Eur Heart J誌から RELAX-AHFサブ解析、serelaxinの効果はプラセボとほぼ同等 RELAX-AHF試験の参加者につき患者背景による効果の差を検証したサブ解析の結果が発表された。呼吸困難の緩和や60日後の心血管死亡および再入院に関して、ヒトレラキシン2の遺伝子組み換え型蛋白質であるserelaxinとプラセボに差はなかった。一方で、180日後の心血管死亡と総死亡は、serelaxin群で… 2013/09/30 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 回復期MIへの自家CDC冠動脈内注入による細胞療法は安全かつ有効 瘢痕が縮小し、生存心筋細胞が増加 心内膜心筋生検で得た自家CDC(心臓由来細胞)を冠動脈内に注入し、1年後のデータを調査したところ、CDC群では瘢痕部の縮小および生存細胞の増加が認められ、瘢痕の縮小および生存細胞の増加は局所機能の改善と関連していることが分かった。回復期MIに対する細胞療法の実施可能性を示したこの成果… 2013/09/27 循環器
JAMA誌から Otamixabanに未分画ヘパリン+eptifibatideを上回る有効性なし 出血リスクは上昇、非ST上昇型急性冠症候群を対象としたTAO試験から 早期に侵襲的治療を予定している非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)の患者を対象に、直接的第Xa因子阻害薬であるotamixabanの効果を検討するランダム化比較試験が行われた。だが、otamixabann単独療法は、未分画ヘパリン(UFH)と糖蛋白GP IIb/IIIa受容体阻害薬のeptifibatideの併用療法に比べ、… 2013/09/24 循環器
N Engl J Med誌から 人工心臓弁置換術後の患者、ダビガトラン投与群でイベントが増加 人工心臓弁置換術後の患者を対象に、血栓塞栓予防を目的としたダビガトランの用量を検討するランダム化比較試験のRE-ALIGN試験において、ダビガトラン群の血栓塞栓性および出血性イベントの発生が、ワルファリン群より増加傾向にあったことを理由に、試験は早期中止となった。イベントの多くは、… 2013/09/19 循環器
N Engl J Med誌から マシテンタン投与によりPAHの予後が改善 event-drivenデザインで評価したSERAPHIN試験の結果 肺動脈性肺高血圧症(PAH)にマシテンタンを投与すると、プラセボと比較して予後が改善することが分かった。SERAPHIN試験(Study with an Endothelin Receptor Antagonist in Pulmonary Arterial Hypertension to Improve Clinical Outcome)の結果で、N Engl J Med誌8月29日号に掲載された。… 2013/09/17 循環器
J Am Coll Cardiol誌から CVDに罹患していない高リスク高齢者へのスタチン投与は有効 スタチン療法の適応があるか不明な年齢層を対象とした新規メタ解析 心血管疾患に罹患していない高齢者(>65歳)へのスタチン療法の適応は、現在のところ不明だ。しかし、新規メタ解析からこの集団でも心筋梗塞(MI)、脳卒中、総死亡率および心血管死亡率は低下するが、癌の新規発症率は上昇しなかったとの結果が発表された。以前のメタ解析2件と一貫性があり、今… 2013/09/11 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 積極的脂質低下療法を受けている患者で、HDL-C低値は血管イベント再発のリスク因子ではない 血管疾患患者を対象としたコホート研究から SMART研究の登録患者データを用い、臨床的に顕性の血管疾患患者を対象として、血管イベントに対するHDL-Cのリスクを評価したところ、積極的脂質低下療法を受けている患者の場合、HDL-C低値は血管イベント再発のリスク因子ではないことが示された。この結果はJ Am Coll Cardiol誌8月号オンライン版… 2013/09/06 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 大気中のPM2.5濃度はAFリスク上昇と関連 ICD装着患者を追跡した米国の前向き研究 植込み型除細動器(ICD)を装着した心疾患患者を対象として、大気中の汚染物質濃度と心房細動(AF)との関連を調べたところ、空気力学的径が2.5μm未満の微粒子状物質(PM2.5)濃度にAFとの関連が見られた。結果はJ Am Coll Cardiol誌8月27日号に掲載された。… 2013/09/05 循環器
Circulation誌から ビタミンK拮抗薬の急速中和に4F-PCCは有用かつ安全 懸念されていた血栓塞栓イベントの過剰リスクは認められず ビタミンK拮抗薬(VKA)を投与されており、急性大出血を来した患者を対象として初のランダム化比較試験を行い、4因子含有プロトロンビン複合体濃縮製剤(4F-PCC)と血漿を比較したところ、4F-PCCが急速なVKA中和に効果的で、安全性プロファイルも許容範囲内だと確認された。米国の研究者らによる… 2013/09/04 循環器