薬剤師道一直線

一、プロに言い訳は禁物

 テニスプレーヤーの伊達公子さんが、この4月に「プロ復帰宣言」を行ったことに驚かれた方も多いのではなかろうか。もっとも、彼女の全盛期を知る筆者にとっては、うれしい限りであるが。また、ちょっと前の話になるが、ハニカミ王子こと石川遼選手が、史上最年少のプロゴルファーとなった。
 では、プロとアマチュアの違いはどこにあるのだろうか。実は「プロとは何か」という問いに対し、プロゴルファーの大先輩でもある青木功選手、大相撲の大横綱・千代の富士関、史上最強の助っ人・元阪神タイガースのランディ・バース選手の3人が、全く同じ答えをしているのが興味深い。いわく、「言い訳をしないのがプロ」なのだそうだ。
 アマチュアは過程、つまり一生懸命努力することに意義があるのに対して、プロは結果がすべてなのである。努力したのに結果が残せなかったことに対する説明──それが言い訳となるのである。
 薬剤師もプロであるのだから、言い訳は絶対に禁物である。忙しかったから、調剤報酬の計算方法が変わったから、厚生労働省の通達だから、薬剤師会ににらまれるから、医者がダメって言うから……などなど。責任はすべて自分にある。「言い訳はしない」という覚悟がない薬剤師は、薬剤師道を極めるどころか、薬剤師を引退すべきである。それがプロの薬剤師としてのおきてであり、国家資格という国民との約束なのである。
 この4月から処方せんの様式が変わった。後発医薬品への変更に関する説明についても決して言い訳をしないように。万が一、後発品で患者さんに不利益が生じたとしても、「医師の印鑑がなかったから」「後発品調剤率を30%以上にしろという国の方針だったから」などと言うようでは薬剤師失格である。ジェネリック品が、薬剤師にとってのジ・エンド品となってもイイワケ?

(結城 真吾)

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