<質問>
小細胞肺がんの新しい治療法発見のためにどのようなことが行われていますか。このタイプの肺がんと診断された人には望みがないように感じられるのです。
<回答者>Mark Kris氏、医師
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Memorial Sloan-Ketteringがんセンター・胸部がん診療サービス責任者および臨床試験副責任者、がんおよび関連疾患記念病院(ニューヨーク市)非常勤医、Cornell大学Weill医学部教授、Memorial Sloan-Ketteringがんセンターの学際的胸部疾患マネジメントチーム共同責任者 |
小細胞肺がんに対するよりよい治療法を見つけるため、多数の研究が行われています。ただ、残念ながら、過去10年間に飛躍的な進展はほとんどありませんでした。
最近生じてきた別の問題として、有効な治療法がすべての患者さんに行き届かないケースも多いということがあります。例えば、放射線療法を1日1回受けるより1日2回受けるほうが生存率が高いという、信頼性の高い情報があります。にもかかわらず、1日2回の放射線治療が行われていないケースもあるのです。今ある情報を活用することで、患者さんの寿命を伸ばし、治療の成功率を高めることができるでしょう。
小細胞肺がんに的を絞った化学療法の臨床試験も多数行われていますので、かかりつけの医師と相談し、PLWCのサイト情報も活用して、臨床試験への参加を検討されることをお勧めします。
※監修者注釈
国立がんセンターがん対策情報センター 「がん情報サービス」のウェブサイトが、臨床試験に関する情報を集約しています。
(監修:市立伊丹病院 上田 宏)
This discussion was originally presented on November 15, 2006 on www.plwc.org この内容は、2006年11月15日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。
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