<質問>
私はもうすぐ前立腺がんの治療を開始するところです。いままで読んだもののいくつかに男性更年期のことが書いてありました。これについて少し教えてください。
<回答者>Eric Small氏、医師
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カリフォルニア大学サンフランシスコ校・医学部泌尿器科教授、泌尿器腫瘍学プログラム共同責任者、血液学/腫瘍学部門の泌尿器腫瘍医学責任者 |
いわゆる男性更年期は、ホルモン療法と関係があります。前立腺がんではテストステロンという男性ホルモンががんを増殖させます。ホルモン療法はこのテストステロンを減少させる治療法です。そのため、のぼせ、疲労感、体重増加、筋肉量減少、骨が細くなる、貧血、性欲減退、勃起機能障害などさまざまな症状が起こりえます。
すべての患者さんにすべての副作用が出るわけではありません。重度の副作用が約10〜15%の患者さんに、軽度の副作用が約10〜15%の患者さんに、そしてその中間程度の副作用が約70%の患者さんに現れます。
それぞれの副作用の治療法をお話しするだけの時間がありませんが、ご自分の症状について、仕方がないと決め付けてしまうのではなく、具体的に、そしてはっきりと医師に伝えて話し合うことが非常に大切です。
(監修:癌研有明病院 山崎 真澄)
This discussion was originally presented on February 24, 2006 on www.plwc.org この内容は、2006年2月24日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。
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