<質問>
肺がんが遺伝性である可能性はありますか。
<回答者>Mark Kris氏、医師
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Memorial Sloan-Ketteringがんセンター・胸部がん診療サービス責任者および臨床試験副責任者、がんおよび関連疾患記念病院(ニューヨーク市)非常勤医、Cornell大学Weill医学部教授、Memorial Sloan-Ketteringがんセンターの学際的胸部疾患マネジメントチーム共同責任者 |
他の種類のがんと違って、肺がんと家族歴とを結びつける決定的な関連性はみつかっていません。喫煙の習慣は家族性のものだと考えられており、事実、タバコへの依存が生じるか否かは、遺伝的な要因と関連している可能性があります。また、親の喫煙を目にすることが喫煙のきっかけとなる人も多く、その意味で肺がんは家族性であるともいえます。しかしこの場合、遺伝がすべてを決めてしまうわけではなく、喫煙しないことで連鎖を切ることができます。
(監修:市立伊丹病院 上田 宏)
This discussion was originally presented on November 8, 2006 on www.plwc.org この内容は、2006年11月8日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。
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