職場の同僚が国際電話をかけて、英語を流ちょうに話そうものなら「すごいなあ」と感心し、仕事が手に付かなくなったりする。
詐欺師がよく使う手口にも、こんなものがある。有名企業の社長や政治家などのVIPに電話した振りをして、客(カモ)の目の前で親しそうに話し、「俺にはこんな人脈がある」と信用させるのである。詐欺でなくとも、あなたが森首相やローマの中田英寿選手などに電話をかけ、友だちのような口調で話をすれば、大抵の人は「スゲーなあ」と尊敬の目でみるはずだ。
さて、最近、処方監査の徹底や医師との密接なコミュニケーションの必要性が叫ばれ、薬局薬剤師が処方医に電話する機会が増えている。調剤室から電話するケースが多いようだが、それではせっかくの電話がもったいない。
医師との電話連絡は、プライバシーに配慮した上で、患者の目の前で行ってはどうだろう。普段、医師に遠慮しがちな患者は「すごい! あの気難しいお医者さんと対等に話している」と驚くに違いない。その際、「先生、その薬との併用には相互作用が考えられるので、○○に換えたらどうですか」なんてセリフが言えたらカッコいい。
これを携帯電話やPHSで行えば、もっと効果的だ。あなたへの患者の信頼感がいっそう増すこと請け合いである。
(猫)
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- 第29回 敬語は正しくお使いなさい
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- 第23回 「カッコいい」の精神を後世に伝えよう
- 第22回 カッコいい薬剤師は朝をこう過ごす
- 第21回 クリスマスケーキ作りは薬剤師の独壇場?
- 第20回 調剤の待ち時間を正確にはじき出せ
- 第19回 絵心のある薬剤師はカッコいい
- 第18回 こだわりの「マイスパーテル」を持とう
- 第17回 「カッコいい薬剤師になる!」と叫ぼう
- 第16回 「正しいモノ言い」で好感度アップ!
- 第15回 薬局外からの視線にも気を配ろう
- 第14回 「知りません」と言い切る勇気を持とう
- 第13回 雨にも負けず、風にも負けない体力作りを
- 第12回 患者向けの名刺をさりげなく手渡そう
- 第11回 電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
- 第10回 危険な“呪文”から患者を解き放て
- 第09回 外国人サポーターに流暢な英語で服薬指導
- 第08回 きれいな手書き文字で温かみを演出
- 第07回 “七色の日本語”で薬局を患者のふるさとに
- 第06回 “七つ道具”を収納できる「オリジナル白衣」を
- 第05回 「0円」の温かいスマイル
- 第04回 患者の信頼感を左右する“背中の表情”
- 第03回 “町の化学者”を演出する眼鏡
- 第02回 ブラインドタッチで患者指導
- 第01回 ガラス越しのパフォーマンス