カッコいい薬剤師

“町の化学者”を演出する眼鏡
薬剤師には眼鏡がよく似合う。知的な雰囲気をさりげなく演出する眼鏡は、“町の化学者”たる薬剤師になくてはならないアイテムだ。
フレームは、朴訥とした印象を与えるセルよりも、清潔感を感じさせるメタルがいい。素材は、軽くて強度があるチタン。間違っても安いからといって、ニッケル合金のフレームを選んではいけない。欧米では、皮膚アレルギーを引き起こす恐れがあるニッケルから、チタン製フレームへの移行が進んでいる。体に優しくないものを、薬剤師が身につけるわけにはいかない。
レンズは、軽くて加工しやすいプラスチックも魅力的だが、あえて石油製品ではないガラスを選びたい。薬剤師は、患者に対してはもちろん、地球にも優しくなければならない。
そして何よりも重要なのが、眼鏡を常に清潔に保つこと。レンズに皮脂やフケが付着しているのは論外だ。眼鏡拭きとしてはアクリル繊維がポピュラーだが、やはり石油製品ではないセーム革を使いたい。曇り止めの効果も期待できる。
忙しく動き回っていると、眼鏡がずり落ちてくることがあるが、そんな時も患者を見ながら眼鏡の位置を戻すのは感心しない。患者を値踏みしているように見えてしまうからだ。下を向いた時や横を向いた時に、さりげなく位置を直すようにしたい。
本誌が編集部員を対象に行った調査によれば、66%もの回答者が「眼鏡によって服薬指導の説得力が増す」と考えていることが明らかになった(n=3)。たかが眼鏡、と侮ってはいけない。
(雉)
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