ミニレクチャー T1、T2とは何? 物理学的な係数を考える際に、その単位が何であるかを知れば、理解が容易となることがある。T1、T2の単位は秒あるいはミリ秒であり、時間を表す係数である。だからT1、T2の「T」は「time」の「T」となろう。では、どのような時間を表すのか?… 2013/09/19 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
ミニレクチャー 拡散強調像とは何? 「CTは勉強しやすいけれどMRIはどうも難しい」という感想にはまったく同感です。CTの濃度はX線吸収という単一の変数であるし、「骨は白、脂肪は黒」に見えるのは単純X線写真と同じだから抵抗がありません。… 2013/09/12 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
ミニレクチャー では前頭葉は何をしているのか? 冗談ばかり言っていると、“前頭葉やられているんちゃう?”とか、宴会の翌日、“昨日前の方やられて、言いたい放題だったわね”とも言われたりする。前頭葉は理性、精神、性格をコントロールする領域だと思われているようである。… 2013/09/05 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
ミニレクチャー CTとMRIの使い分け CTはX線を利用して、画像情報を得る装置です。多列の検出器などの開発などにより、短時間の撮影時間で検査ができます。長時間静止できない患者さんは、MRIでなくCTの検査をまず選択します。CTの撮影には被曝を伴いますが、この検査で健康上の問題を引き起こすことはありません。… 2013/08/29 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
脳炎・髄膜炎の画像診断 中枢神経系の感染症は発症形態、症状が多彩で、画像検査にて異常所見を呈さない場合が多く見られます。また、画像所見も非特異的であることが少なくありません。 2013/08/15 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
脳腫瘍の画像診断 脳腫瘍は種類が多くて大変という印象があるし、確かに腫瘍の組織分類(WHO、2000年)をみると、延々と数ページもアルファベットが続きます。たいてい最初にこの表を見て嫌になってしまいますが、実際の臨床では腫瘍だとわかれば脳外科の先生にお願いすることになるので、一般的な考え方のほうが重… 2013/08/08 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
脳梗塞の画像診断 近年、脳血管障害の診断に画像は欠くことのできないものとなり、中でもCT、MRIはその役割の大部分を占めるに至っています。ここでは、脳梗塞の早期画像診断と、続発する合併症、そして画像所見の経時変化について取り上げます。… 2013/07/25 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
失語・構音障害の画像診断 失語症の責任病巣の解剖は必ずしも自明ではない。それどころか、研修医諸君にもお馴染みの、言葉は流暢だが理解が障害されているWernicke失語をきたすWernicke言語野でさえ、その正確な場所に一定の見解が得られていない。… 2013/07/18 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
視野障害・複視の画像診断 視力障害・複視の原因は多様である。網膜から後頭葉に至る視路の障害により視野障害が起こる。視路の障害部位により、様々なタイプの特徴的な視野欠損が起こる。複視は、両眼の運動に共同性が失われることによって生じる。外眼筋を支配する動眼・滑車・外転神経の障害が原因となる。… 2013/07/11 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
記憶障害の画像診断(後編) 物忘れと言えば側頭葉内側部に存在する海馬の萎縮が連想される。しかし、海馬の構造は複雑で全貌を理解することはなかなか難しく、通常のMRIではなんとなくこのあたりとしか理解されていないことが多い。また、海馬は記憶においてきわめて重要な機能を有していることは確かである。しかし、海馬は近… 2013/07/04 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
記憶障害の画像診断(前編) 物忘れと言えば側頭葉内側部に存在する海馬の萎縮が連想される。しかし、海馬の構造は複雑で全貌を理解することはなかなか難しく、通常のMRIではなんとなくこのあたりとしか理解されていないことが多い。また、海馬は記憶においてきわめて重要な機能を有していることは確かである。しかし、海馬は… 2013/06/27 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
めまい・ふらつきの画像診断(後編) 後下小脳動脈の閉塞による脳梗塞として、延髄外側部の梗塞によるWallenberg症候群がよく知られているが、上述のように本動脈は前庭神経核の一部も灌流しているため、その閉塞によりめまいが出現することが多い。一方、後下小脳動脈閉塞による小脳半球の梗塞では、失調を来すことが多いが、めまい… 2013/06/20 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
めまい・ふらつきの画像診断(前編) めまいは、前庭神経核を中心に考えると理解しやすくなります。前庭神経核からの入力、出力のどこかに異常があれば、回転性のめまいは起こりえます。 2013/06/13 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
片麻痺の画像診断 「片麻痺」とは右半身麻痺または左半身麻痺のことで、同側の上下肢に麻痺が見られます。脳血管障害による錐体路の圧迫や損傷が原因であることが多いです。 2013/06/06 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
頭痛診断の注意点と症例画像(前編) 頭痛は頭部の痛覚神経が分布している組織への刺激により生じる(図1)(参考文献1)。 その原因は様々であるが、約8割が片頭痛や緊張型頭痛に代表される危険性の少ない一次性頭痛である。残りの2割ほどが二次性頭痛で、生命の危険や重篤な後遺症を生じ得る器質的疾患であるといわれる(参考文献2… 2013/05/23 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
症状と形態の関連(前編) 中枢神経に限らず画像診断において重要なことは、年齢・好発部位・進展形式・機能に基づく考え方であって、それらは解剖の理解に基づいています。「辺縁不整」「高信号」といった「画像の見え方」は最重要ではありません。特に中枢神経は解剖と機能・主訴が直結することが多いので、臨床像を理解… 2013/05/09 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ
頭部画像診断の要点 岡嶋馨(近畿大学医学部奈良病院放射線科) 現在の画像診断はどの専門科にとっても診療に欠かせないものになっているので、研修の最初から大きく関わってきます。臨床の場では実際に自分で判断して方針を組み立てる必要があり、その判断が正しいのか見落としがないのか、初めは重圧を感じるかもしれません。「試験」のようにその1枚の写真の… 2013/05/02 放射線科 医師・医学生限定コンテンツ