薬剤師道一直線

2009年の年が明けた。多くの人が正月休みを終え、仕事を始めていることであろう。
官公庁などは年末の12月27日から正月4日まで9連休であった。また、今年は春のゴールデンウィークに加え、秋にも土曜日を含めた5連休がある。
薬剤師の皆さんの中にも、休みが増え、スポーツや趣味に時間を割くことができるようになった人が多いに違いない。スポーツで言えば、ゴルフ人気は相変わらずであり、趣味の世界では、再び将棋ブームが起こりそうな気配である。
ところで、駅などで学校帰りのプロゴルファーの石川遼選手に遭ったとしても、気が付く人はあまりいないのではなかろうか。同様に、街中でプロ棋士の羽生善治名人を見かけても、気付く人は少ないであるう。
では普段は、石川選手はプロゴルファーではなく、羽生名人はプロ棋士ではないのであろうか。答えは「NO」である。
プロたる者、いついかなるときもプロであり続けなくてはならない。ゴルファーであれば体を鍛え、ベストの体調を維持せねばならず、棋士たる者は、常に棋譜を頭に描かねばならない。それができているからこそ、ゴルフクラブを握った瞬間に石川選手はプロゴルファーの顔になり、棋盤を前にした羽生名人は勝負師そのものの表情になるのである。プロのプロたるゆえんであろう。
薬剤師も、もちろんプロである。プロである以上、最高の調剤ができるよう精神や体調を整えるのはもちろんのこと、どんな質問にも答えられるように、目の前の患者さんの薬歴は常に頭に入れておかなければならない。
薬剤師には日曜日も祝日もない。正月もゴールデンウィークも関係ない。薬剤師に休息の時はないのである。薬剤師道を極めんとする者であれば、なおさらである。今年も1年、心して修行されたし。
(結城 真吾)
- 薬剤師道一直線に進むべし
- 薬剤師の原点に立ち返るべし
- 「礼」と「間合い」を習得すべし
- 最後まで、気を抜くべからず
- 薬剤師、美学を持つべし
- 薬剤師たるもの体を鍛えるべし
- 顔に責任を持つべし
- 離れて物事を見るべし
- 「理想の上司」となるべく精進せよ
- 身近な人にまず認められよ
- ラストサムライの心意気を見せよ
- 肩書を捨て実力で勝負せよ
- 薬剤師たる覚悟を新たにせよ(後)
- 薬剤師たる覚悟を新たにせよ(前)
- 薬剤師に休息の時はなし
- 患者とともに歩め
- 分け隔てなく患者に接せよ
- いつも患者のそばに立つべし
- 非常時を想定し鍛錬せよ
- 10年後の自分を思い描け
- 最高責任者として行動せよ
- 環境問題を考え行動せよ
- プロに言い訳は禁物
- たかが挨拶と侮ることなかれ
- 日々の仕事こそ荒行と心得よ
- 初心忘るべからず
- 一日の計は掃除にあり
- 弟子を取ってこそ一人前
- 薬は奇しきものと心得よ
- 名を名乗る